内容
明治末、谷中村の村民達は、作物が取れず、苦しんでいた。
すべては上流の足尾銅山の鉱毒によるものと考えられていた。
新田サチ(尾野真千子)もそのひとりで、父・良助(綾田俊樹)と
畑を耕し続けるが。。。何も変わらなかった。
そんななか、兄・信吉(岡田義徳)から、
田中正造(柄本明)が来ていると聞かされる。話があるらしい。
正造のもとへ向かうと、知人の東京の社会運動家の福田英子(鈴木保奈美)が
家政婦を探していると言うこと。
まさかのことに、兄・信吉に、行きたくないというサチだが、
その後の面倒も見てくれるという条件があるからと言われるのだった。
そして兄に紹介された県の役人だという日下部錠太郎(松重豊)とともに
東京へと向かうことになるサチ。
英子の家であったことを話して欲しいと言う。。。。
その後、東京に着いたサチは、英子の家で働きはじめる。
早速、運動家の石川三四郎(北村有起哉)の集会に、
英子と母・楳子(藤村志保)とともに参加させられるなど、戸惑うばかり。
だがふと。。。英子のふたりの子供が本を読むことが出来るのを見て、
サチは、文字が読めないことへの劣等感を抱くのだった。
そんな中、足尾銅山で、抗夫たちが騒ぎを起こす。
事態を知った石川たちは、英子とともに正造の活動と連携を図ろうと。。。
敬称略
脚本は、池端俊策さん
いろいろな人と関わりながら、1人の女性が、強く生きていく。
なんてことのようだ。
まあ、それだけじゃ。。。ってことで
歴史上の人物と言って良いかな?
そういう人たちを多数絡ませているという感じである。
足尾銅山のことを絡めているかどうかだけで、
この手の話としては、ベタな方ですね。
ただ、少し気になったのは。
テーマは分かるんだけど、
それ以外のことも、盛り込みすぎていることかな。
たった2話なのに。
ひとりの人間の生き様を描くだけならば、
本当にいた人を扱った方が、分かりやすいわけである。
もちろん、第三者的な視点で描くのも悪いわけでは無いのだが。
距離を置くと、ブレも大きくなり、テーマから離れていきますからね。
次回次第。。。かな。