デセプション・ポイント〈上〉 (角川文庫)ダン ブラウン角川書店このアイテムの詳細を見る |
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「ダヴィンチ・コード」の作者ダン・ブラウンの「デセプション・ポイント」を読みました。
映画化された「ダヴィンチ・コード」と5月公開予定の「天使と悪魔」の主人公ラングドン教授シリーズは、まだ前述の2冊しか刊行されていませんが、第3作も出版されると聞き、それまでガマンできずに、購入してしまいました。
あらすじは、
現大統領ザック・ハーニーと対立候補セジウィック・セクストンとの、米合衆国大統領選挙中のある日、NRO(国家偵察局)の局員レイチェル・セクストン(セジウィックの娘)は、ハーニー大統領にホワイトハウスに呼び出され、行き先も告げられず、有無を言わせず戦闘機に乗せられ、行き着いた先は北極だった。
その北極で見せられたものとは、巨大な隕石であり、なによりも驚いたのは隕石の中にあるワラジムシに似た巨大な生物の化石だった。
その化石が隕石から発見されたということは、生物が宇宙にも存在することの証明であり、大変な発見だった。
現大統領のザック・ハーニーは、失敗続きのNASAへの予算支援など擁護をしていたのだが、対立候補のセクストン上院議員は、失敗続きのNASAへ肩入れをするハーニー大統領を強く非難し、有権者からの人気を集めていた。
そこへ来て、地球外生物の発見となる隕石の発見となれば、NASAへの関心が高まり、NASAを擁護してきたハーニー大統領の後押しとなることは、明らかだった。
このタイミングで、生物の化石を含んだ隕石の発見。あまりにも出来すぎな発見に、大統領も信憑性を懸念し、民間の科学者数人にも隕石の解析を依頼していた。
民間化学者達も、「この隕石は本物である」と結論づけていた。
レイチェルは、それらの分析結果をもとに、ホワイトハウスへと報告をする。
大いなる発見をし、盛り上がるNASA職員たちのいる建物の外には、吹雪と闇にまぎれ、その様子を伺う特殊部隊がいた。彼らの目的とは・・・
この作品は、ラングドン教授シリーズではないので、歴史ミステリーでもないので、最初のうちはあまり引き込まれなかったのですが、読み進んでいくと、やはり引き込まれて、上巻後半から下巻まで一気に読んでしまいました。
米国の軍事兵器やUFO・ホワイトハウスについても、かなり面白く書かれていて、UFOについての記述は、かなり興味を惹かれました。ロズウェル事件(?)とか。
ダン・ブラウン作品は、あとがきにも書かれていましたが、いろいろな薀蓄が本当に面白いです。
映画「悪魔と天使」まで待ちきれない方は、一読してみてはいかがでしょうか。
天使と悪魔―ヴィジュアル愛蔵版ダン ブラウン角川書店 このアイテムの詳細を見る |