大阪で、小さな活動開始です

大阪で初めて新聞の取材とラジオの収録をしてきました。

インタビューも打ち合わせも、もちろん大阪弁。
なんだか不思議なような、嬉しいような。
記者の方は揃って「大阪はどうですか？」との質問

つい大阪話で盛り上がり、取材がのびのびになってしまうのでありました。


「好きな言葉は？」
「まいど！です」（＾＾）

「びっくりしたことは？」
「女性のファッション。見事な色彩感覚」

「アルバムをつくるとき、何か影響は？」
「日本古来の文化が大阪には感じられる。きっと街の気風がポップオペラ版・越天楽を生み出したのでしょう。またへんに飾らなくなって、気持ちを素直に表現できるようになりました」

・・・てな具合。



そういえば、、、、思い出した。

大阪の歯医者さんが、今年の夏「いいか、いずみちゃん、「まいど」っていわれたらな、「オイド」っていうんやで！まいど！おいど！ええやろ！？これを言わせてるのはわしだけや」と自慢げにおっしゃっていた。

この話を大阪の人にすると、「きゃ～～～ははは、絶対いったらだめだよ！」という。いったいどんな意味なんだろう・・・・

きっと海外の人が、へんな日本語知ってるパターンなんだろうな。

そうそう、、最近知った「フレッシュください」とはコーヒーについているミルクのミニカップのクリームのこと。

NYではティッシュのことを「クリネックス　プリーズ！」というのと同じだろうか・・・さすが、独立国大阪である。

たとえばベビーローションを探しているとき「ジョンソン＆ジョンソンください」といってもわからない。でも喫茶店では「フレッシュください」なのである。なぜそれだけ浸透してしまったのだろう。それは「雪印ください」では通じないのである。

あとは、なにがプレッシャーっかって、タクシー

まぁ～おっちゃん！よう喋るなぁ・・・
歴史やら、政治やら、土地の昔話、もちろん阪神タイガースの話も。
さらに、私がまだ大阪の新参者だと知ると、観光ガイドが始まる。道には全部名前がついていて、その由来なんかを話し出す。

以前主人と電車にのっていたとき、隣に座っていたおっちゃんが「あんたたち、
結婚してんねんやな、ええな、仲良くしいや！おっちゃんは昔は結婚しててんけどな、失ってから気づくこともあんねん。」と熱く語って梅田で降りていった。

さらにびっくりしたのは、大阪名物がジューサーでつくるあの、ミックスジュースであるらしい。駅の地下、デパ地下など、「大阪名物ミックスジューチュ」とかいてある。発音も違うのである。ジュースではないジューチュである。

つい先日に、大坂（昔は大阪ではなく、大坂であるｂｙ咲甫大夫）歌舞伎展を観に主人が出かける、というので私もついていった。NHK横にある歴史博物館。９階は常設で、NHKを建てようとした土地から、土器や難波の宮が出てきて、急遽建設地を隣に移転、復元作業が進んでいる様を展示し、その当時の難波宮にいた衣装をきた男女が蝋人形のように立っている。

あら～～～素敵。

下におりていくと、大阪の文化の歴史、松竹レビュー、お笑いのステージ、文楽や歌舞伎の芝居小屋が復元してある。主人が私に大阪の歴史の説明をしていると、会館のボランティアのおばちゃんが「大阪のこと詳しいんですね」と話しかけ、二人で昔の大阪の絵図をみて、「ここが中ノ島？」「そうそう、もうお分かりですよね」・・・といいながら熱く語っていたので、私はしばらく一人でブラブラ館内を観て歩く。

でも・・・よく考えたら、ボランティアの人は、その土地を知らない人に説明するのが仕事じゃないのだろうか・・・・？？？このへんは大阪大好きな大阪人、いかに大阪が好きか、という自慢話で話が盛り上がるのである。

芝居小屋の復元の入り口にかかる顔見世の名前に・・・「常磐津綱太夫」

おっとこれは・・・・去年まで東京で通った料理教室の先生、のんちゃんのおとうちゃんではないか！？

「寿式三番叟」の演目がかかっている。作曲者「鶴澤道八」あらら。これは初代道八、つまり「お・お・お・おじいちゃん」ではないか。親戚の皆さん、どうもこんにちわ。

昔は道頓堀界隈は文楽と歌舞伎小屋がズラズラ～～～～っとならび、活気に満ち溢れていたそうな。
それが、いまでは芝居小屋は映画館やグルメ館にとって変わり、道頓堀はタイガースファンの聖地、橋を飛び越え、飛び込みダイブの名所になってしまった。

それにしても難波宮、旧NHKから、四天王寺まで縦にドド～～～～ンとお城の敷地だったなんて、すごい。チャングムの通っていた王宮より数十倍デカイのである。

現在建っているビルを将来は移動してもらい、土地を掘って発掘作業を進める気でいるらしい。１０年後、２０年後が楽しみな街である。

NHKでのラジオ収録のスタッフさんから、四天王寺ワッソが１１月６日にある、ときいた。でも１１月６日は阪神タイガース優勝御堂筋パレードだ。どうしよう

主人はこのパレードに既に募金していた。
一口三千円、パレードは、ファンによって支えられているらしい。

御堂筋・周防町の角、アップルストアの向かい、ナイキがオープンした。
店の色彩は白地に縦じま、それはあの阪神カラーではないか？

自動ドアには漢字でトラ（寅である、残念）と描いてあるそうな。そのドアの上、二階部分にはスコアボードがあり、そこには「悪夢の負け試合のスコアではなく、今年はこれくらいにしといたろ」と描いてあった（ｂｙ咲甫大夫）

世界に誇るべき、愛すべきアホ達である・・・・（ｂｙ咲甫大夫）


話をNHKの仕事にもどすと、、、

私は色紙に「立派な大阪のおばちゃんになります・・・増田いずみ」と描いてきた。

それをみたスタッフさん。
大阪のおばちゃんになるべく、ひとつのお話を享受してくださった。

迷惑駐車していた車が、レッカーで運ばれている。その車が、自分のだとわかった大阪のおばちゃんは・・・・自分の違法行為はさておいて、「ちょっと！あんた！何すんの？ドロボ～！！！！」と叫んだそうな・・・・。

私もそんな立派なことになれるだろうか・・・・がんばろう。
来週はまたFM大阪と新聞社３社の取材。どんな話がでるか、楽しみです。



いずみ