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 増田 いずみ ~ OFFICIAL BLOG

困った人

2006年03月20日 | masudaizumi.com
世の中には、自分にとって困った人という人物が何人かいるものである。

過去の生き方、「業」というものをしょって生まれてきた、つまり、私は、この人とどう付き合うかを学ぶことで、またこの世で、魂を磨いていることになる。

この困った人とどう付き合うか、が修行である、と自分に言い聞かせているものの・・・

さようなら、と縁を切ってしまえば簡単なのだが、それが自分の母親となるとそうはいかない。

家中の人間から同情されているので、なんとか救ってあげたいのはやまやまではあるのだが。

自分の母の話しをする、ので、変な語り口になってしまう。

昔から、私は、母、父とも、いい関係ではなかったが、育ててもらった恩があることを悟り、2年前から恩返しをはじめている。

それにしても、自分の産みの親との付き合い方が、いまだにわからない、というのは困ったもの。父はまともなのだが、母のプライドの高さと、頑固さ、そして、しつこい性格は、まるでストーカーのよう。私にとっては恐怖でさえある。

電話がかかってきて、たまたま忙しくでない、となると、多いときで、くりかえし、一分おきくらいに10回は着信があったりする。そのうち三回くらいは留守電がはいっていて「もしもし!もしもし!?きいてるの?もしもしもしもし・・・」というだけで切れていたりする。


あの~~~留守電の遣い方、、間違ってますから。

その後電話をこちらからすると「もう、何言いたかったか、わすれちゃったわよ!こっちは忙しいんだから、私が電話かけたときででくれないと困るのよ!」と言い放つ。溜まった父親の愚痴を話したいらしく、電話をまともに受けていると一時間を越えるときがある。

「もう切るよ」と一方的に切っても、またかけてくる。

人の悪口を一時間以上きくのは、気分の悪いものである。

かわいそうだから付き合っているが、どうやら、姉のとこにも電話しているらしい。

最近、私がストレスなので無視していたら、ついに嫁ぎ先の義母にまで深夜に長電話をかけてきて・・・・やってしまったらしい。

となると、これは、愛情不足に他ならないのである。



すごいぞ・・・・この人



身体が元気だから、心配はしていないが、最近は年をとってきたので、主人に頼み込んで、両親を食事に招待するようにしている。

が・・どうやら最近母親は、あちらの世界、つまり妄想の世界にいく頻度がかなり高くなってきたらしい。


いきなり死んだ犬の話になって「タローが月のなかに見えるの」と言い出したとき、主人の目が点になっていた。


食事会のときには、主人に、文楽について、知ったかぶりの話しをしていた。
謙虚という言葉を知らない自信満々の母だから、自分がアホだって話しをさらけても、恥ずかしくないらしい。

先日は、私が山口に3年半いたのに、三ヶ月しかいなかった、と言い張り、矢沢永吉さんのコンサートにいったとき、私をぼこぼこにしたことも、「ライブドアとおなじで、新聞のでっち上げよね~」と語る。覚えていなかったのもびっくりしたが、彼女の中で、ライブドア事件は新聞メディアのでっち上げゴシップだとおもっているらしい。

下北沢のとなりが永福町だといいはって、きかないし。

本人に事実を言っても、プライドが高い性格上、自分の非を認めない、

ので、もう家族は何も言わないようにしている

ちょっと可哀想な人である。



最近困ったのは、プレゼント。


ただでさえ人によって好みがあって難しいのに、家族となると、それを全く気遣わないのには、参ってしまうね・・・。

主人の公演のお祝いのおもたせで「これプレゼント」と嬉しそうに持ってきたものが、コンビニで売っているプリン5個とマンゴープリン1個。その配分もわからないが、大きなコンビニプリンを、おもたせにする感覚が私にはわからない。

が、気持ちは嬉しい、ということで、何も言わず、いただいておいたが・・・食べず・・・。


去年のクリスマスには、「自分の送ったものが嬉しいに違いない、当然だろう」くらいの勢いで、自分が着なくなった、白地の汚れだらけの着物を送ってきた。

あまりの汚れで、座布団カバーにもならないので、箪笥にしまう。

そのクリスマスプレゼントと思われる箱のなかには、値札(1200円)をつけたままの靴下や、高校生が好きそうなバーバリーのマフラー。相田みつおバリの、自分で筆ペンで書いた直筆の言葉の額縁(もちろんその額縁にも値札:900円が貼ったままである)・・・などがはいっていた。

最近は赤ちゃんへ、と童謡CDやら本を贈ってくる。これももちろん値札と計算書付。プレゼントなのだろうか?

知人の方から頂くものは、本当に気が効いていて、あ~それが欲しかったの、というものを頂くのだが、母からのものは使えないものばかり、置き場所がなく、ただただ溜まってくるのであった。



ちょっとびっくりしたのは、送ってくる荷物の宛名、つまり私の名前も書き間違っている。

すごいぞ・・・


「メールを最近始めたの」、といっていたかとおもったら、誰から来たかわからない差出人なしの誤字だらけのちんぷんかんぷんなメール。

たぶん、これは母かも、と思いながら、最初はいたずらかな?と思ったが、母はカンカンである。


ところが文章の最後に「いずみより」とかいてあったりする。

。。。。おいおい


説教も大好きで、先日の夕食会のとき主人に説教していたが、この前は、なんと義母にも電話をかけ、「こどもは、愛情が不足すると、ストリートギャングになるの!だから絵本をたくさん読んで聞かせなきゃだめなんです。五ヶ国語が話せるようになるんだから。私はずっと研究しているんです。」などと、力説していたが、文楽の家で、五ヶ国語話しても、日本語が出来なかったら意味はないのである。

さらに、研究していても実行は伴わない。私は小学校に上がるまで、両親と離れて暮らし、宮崎で祖父母に育てられたことなど、母はすっかり忘れてしまっているらしい。


私は愛情不足でストリートギャングなんだろうか?


だいたいストリートギャングって何?




もしもし・・・愛情不足は、あなたですよ~。

困った困った。

まあ、傍目からみていて、けっこう笑ってしまうので、ほっておいているが、コミュニケーションとは難しいものである。

プレゼントも断るわけにも行かず、義母も、「かわいそうに、寂しいのよ」と電話にも付き合ってくれていて。




そんな同じ悩みをもつ、友人の大阪吉本出身の芸人真理ちゃんと、ずいぶん前、よく親の困った話しをしたものだ。

真理ちゃんの場合、ある日、自律神経失調症になって、「地面が溶けて揺れてる~~~」といいだして・・・・結局カウンセリングに通い、家族が原因で、トラウマと精神負担になっていて、家族もカウンセリングをうけてもらい、皆で解決したって。

突然性格や関係が治るわけないけど、皆で努力しているって。

で、真理ちゃんは数年かけて、ゆっくり直ってきました。


芸人さんがテレビ番組で「オカンがアホで・・・もう勘弁してほしいですわ~」と、その行動を暴露してネタにしていますが、それを聞いて、私は、かなり救われています。

あ~・・・・うちんとこだけ、アホかとおもったら、結構、みんな悩んでるんや。


芸人さんの話しを聞いてほっとしたものである。

なんだか、家族とは難しい関係で・・・反面教師である。

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1 コメント

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名有り行進曲 (YOU!SUKE)
2006-03-23 23:13:41
俺は姉が苦手?で2年ほど前から喧嘩以外話していません。理由は……俺の物を勝手にあつかう事。バリちっぽけな事ですが、俺が幼稚園に行っている時から現在進行形で…。ですから12年前からですね。ずっと「あつかわんで」と言っているにもかかわらず、あつかいまくりです。俺は苦手な人とは絶対に話しません。ですがブログを読んで苦手な人でも少しずつ話していこうと思います。話しもせず、話さないより絶対良いですよね。姉の件は、あつかわないようになれば話そうと思います……いつになるか分かりませんが(苦笑)
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