益古時計の日々

カフェ&ギャラリー&ステイ(宿泊)の益古時計から送る日々の徒然

無事に帰還

2006-12-31 20:39:35 | Weblog
 昨日、無事に?実家の富山より帰ってきました。といいますのも、けっこうな雪だったからです。向こうもほぼ初雪状態だったらしく、小生が帰ったと同時に雪が・・・という感じでした。30センチくらいは降ったようなのでけっこう積もりました。たびたびこのブログにも書いていますが、以前は富山でトラックの運転手をしていたので雪道の運転は特に問題はないのですが、高速道路は風も強かったですし、除雪車に先導されるような形でノロノロ運転の時間帯も多く、さすがに疲れましたが、渋滞らしい渋滞もなく思っていたよりは早く着くことができました。
 と、富山話はまたおいおいするとして、2006年も今日で終わりです。益古時計は、実質は9月に2年目に突入しているのですが、去年はオープンしたてで、ほとんどお客さんもこなかったですし、個人事業主は12月31日が1年の締め日になるので、今日でようやく益古時計も丸1年を迎えたという気持ちです。これで1年を通してのペースがつかめるようになってきたかなと思いますので、2007年は2006年の経験を生かして、さらなる飛躍の年にできればと思っています。
 2006年、益古時計の来店者数は数えているわけではないのですが、宿泊人数やランチの状況から見ると、延べ1万人を越えるくらいになるのではないかと思います。その数字が多いか少ないかは比べるものもないですし、なんともいえないのですが、とにかくそれだけの方が益古時計にいらしてくださったんだと思うと、本当にありがたく、感謝の気持ちでいっぱいです。2006年、益古時計にいらしてくださった皆さん、そしてこのしょうもないブログにお付き合いしてくださった皆さん、本当にありがとうございました。2007年も皆様のご来店心よりお待ちしております、・・・ついでにブログの方もよろしくお願いします。

写真は以前書いた事がある、クマに襲われた人が助けを求めにきたという伝説!?をもつ、小生の母親の実家です。すぐ裏は山ですが、高い場所にあるので眺めはいいです。今回は雪景色でしたが、晴れれば立山連峰もよく見えます。 

もちつき

2006-12-27 22:44:05 | Weblog
 カフェ&ギャラリーは昨日をもちまして、宿泊は今日の朝をもちまして年内の営業は終了いたしました。いろいろな人に感謝の気持ちでいっぱいですが、今年の総括は次回にさせていただきたく存じます。
 てなわけで、本日は益古時計にてはじめてもちつき大会を行いました(何故に大会?)。義理の父・母と、義兄夫婦が杵と臼を持参してかけつけてくれました。それに益古時計のスタッフと、地下の企画展に出展してくださっていた作家さんたちも撤収&搬入がてら参加してくださり、昼頃から夕方まで入れ替わり立ち代りつつ、総勢30名くらいの方にご参加いただきました。
 朝方までのチョーがつくほどの土砂降り&雷はどこへやら、気持ちのいい青空のもと、皆さんのご協力のもとおかげさまで楽しくもちつきができました。僕自身は数日前から体調不良で、腰&お腹の調子がいまひとつなので撮影係状態でしたが、スタッフや作家さんの女性陣もみんな参加してくれてつくことができとってもよかったです。
 天気もよかったし、もちろんお餅も美味しかったし、何よりみんなでできたことが本当によかったです、お店をやっていてよかったと思うのはこういうときにみんなが集まってくれることです、それは本当にうれしいし、楽しいし、素敵なことだと思っています。本当に今日はとってもいい思い出になりました。
 また来年もできることを願い、僕はとりあえず来年末まで益古時計がつぶれないように頑張りたいと思います。来年は益古時計建築時に、敷地内に生えていた木の幹を利用して、陶房くめさんが臼を完全自作しているので、来年はそれでもちつきができればと思っています(写真手前にあるのがそれです。現在は半分ほど完成しています、陶房くめさん来年期待して待っています・・・とプレッシャーをかける)。
しかしこの写真、もちをついている作家Iさんが、スタッフEちゃんの頭をかち割っているかのようにみえてなりません・・・。
 
 明日より、小生は実家の冨山へ帰省します(2年近く帰っていない・・・)ので
ブログは3日間ほどお休みすると思いますのでご了承下さい(年内にもう1回くらいは更新しますので)。



パンフレット

2006-12-25 20:27:58 | Weblog
クリスマスなのに、かわり栄えのないネタを・・・。

クリスマスなのに、いつもとたいしてかわりない日常・・・。
でも案外そんな人って多いのでは・・・僕も含め・・・。

僕の若かりし頃のクリスマスの楽しみといえば「明石家サンタの史上最大のクリスマスショー」をみることだけが何よりの、そして唯一の楽しみでした・・・。

そして今年はクリスマスなのに体調を崩し・・・、おかげでブログの更新も滞ってしまいました・・・スミマセン・・・。

てなわけでクリスマスなのに、クリスマスとはとくに関係のないネタを・・・。

 いままで益古時計のパンフレットは自作していました。つまりはパソコンで作り、用紙を買ってきて、印刷して、切って折って・・・と、オープン当初の頃にも書きましたが、オープンしたての頃はどうしても変更したい箇所がでてくるので、外注に出すより、すぐに訂正ができるという点から自作で作成していました。・・・が、益古時計もオープンして1年ちょっとたち、それなりにお店の骨格もできてきたので、ぼちぼちきちんとしたものを作ろうかなと思うようになりました。ちょうど個展のDM製作を頼んでいる方が、パンフレットの方もできるということなので、この際あわせてお願いしようという運びになったというわけです。というわけで、ここ数日、修正・変更を重ね、ほぼデータが完成するという段階になりました。年内には印刷に発注し、年が明けて1月中頃までには配布ができるかなというのが今の状況です。
 益古時計にいらっしゃり、カフェでお茶してくれたお客様や、宿泊してくれたお客様から帰り際「パンフレット下さい」と言われることがよくあります。益古時計をご利用になられたあとに、そういう風におっしゃって頂けるということは、それなりに益古時計のことを気に入ってくれたということかなと思いとてもうれしいです。「友達に紹介するから」とか「また来たいから連絡先を」とか言われ、パンフレットを持って帰ってもらえると本当にありがたい気持ちでいっぱいになります。
 もちろんパンフレットは配ってなんぼですし、もっていってもらうために作っているわけですし、もっていってくれるとうれしいです。他所のお店などに置いてもらっているパンフレットなども、なくなっていると、持っていってくれた方にも感謝ですが、そのお店の人にも感謝の気持ちでいっぱいです。
 当たり前のことですが、やっぱりどうせ作るなら、素敵なものを作り、一人でも多くの人に持っていってもらえるものをと思っています。
 といいながら、ここからはまたしても余計な話になりますが、パンフレットやDMを製作したことのある方ならば、お分かりいただけると思うのですが、パンフレットやDMを作るのにはそれなりにお金がかかります。いままでパンフレットは自作していましたが、自作の方が、意外と高くついてしまうのです。当然手間もかかるのですが、紙代もけっこうしますし、プリンターをお持ちの方はわかると思いますが、インク代ってけっこうバカになりません。累計しているわけではないのですが、この1年間の紙代+インク代ってけっこうな額になっていると思います(もちろんそれだけの見返りがあったとは思いますが)。そんなわけで金銭面からみても外注に出した方が案外安くなるのかもしれませんし、仕上がりも当然出来はよいと思います。
 またしても何が言いたいのか自分でもわからなくなってきましたが、つまりはパンフレットを新しく作っていますということをいいたかったわけで、その製作過程の裏側を少しですがお伝えできればと思ったわけでして・・・。
 そんなわけで、来年は新しい益古時計のパンフレットをゲットするためにぜひご来店ください(とそれとなく宣伝)。そしていままでのパンフレットは希少価値が高くなり、将来高値がつく・・・ことは多分ないと思いますが、お持ちのかたはとっておいてもらえるとうれしいです・・・。


コンシェルジュ

2006-12-21 22:01:10 | Weblog
 先日、益子で商売をする理由(わけ)という題で、益子について思うことを書きましたが、なんとなく僕が益子を好きな理由の一部をおわかりいただけたと思います。
 ・・・ただ、なかなかそのよさをみなさんにお伝えすることができないもどかしさも常にあります。宿泊施設にはコンシェルジュ(案内人)という役割も必要とされています。お客様から「益子のオススメを教えてください」とよく言われますが、もちろん出来る限り対応しますし、メインストリートのオススメのお店を中心に、お客様によってはハイキングコース・陶芸教室・もしくはツインリンク茂木やSL運行・神社などをご案内したりています。
 ある方がこう言っていらしたインタビューを読んだことがあります、「益子は表通りを歩いているだけではわからないおもしろさがある」と・・・。たしかにそのとおりだと思います。もちろんメインストリートをはじめ一般的にお客様が行くお店なども素敵なのですが、知れば知るほどおもしろいと感じるところが益子にはあります。もちろんその代表が陶芸作家の人たちです。それ以外にも最近の益子は、陶芸に限らず様々なモノ作りをする作家さんが増えていますし、モノ作りにかぎらず、いろいろな活動をされている方が本当に多く、そういう方々と接することができるのは本当におもしろく、貴重な経験だと思っています。
 ただ、その辺は表立ってされている方ばかりではないですし、日帰りや1泊でいらっしゃる観光客の皆さんにはそこまではなかなか伝わらないと思います。その辺がなんとももどかしいといいますか、素敵な方が大勢益子にはいらっしゃるのにうまく紹介できないのがもどかしくもあります。
 益古時計にギャラリーを併設しているのは、益子のそういった素敵な作家さんを、観光客のみなさんに少しでも紹介できればという想いもありますし、益古時計がそういう益子の人たちと、観光客のみなさんを結びつけるきっかけの場になれればとも常々思っています。
 なんだかうまくまとまりませんが、僕自身がもし、1人の観光客として日帰りや1泊で益子に来たとしたら正直、そこまで魅力は感じないと思います(僕自身焼き物に興味があるわけでもないですし・・・)。益子に住んでいろいろな人たちに出会ったからこそ、益子が気に入り、好きになったのだと思います。本音をいうと益子のよさは移住してみないとわからないとも思います。でも誰もがおいそれと移住できるものでもないので、例え日帰りでも、1泊の旅行で益子を訪れたとしても、少しでも益子のよさを伝えることができればと思っていますし、伝えることは益子に暮らし、益子で商売をさせてもらっているものの使命でもあると思っています。
 理想を言えば、作家さんをはじめ様々な活動をなさっている方々のお宅に直接行ってもらうことができれば一番なのですが、作家さんとはいえ当然みなさん普段の生活もあるし、プライバシーの問題もあるので、お客さんに作家さんのお宅をそう簡単に紹介することができません。ただ、中には自宅にギャラリーを併設して開放されているような方もいらっしゃいますので、そういった作家さんのところを訪ねてみるのもオススメです。
 僕自身もいままでしょっちゅう北海道を旅行していましたが、行く度に宿の人だったり、いろいろなお店の人だったりと、知り合いが増え、最初はただ観光スポットをまわるのが目的だったのが、いつからか知り合った人に再会しに行くということの方が、楽しみになっていました。つまりは通い続ければ自ずとその土地に暮らす人の知り合いも増えるし、そうすれば旅もより楽しいものになると思います。僕が北海道を訪れることにより得て、感じたそういうことを、皆さんにも益子で感じてもらえるようになってほしいですし、そのきっかけのひとつが益古時計であったならと思っています。
 またなんだか長くなってしまいましたが、今度益子にきたら、メインストリートはもちろんですが、なんてことのない裏道・わき道・路地裏を歩いてみると、また違った新しい発見があるかもしれませんよ。・・・となんだか「ぶらり途中下車の旅」のようになったところで今日は終わりにしたいと思います。 

休みの言い訳(宿泊編)

2006-12-18 22:05:30 | Weblog
 前回の記事の続きのお休みについてですが、今回は主に宿泊施設に関してのお休みについてです。
 まず、宿泊というのは、お客様がお泊りになるわけですから、当然お客様は2日またぎで滞在されることになります。つまりは1日予約が入ったとしたら、それは=2日間ということになるわけです。もちろんお客様がいらっしゃる前に清掃やベッドメイクといった準備があるわけですし、お帰りになられてからは後片付けもあります。つまり宿泊に関しては、宿泊客のいらっしゃらない日が3日続いて、はじめてその中日の1日が完全にお休みとなるのです。3日ないし、せめてもの2日お客さんのいらっしゃらない日が続かないと、実質休みにはならないわけです。
 例えば、1ヶ月(30日)のうち、宿泊予約が入っている稼働日が20日とすると、残りの10日はお休みでいいなと思われることもあるのですが、実際は1ヶ月の宿泊日数が20日を越えると、実質的に完全にオフと言える日はせいぜい2~3日あるかどうかです。それが25日を越えると、1日も休みがないような状態です。1ヶ月の稼働日が15日くらいで、ようやく今月はのんびりだというような気分になれるのです。
 そんなわけで、カフェ&ギャラリーがお休みの定休日に宿泊の方も完全にオフにするには、最低でも火曜日と水曜日、2日続けて休んではじめて水曜日が丸々休みとなるのです。そんなわけでこの1年、カフェ&ギャラリーがお休みでも、火曜泊か水曜泊のお客様がいらっしゃることが多く、まともに休みがとれない日がほとんどでした(半分は定休日であって定休日でないようなものでした)。
 もちろんお客様あっての商売ですし、お越しいただけることはもちろんうれしいですし、出来る限りお客様のご要望に答えていきたいと思っていますが、昼はカフェ&ギャラリー、夕方から翌朝までは宿泊と、ある意味益古時計は24時間営業なのだということにいまさらながら気づきました・・・。24時間営業状態で、定休日もろくに休みがとれないのが現状であり、さすがにこのままではもたない・・・と感じるようになりました。そこでいつもの話に戻りますが、お店を長く続けるためには、休む時はきちっと休むことも大切だと思うようになった次第です。
 また、この24時間営業状態というのが曲者?で、前回の記事に書いたように通常業務に追われ、プラスアルファの仕事がなかなかできないことも定休日を増やすひとつの理由というようなことを書きましたが、前述のとおり、24時間営業状態の日が続くと、文字通り朝から晩まで、常に益古時計にはお客様がいらっしゃるということになり、大きな音がでる大工仕事や汚れる外仕事などが、なかなかというかほとんどできないということに気がつきました。これが日中営業のカフェ&ギャラリーだけ、もしくは宿泊施設だけだったらお客様のいない時間帯にそういう作業ができるのですが、両方営んでいると、そういう時間が見事にとれないのです。
 宿泊業は休みがとれない最悪な仕事のように思われるといけないので、弁解しておくと、宿泊施設で定休日を採用している宿というのはほとんどないと思うのですが、宿泊は基本的には予約制ですので、逆に休もうと思えばいつでも休めるわけでして、逆に長期の休みがとりやすい仕事でもあります。とくに観光地やリゾート地などは、オンとオフの差が激しいので、稼ぐ時稼いでそのかわりオフシーズンは長期で休むという宿もけっこう存在します。これは宿泊施設ならではのメリットでもあります。カフェなどは定休日が決まっていますが、そのかわりなかなかそうしょっちゅう臨時休業してばかりもいられません。
 つまり、益古時計は定休日のあるカフェ&ギャラリーと不定休の宿泊施設、両方が混在するお店なので、裏を返せば24時間営業状態でもあり、さらに休みもろくにとれない状態でもあるわけでして、従業員が大勢いる会社組織ならいざ知らず、個人経営のお店ではさすがに厳しいものがあると感じている次第なのでございます。
 そんなわけでして2回に渡り長々と書いてきましたが、キリがないので休みの言い訳もいいかげんこの辺でやめときたいと思います。
 定休日を増やすことは、自分のためでももちろんありますが、よりよいお店にするため、そしてよりよいサービスをするためでもあると思っていますので、何卒ご理解の程よろしくお願いいたします。
 とまあ、これはあくまで今の段階での結論ですので、また時がたち、スタッフもより充実し、余裕がでてくれば週1回のお休みに戻すかもしれませんし、逆に完全週休2日制にするかもしれません・・・。先のことはわかりませんが、とりあえずそんな感じですので、これからも暖かく益古時計の行く末を見守っていただければと思います・・・。

お知らせとその言い訳

2006-12-16 22:07:10 | Weblog
 重要なお知らせ!?です。カフェ&ギャラリーは、いままでの毎週水曜日の定休日に加え、来年より第2・第4火曜日も定休日とさせていただきます。というと、余裕だなと思われそうですが、まったくもってそんなことはございませんので・・・。というわけで、今日は休みを増やすにあたっての言い訳です・・・。
 益古時計をはじめて1年ちょっとがたち、ようやくペースもつかめるようになり、最近は少しずつですが、出かけられるようにもなりました(ってなんかリハビリしてるみたい・・・)。でも実際まるまる1日休んだ日はこの1年ほとんど・・・と言いますかまったくなかったように思います。東京や鎌倉に行った時でさえ、帰ってきてから事務仕事や仕込みをしたり、帰りに買出しのためお店に寄ったり・・・、また最近は時間を作って出かけるようになったとはいえ、でかければその分、前後にしわ寄せがきてとにかく大変ですし・・・。
 最近よく、長く続けるためには・・・というお話をしますが、長く続けるためには休む時はきちっと休むことも必要だとも思うようになりました。商いは飽きない(あきないはあきない)ことが大事なんて、ギャグが入っているけどこれは本当に大事なことだと最近特に思います。飽きないためにもリフレッシュする時間は必要だと思いました。
 休みなんか要らない、どこにも行かず毎日コーヒーを淹れ続け、お客さんとお喋りなんかしていられたらそれも幸せだと思う気持ちもあります。でもコーヒーを淹れたり、接客することばかりが仕事ではありません。事務仕事や外仕事などの雑用も多いですし、好きな仕事といってもいいことばかりではありません。それに人間ですから、出かけたいと思うこともありますし、時には観たい映画があるときだってあるわけです。
 とまあ、個人的な部分での休みたい理由を書き連ねましたが、何もただ休みたいだけではなく、仕事の観点からみても休みといいますか営業日を減らしたいという思いがあります。
 飲食業をご経験されたことのある方には、お分かりいただけると思うのですが、(どんな商売でもそうですが)とくに飲食業は営業時間外のお客様に見えない部分での仕事が本当に多いのです。いわゆる仕込と買出しの時間です。カミさんなど忙しい時は、朝5時に起きて夕方までほとんど厨房で仕事をして、夕方営業時間が終わってから買出しに行き、帰ってきてから夜遅くまで、また次の日の朝食の仕込みやケーキを作ったりしています。最近はスタッフも増え、少しですがカミさんの負担も減りましたが、それでもまだまだカミさんの負担は大きいのです。
 カミさんにもう少し楽をさせてあげたいというのもありますが、つまりはきちっとしたもの、丁寧なものをカフェでだしたいと思えば思うほど、仕込み等の準備の時間が必要になってきます。正直言えば、もうちょっとその辺をうまく(ごまかして)やればいいのにと思うときもありますが、やっぱりきちっと納得のいくものをご提供したいという思いが強いですし、自分自身に嘘はつきたくないですし、そういった気持ちが、最終的にはお客さんにも通じると思っています。休みを増やすということはある意味、しっかりとしたものをご提供するための準備の時間を増やしたいということでもあるわけです。
 (オーナーですから当然ですが)とにかく益古時計をいいお店にしたいと思っています。そのためにはカフェの仕込みもそうですが、営業時間を長くするということだけが決していいとは思えない部分があります。いろいろな箇所の整備やメンテナンスもしたいのですが、いつもいっていますが、通常業務に追われなかなかそういうプラスアルファのことをする時間が取れないでいます。カフェに限らずいいお店・いい空間・いい建物にしたいと思えば思うほど、そういう時間が必要になってきますし・・・。
 また話を戻しますが、目先の利益を追求するのならば、営業時間は長く、営業日も多くと考えるのが当然だと思います。でも長く続けるためには目先の売上ばかりにとらわれないで、いいお店にするための準備の時間というのがどうしても必要になってきますし、長く続けるためには、個人的にも休む時はしっかり休むということが必要だと思います。
 ただ、カフェやギャラリーだけだったら、週に1日のお休みでもいいと思うのですが、なんせ益古時計は宿泊施設でもあります。宿泊施設のお休みというのは、普通のお店とは違い、また独特(特殊)のものがあります。その辺の宿泊施設としての休みとカフェ&ギャラリーとしての休みの関連性について話そうと思うのですが、これまた長くなりそうなので、また次回ということで・・・。
 
 しかし、ただ休みを2日増やすということだけで、これだけのことを長々と書くよなと我ながら関心?しています。もしかして僕って言い訳の天才なのでしょうか?・・・なんか嫌ですね・・・。

 

益子で商売をする理由(わけ)・・・前回の続き

2006-12-14 13:19:55 | Weblog
 前回、益子における商業的価値について書きました。益子は本当にファーストフードやファミレス、大型書店など、チェーン展開しているお店が見事なくらいない田舎です。一応、観光地として紹介もされますが、だからといってタレントショップ(いまはどこにないですが)まがいのお店や、わけのわからないお土産物屋さんが立ち並んでいるわけでもありません。つまりは外資系(この場合は外国ではなく益子外のことをさします)の企業の進出がまったくといっていいほどないのです。
 東京近郊の観光地といいますか、リゾート地などはどちらかといえば地元より東京の資本により作られた感がありますが、益子は陶芸家さんは移住者が多くても、お店を営んでいる人はほとんどが益子の人です。益子は他所の、とくに企業から見ればやっぱり商業的な魅力がないのだろうなと思います。
 ではなぜ小生が益子を気に入っているかというと、まさにそこにこそ理由があり、観光地だけど観光地ではない、いわゆる俗された感じがしないところがとてもいいと思っています。かといってどこにでもある田舎町というわけでもないですし・・・。
 まずは観光地として考えると、先ほども書きましたが、一時代前どこの観光地にもあったようなタレントショップや変なアクセサリーショップのような「なんでやねん」とついついつっこみたくなるようなお店が益子にはないことです。昔10代の頃はそういう場所に憧れを抱いていた部分もありますが、この歳になるとそういうお店が立ち並ぶところへ行くとげんなりします。タレントショップはさすがに最近はみかけなくなりましたが、その代わりといってはなんですが、最近どこにいっても見かけるのが、かわった美術館です(しいていえばオルゴールとかトリックアートとか・・・)。それらは綺麗だし、楽しいし、けっして嫌いではありませんが、これまた「なんでそこにあんねん」とつっこみたくなるほど、観光地というだけで、その場所にそれが建っている意味がわからない美術館が最近はあまりに多いように思います。結論を言うと、つまりは益子に「たっちゃん漬け」ができたら益子は益子でなくなってしまうと思っています・・・(個人的にはたっちゃん漬けは好きですので)。
 観光地ではなく街としての益子を見ると、前述のとおりチェーン店がないなんとも寂しい街ですし、生活するものとしては不便を感じることも多いのが正直なところです。でもどこにでもあるチェーン店が立ち並ぶようだと、これもまた益子の魅力が半減するように思います。どこにでもある田舎町かもしれないけどどこにもない魅力が益子にはあると思います。
 いまはどこでも大型化・企業化が進められている世の中であり、個人経営は衰退していくばかりのように伝えられていますが、益子などは、もともと焼き物の街であり、個人作家さんが大勢いらっしゃるわけですし、最近では焼き物以外の作り手の方も増えてきました。それに伴い、作る側ではなく、売る側のお店も個人経営のお店が立ち並ぶ街になれば素敵なのではと思うのですが・・・(いまの益子はそうですが、これからもそうであってほしいという意味で)。これだけ大型化が進む世の中で、大型店の出店が少ない街は、逆にいまどきは珍しいくらいなのではないでしょうか。確かに現代社会の構図から、財政問題・雇用問題などを考えると、大手の企業が進出してくれば町は潤います。でもそうすればどこにでもある町に、そしてどこにでもある観光地になってしまい、まったくもって益子が益子である意味がなくなってしまいます。大手の企業やチェーン店がない町だからこその魅力が益子にはあり、そこにこそ益子独自の街づくりの可能性があるのではないでしょうか。
 ・・・と、気がつけば益子の選挙にでもでそうな勢いで、街づくりについての演説状態になってしまいましたが、何もそんな難しいことを考えているのではなく、何故、僕自身が益子を気に入っているのか、何故に益子で商売をしているのかということを、なんとなくわかってもらえればと思ったわけですので・・・。
 でも本音を言えば、大型ショッピングセンターやデパートになんかに買い物に行き、そこでお昼などを食べると人が多くて、うらやましいことこの上ないのですが・・・、と嘆いてもしょうがないので、益子の裏通りで、細々と地道に、これからも末永くお店を営んでいけたらと思います。

商業的価値について

2006-12-12 23:16:37 | Weblog
 よく、と言いますかたまに、近隣の市町村の方から「益子は観光地だからお客さんが来ていいよね」とまあそんなことを言われる時があります。たしかに近隣の市町村からすれば全国的な知名度は益子のほうがあると思います。といっても栃木県内でも観光地といえば那須や日光、鬼怒川あたりの方が有名ですし、リゾート地でもないですし、焼き物を除けばこれと言ってみるべきものが正直あまりありません。観光地で、人が来て、と言われますが、実態はメインストリートでも17時をすぎるとほとんど人はいませんし、平日は日中でもはっきり言って物悲しい街となっています。
 先日、黒磯のSHOZOに行った話をしましたが、「SHOZOはひなびた商店街の空き店舗を買い取り、大きくなっていったお店であり、どこにでもある地方の田舎町を変えたお店」・・・とそんな感じで雑誌等に紹介されていたりします。たしかに黒磯にとってSHOZOは誇るべき存在であり、SHOZOが黒磯という街を有名にした部分もあると思います。そのSHOZOにこの間は、はじめて夜の時間帯に行ったのですが、夜なのにけっこう人がいることにかなりびっくりしました。「こんなに人がいるなんて・・・さすがSHOZOだ!!」と思い「益子だったらもうこの時間は人っ子ひとりいないのに・・・」と思いました。たしかにSHOZOは有名ですし、遠方からのお客様も大勢いらっしゃいます、・・・が今回はじめて夜に行って思ったのが、結構まわりは発展しているということに気づきました。確かにSHOZOのある通りは時代遅れになったと言わざるおえない商店街のある通りです。でもいくらひなびたと言ってもそこは商店が立ち並んでいたわけですし、実際益子と比べれば遥かに車の通りは激しかったですし、ちょっといったところにあるバイパスのような新しい通り沿いにはショッピングセンターや全国チェーンのお店が立ち並んでいますし、SHOZOから200Mほどいったところにはマックだってありました。そんなわけで今回SHOZOに行って思ったことのひとつは、田舎町とか、ひなびた通りなんて紹介されたりもしているけど、なんだかんだいっても絶対的な人口はもともとあるんだなということです。
 益子に話を戻しますが、近隣の市町村でお店を営む人たちからは、益子は人が来てうらやましいと思っている人がいると冒頭にも書きましたが、実際は近隣の市町村で、幹線道路などが通っているところの方が、遥かにお店が立ち並んでいますし、絶対的な人口は多いと思います。
 益子には見事なまでにチェーン店がありません。せいぜいコンビニかローカルに展開しているスーパーやホームセンターのチェーン店のみです。本屋も昔ながらの本屋が一軒あるのみですし、益子でCDを買えるところは一軒もありません。もちろん業種にもよりますが、観光地で、人が来て、なんていわれますが、チェーン展開しているお店がまったく出店しないのは、つまりは商業的価値が低いからといわざるおえません。なんだかんだと言っても、焼き物を除けば本当に田舎ですし、絶対的な人口はやはり少ないのだと思います。
 今日たまたまスタッフと話していたのですが、益子は陶器市がないと、やっていけないお店ばかりじゃないか(益古時計も含め)とちょっとそんな話をしていました。つまりは陶器市期間以外の普段の益子はなんとも物悲しい街なわけです・・・。
 自分でいうのもなんですが、益子のしかも裏通りで商売をよくやっいるよなと我ながら思うときがあります。普通の考えだったらやらないよなと思うときもありますし、実際益子に移住してくる時は、周りからは散々、益子なんかでやっていけるのかというようなことを言われもしましたし、本音をいえば自分自身が一番不安に思っていました。それでも移住して5年経ちましたし、益古時計をはじめてからはおかげさまで1年以上無事に過ごすことができました。商業的価値が低いと言わざる得ない部分があるのが益子だと思いますが、逆にそれを逆手にとっていい方向に向けているのだと思います。
 では、なぜそんな益子にて商売を営んでいるかについて話そうと思いましたが、えらい長くなりそうなのでこの続きは次回にということで。チェーン店がなく不便を感じることもありますが、でもだからこそ益子が好きなのでもあります。その辺のことはまた今度・・・。
 

カプチーノの日々

2006-12-10 22:24:08 | Weblog
 やるやると言っておきながら、いつまでたってもやらないエスプレッソベースのドリンクメニューですが、さすがにここ最近はいい加減なんとかせねばと、毎日何杯ものエスプレッソ&カプチーノを淹れております。
 ようやくそれなりに形になりつつあるかなといった状況にはなってきましたが、でもやっぱり出すからにはそれなりのものを出したいとも思うし、そう考えるとまだまだつめなければならない部分も多いのですが・・・、でも練習ばかりではしょうがなく、とにかくはじめなければ進歩もないと思うので、なんとか近いうちにまずは「カプチーノ」あたりからはじめ徐々にアレンジを加えていければと思っています。
 (ここからはややマニアな語句も出てきますがご了承下さい)スチームミルクが、とにかく練習を重ねてようやくうまく出来るようになってきたかと思えば、また新たに別の問題もでてきてとその繰り返しの連続です。昨日は、いままでどうにもアロマがうまくでず、それはマシンの問題だと思っていたら、カップの形状に問題があるということがわかり、ひとつ疑問が解決したと思ったら今度は、今日はエスプレッソがいまひとつうまく入りませんでした。それはマシンの問題か、豆の問題か、今日は気圧もいまひとつ安定しないし・・・、そんなこんなの繰り返しです。ただ、それらはまさに理科の実験のようで楽しくもあるのですが・・・。
 コーヒーもそうですが、こういうものは嗜好品ですので、正解があってないようなものなので、結局自分自身がどこで納得するかがすべてなのですが・・・。味はもちろんですが、オペレーションの問題も含めもう少し詰めてなんとか近日中にははじめたいと思っておりますのでもうしばらくお待ち下さい。
 ここ最近は、とにかく毎日何杯と淹れているのですが、性格上、食べ物や飲み物を残すということは絶対にできないので、ここ数日はかなりお腹が満腹状態です。小生は子供の頃はかなり偏食で残してばかりいましたが、大人になってからはとにかく残すという行為がとにかく嫌でして、練習で淹れたものも全部ひたすら飲みまくっています。カプチーノはまだよいのですが、エスプレッソはとにかく濃いので、2杯続けて飲むとかなり胃がもたれ、胸焼けするときも・・・(本当においしいエスプレッソはそんな風にはならないと思うのですが)。てなわけで日々もたれつつも、おいしいエスプレッソ目指してさらなる研究を続けていきたいと思います。

写真は遊びで書いた名づけて「ドラチーノ」です。さすがに訴えられることはないとは思いますが、ここだけのあくまで遊びですので・・・。
デザインカプチーノは、綺麗なフォームドミルクと、しっかりとクレマのでているエスプレッソでなければ綺麗に描くことはできません。当方では、マシンの性能もさることながら技術的にもまだまだで、今のところはデザインカプチーノはまだ目標といった感じですので、その辺はいずれということで・・・。 

クリスマスリース教室

2006-12-09 22:07:35 | Weblog
 昨日、地下スペースで開催しているクリスマスギフト展に絡めた企画とでもいいましょうか、通常、開催している苔玉・盆栽教室から発展させた、クリスマスリース教室が行われました。
 問い合わせは何件もあったものの、平日ということもあり参加人数は少なかったのですが、みなさん楽しんでいただけたようでした。
(まあ、もともとスペースやその他いろいろな事から、少人数でやりたいという作家さん(講師)の希望もあったのでとくに主だった宣伝などもしたわけではなかったので・・・)
 14時から約3時間にわたり、ただ闇雲に派手にするのではなく、ハーブやスパイスなどを使い、あくまで自然にかつ実用的?なリースを製作していただきました。
 日頃行っている苔玉・盆栽教室も開催できる日にちが限られているので、なかなか要望に答えられない部分もあるのですが、今回もそうですが、参加してくださる方々は皆さん満足してお帰りになられているようでそれがなによりうれしいです。
 先日もちらっと書きましたが、「カフェというのは情報発信の場であり、文化的な場所でなければならない」なんてよく言いますが、申し訳ないのですが、小生自身は全くもって、芸術とかカルチャーとかデザインとか・・・音楽もそうですが、どちらかといえばそういうものに疎いほうなのですが、ありがたいことに、益子には陶芸はもちろん、他にもいろいろな作家さんが大勢いらっしゃるので、そういった方々の協力を得て、益古時計を通して何かできればと常に思っています。地下の個展スペースはまさにそのためにあるようなものですし・・・、益古時計が発信するのではなく、作家さんとお客さんの橋渡し的な場所、つまりは交流の場所になれればと思っています。
 益古時計から情報を発信したいとか、文化的活動を繰り広げたいとか、そんな大それた事は全く考えていないのですが、ギャラリーの企画展や今回のリース教室もそうですが、利益とか売上とかそういうことを抜きにして、お客さんが楽しんでもらえるようなこと、そして作家さんが楽しんでもらえるようなことができればと思っています、もちろんお店(小生やカミさんやスタッフ)としても楽しめるように・・・。
 来年リース教室もまたできたらと思いますし、他のワークショップもやりたいと思っていることもいろいろあるのですが、ひとつひとつ形にできればと思っています。
 益古時計を通して、様々な輪が広がっていくこと、それがひとつの夢でもあり目標でもあります。そして輪が広がれば広がるほど素敵な空間になるような気がしますので、皆々様今後ともよろしくお願いいたします・・・ってなんか変な締めですね・・・。