益古時計の日々

カフェ&ギャラリー&ステイ(宿泊)の益古時計から送る日々の徒然

休みの言い訳(宿泊編)

2006-12-18 22:05:30 | Weblog
 前回の記事の続きのお休みについてですが、今回は主に宿泊施設に関してのお休みについてです。
 まず、宿泊というのは、お客様がお泊りになるわけですから、当然お客様は2日またぎで滞在されることになります。つまりは1日予約が入ったとしたら、それは=2日間ということになるわけです。もちろんお客様がいらっしゃる前に清掃やベッドメイクといった準備があるわけですし、お帰りになられてからは後片付けもあります。つまり宿泊に関しては、宿泊客のいらっしゃらない日が3日続いて、はじめてその中日の1日が完全にお休みとなるのです。3日ないし、せめてもの2日お客さんのいらっしゃらない日が続かないと、実質休みにはならないわけです。
 例えば、1ヶ月(30日)のうち、宿泊予約が入っている稼働日が20日とすると、残りの10日はお休みでいいなと思われることもあるのですが、実際は1ヶ月の宿泊日数が20日を越えると、実質的に完全にオフと言える日はせいぜい2~3日あるかどうかです。それが25日を越えると、1日も休みがないような状態です。1ヶ月の稼働日が15日くらいで、ようやく今月はのんびりだというような気分になれるのです。
 そんなわけで、カフェ&ギャラリーがお休みの定休日に宿泊の方も完全にオフにするには、最低でも火曜日と水曜日、2日続けて休んではじめて水曜日が丸々休みとなるのです。そんなわけでこの1年、カフェ&ギャラリーがお休みでも、火曜泊か水曜泊のお客様がいらっしゃることが多く、まともに休みがとれない日がほとんどでした(半分は定休日であって定休日でないようなものでした)。
 もちろんお客様あっての商売ですし、お越しいただけることはもちろんうれしいですし、出来る限りお客様のご要望に答えていきたいと思っていますが、昼はカフェ&ギャラリー、夕方から翌朝までは宿泊と、ある意味益古時計は24時間営業なのだということにいまさらながら気づきました・・・。24時間営業状態で、定休日もろくに休みがとれないのが現状であり、さすがにこのままではもたない・・・と感じるようになりました。そこでいつもの話に戻りますが、お店を長く続けるためには、休む時はきちっと休むことも大切だと思うようになった次第です。
 また、この24時間営業状態というのが曲者?で、前回の記事に書いたように通常業務に追われ、プラスアルファの仕事がなかなかできないことも定休日を増やすひとつの理由というようなことを書きましたが、前述のとおり、24時間営業状態の日が続くと、文字通り朝から晩まで、常に益古時計にはお客様がいらっしゃるということになり、大きな音がでる大工仕事や汚れる外仕事などが、なかなかというかほとんどできないということに気がつきました。これが日中営業のカフェ&ギャラリーだけ、もしくは宿泊施設だけだったらお客様のいない時間帯にそういう作業ができるのですが、両方営んでいると、そういう時間が見事にとれないのです。
 宿泊業は休みがとれない最悪な仕事のように思われるといけないので、弁解しておくと、宿泊施設で定休日を採用している宿というのはほとんどないと思うのですが、宿泊は基本的には予約制ですので、逆に休もうと思えばいつでも休めるわけでして、逆に長期の休みがとりやすい仕事でもあります。とくに観光地やリゾート地などは、オンとオフの差が激しいので、稼ぐ時稼いでそのかわりオフシーズンは長期で休むという宿もけっこう存在します。これは宿泊施設ならではのメリットでもあります。カフェなどは定休日が決まっていますが、そのかわりなかなかそうしょっちゅう臨時休業してばかりもいられません。
 つまり、益古時計は定休日のあるカフェ&ギャラリーと不定休の宿泊施設、両方が混在するお店なので、裏を返せば24時間営業状態でもあり、さらに休みもろくにとれない状態でもあるわけでして、従業員が大勢いる会社組織ならいざ知らず、個人経営のお店ではさすがに厳しいものがあると感じている次第なのでございます。
 そんなわけでして2回に渡り長々と書いてきましたが、キリがないので休みの言い訳もいいかげんこの辺でやめときたいと思います。
 定休日を増やすことは、自分のためでももちろんありますが、よりよいお店にするため、そしてよりよいサービスをするためでもあると思っていますので、何卒ご理解の程よろしくお願いいたします。
 とまあ、これはあくまで今の段階での結論ですので、また時がたち、スタッフもより充実し、余裕がでてくれば週1回のお休みに戻すかもしれませんし、逆に完全週休2日制にするかもしれません・・・。先のことはわかりませんが、とりあえずそんな感じですので、これからも暖かく益古時計の行く末を見守っていただければと思います・・・。