益古時計の日々

カフェ&ギャラリー&ステイ(宿泊)の益古時計から送る日々の徒然

今年もはや終わり・・・。

2008-12-31 20:31:20 | Weblog
 気がつけば、2008年も終わりです。12月がとにかく体調が悪く、よくなったかと思えばまた悪くなりの繰り返しでしたが、ようやくここ数日体調が戻りつつあります。本当に何はなくとも一番大事なのが健康な体ですね。
 というわけで、今年一年を振り返ってみてもそれが何より大事だなとしみじみ感じています。とにかく今年は忙しすぎたというのが正直なところです。忙しいのはありがたいことなのは重々承知していはいるのですが、今年は、これまたうれしいことではあるのですが、子供が生まれたことによって忙しさが倍増しました。頑張らねばと思う反面、肉体的にも精神的にもかなりきつくなり、正直いままで生きてきた中で、一番イライラすることが多い年でもあったように思います。忙しいことはいいことと思いつつも、実際は限界を越えそうになっていました。自分で言うのもなんですが、このままだとおかしくなってしまうんじゃないかと思うくらい、精神的にもきつかったです。そしてそういう状態で果たしていいお店と言えるのだろうかと葛藤を重ねる日々でもありました。
 やっぱり、健康面もそうですが、まずは自分自身が充実した日々を過ごさなければ、いいお店なんてできっこありません。そんなわけで、2009年はいい意味で、開き直って、自分勝手に、自分を大切に、いい意味で自分に向き合っていければなと思います。
 年末休みに入り、ここ3日間ほどは、本当に久しぶりにのんびりすごしています。かと言ってダラダラするのではなく、朝はウォーキングに行き、そのあとは細かな仕事をしたり、事務スペースの片づけをしたりと適度に働き、そんでもって本を読み、さらに本当に久しぶりにのんびり風呂につかっています。いかにここ最近の自分の生活が、ちゃんとした生活になっていなかったかがわかりました。
 とにもかくにも2008年は今日で終わりです。区切りをつけるのにこんなにいい日はありません。幸か不幸か、年末に体調を崩したことによって、いい意味でリセットできたように思います。
 ここ数日のんびりできたことによって、あらためて、自分は何がやりたいのか、何が好きなのか、そして大切なものとは何なのかということを、あらためて見直すことができたように思います。2009年はそれらを大事にして楽しんで充実した日々を過ごしていきたいと思います。
 そんなわけで、すっかり自分のことを長々と書いてしまいましたが、2008年益古時計にお越しいただきました皆さん、本当にありがとうございました。2009年も何卒よろしくお願いいたします。2009年が益古時計にとっても、皆さんにとっても素敵な年になりますように・・・それではまた来年・・・というか、また明日・・・。

臨時休業のお知らせ

2008-12-27 09:40:50 | Weblog
 12月27日(土)28日(日)、カフェ&ギャラリーは当初、営業予定でしたが諸事情によりお休みいたします。つきましては、次の営業は新年1月2日よりとなりますので何卒ご了承ください。
 ・・・諸事情とはいわゆる学級閉鎖状態です・・・スミマセン・・・。

値上げについての諸々

2008-12-23 19:23:24 | Weblog
 前回の記事でお伝えしましたが、来年よりカフェの一部メニューと宿泊料金を値上げさせていただきます。今日はその経緯についてお話しようと思います。言い訳がましくなってしまうかもしれませんがご了承ください。
 まずはここ最近の様々なモノの値上げに対しての対応というのが何よりの理由ではあります。食品の材料の仕入れ値はもちろんなのですが、それらだけではなくありとあらゆる消耗品が値上げしています。1品1品はたいしたことはないと思っていたのですが、これがボディーブローのようにじわじわ効いています。これだけいろいろなものが値上げすると、さすがに厳しくなってきたのが正直なところで、飲食店をはじめ現に値上げをしているお店もかなりあるようです。
 というわけで、最近の物価高が何よりの理由ではあるのですが、それとともに益古時計も4年目を迎え、値段については見直していかなければならない時期でもあるのではないかとここ最近は感じつつ営業していました。
 益古時計はあくまで、観光の方ももちろんですが、地元の人でも気軽に来れるお店でありたいと常々思っています。当然料金も出来る限り抑えてと考えております。ひとりひとりの売上は少なくとも、その分より多くのお客様に来ていただければそれでいいと思っていました。もちろんいまでもその気持ちに変わりはないのですが、ただ、最近はありがたいことに、席もすぐに満席になることも多く、席待ちのお客様が何組もいらっしゃる日があったり、それこそ駐車場に車が停めれないんだけどと言われることもあります。そういう中ですと、店内はざわつき、かつお客様ひとりひとりにきちんと対応できているのかと不安になることも少なくありません。そんな状況の中で、ただやみくもに多くの人が来ればそれでよいとは言い切れない部分があるのではと感じることが多くなりました。もちろんより多くの人に来て頂きたいのですが、それが逆にお店の質の低下に繋がりかねないとも感じています。
 そんな中から、あくまで気軽に来て頂けるお店でありたいとは思うのですが、安ければそれでよいという風になっては、いいお店を維持していくのは無理ですし、やはりそれなりの質を維持するためには、多少の値上げも必要なのかなと判断したというわけです。
 個人経営のカフェやペンションを営む人は、お金儲けのためだけにお店をやるのではなく、それ以上に大切だと思うものがあるからこそお店を続けているのだと思います。僕もお金のためだけに益古時計をやっているのではないと、それだけは自信をもって心から言えます。ただ、いいお店を維持していくためには、さらにはお店をいい方向へ発展させていくためにはお金は必要です。正直その辺はジレンマであり、葛藤する部分でもあるのですが、カフェだってペンションだってあくまでビジネスでもあるわけですから、現実問題としてお店を営むうえではその辺は考えないわけには行きません。
 相も変わらず、長々と言い訳がましくなってしまいましたが、これだけ世の中が不況だと言われている中で、値上げなんかしたらそれこそお客さんが来てくれなくなるんじゃないのかと、誰よりも僕自身が不安でいっぱいです。でも逆に数十円・数百円値上したからと言って、じゃあ益古時計に行くのはやめたと思われるようでは、所詮その程度のお店でしかなかったということだと思います。多少値上げしたとしても、でもやっぱり益古時計に行きたいと思ってくださるようなお店でなければやる意味もないと思いますし、そう思ってくださるならばこんなにうれしいことはありません。そしてそう思っていただけるように、いいお店であるためにますます努力していかなければと改めて思っています。
 そんなわけで、値上したけど、その分よりよくなったと言われるように、いままで以上に頑張っていこうと思いますので、2009年の益古時計も何卒よろしくお願いいたします。
 てなわけで、何はなくとも来年からも益古時計を見捨てないでくださいネ・・・。

料金改定のお知らせ

2008-12-19 20:42:45 | Weblog
本日は値上げのお知らせです。

2009年1月2日より料金を一部改定させていただきます。
昨今の物価上昇に加え、益古時計も4年目に入りいろいろと見直さなければならない時期と思い、
今回苦渋の決断をさせていただきました。
よりよいお店を目指して、精進していく所存でございますので、
今後ともご愛好のほど何卒よろしくお願い致します。
改定価格
 カフェ
  フード
    ランチセット     900円 → 980円
    コッペサンド     350円 → 380円
  スイーツ  
    シフォンケーキ   400円 → 430円
    クラシックショコラ  400円 → 430円
    クレームブリュレ  350円 → 380円
    スコーン       350円 → 380円
  ドリンク
    ミルクティー     400円 → 450円(ただし量が増えます)
   ※ ランチ注文時のドリンク&スイーツの100円引きは変わりません
    珈琲豆販売     450円→480円
宿泊
   宿泊料金         各300円増
   未就学時施設使用料  0円 → 500円
    (2008年中にご予約のお客様は旧料金でお泊りいただけます)
   その他変更  宿泊チェックイン 15:30 → 15:00
                    アウト 10:30 → 10:00
 次回のブログにでも、改定についての経緯(言い訳?)を説明させていただこうかと思います。
        

ちょっとショックなサザエさん

2008-12-18 19:10:17 | Weblog
 いつもお世話になっている清水さんが銀座での個展を終え、益古時計に新作をいろいろ持ってきてくれました。今回は直火OKの土鍋をはじめとした耐熱シリーズが中心です。土鍋をはじめ直火OKのものは、土も普段とは違うものを使わなければならなかったり、窯の焼成温度も普段とは違うので、手間がかかることが多いのでなかなか常時製作している作家さんは少ないようです。そんなわけで中々好みの形や色をした土鍋に出会うことは少ないのですが、清水さんのは色も形も素敵で僕も個人的に欲しいくらいです。
 写真はその中のひとつなのですが、サザエさんという名前がついてます。確かに形がサザエさんに見えおもしろいです。いろいろ考えるものだなぁと感心しました。
 そんなわけで、今日はサザエさんに絡めたネタを書こうと思います。最近大人グリコだかなんだかのCMで浅野忠信・宮沢りえ・瑛太・小栗旬が25年後のサザエさんの実写版を演じており、タラちゃんがたこ焼き屋さんだったり、イクラちゃんがIT社長だっりと、なかなかおもしろいです。と、話は通常のアニメのサザエさんに戻るのですが、みなさんはサザエさんの登場人物の年齢を知っていますか?
 実はかなりショックを受けたのですが、、マスオさんは28歳だったのです。僕の方が年上だったのです。もちろんノリスケさんよりも年上です。百歩ゆずって2人よりは年上だったということを受け入れるとしても、さらに考えると、どう考えても僕よりふけているとしか思えない、マスオさんの同僚のあのアナゴさんよりも年上ということになるのでしょうか?これはなかなかショックです。
 よく、甲子園の高校野球のお兄さんたちがいつも間にか年下になっているなんて話のネタになっていますが、子供の頃から見ていたサザエさんやマスオさんがすっかり年下になっていたことはなかなかショックです。多分みなさんもそうだと思うのですが、子供の頃からみていたサザエさんはどちらかと言えば、大人になった今でも、いまだにカツオやワカメちゃんと同世代の感覚で見ていませんか?
 そんなわけで、マスオさんより年上だったということにショックを受けつつ、さすがに波平さんを追い越すまではまだ時間がありそうだと自分を慰めつつも、 せめてもの三河屋のサブちゃんと気持ちだけは同世代であり続けたいと思う今日この頃なのでありました。

富山に帰って思ったこと

2008-12-15 19:06:13 | Weblog
 先週、2日間の定休日に追加して1日臨時休業させていただき、富山の実家に2年ぶりに帰ってきました。今の僕には2日続けて仕事から全く離れるということは1年に1回あるかないかという状態なので、かなり貴重な休日となりました。
 実家に帰り、かなり久しぶりにお墓参りもできましたし、さらに同じ富山県内の母親の実家にも行くことができたので、有意義に過ごせました・・・、はずなのですが、確かに有意義ではあったのですが、その反面、裏を返せばやたら喰ってやたら寝ただけの2日間でもありました。そんなわけで今の僕には益古時計こそがすべてで、仕事を取り上げられれば喰うことと寝ること以外、特にやることもないということを気づかされた休日でもありました。
 前置きはさて置き、2年ぶりに富山に帰るといろいろなものが変わっていて楽しくもあり悲しくもありました。高校を出て富山を離れかれこれ13年、その後富山に一旦戻り益子に来たのが7年前、そんでもって富山に帰ったのも丸2年ぶり、とにかくいろいろなものが変わっていました。住んでいないからこそ、余計にその変貌ぶりが目につきました。
 とにもかくにも、あそこのお店が潰れたとか、あんなところに新しいお店ができてるとか、車で街を走ればその連続でした。僕自身もお店を営むものとしては他人事とは言えない部分もあり、今のお店の流行り廃りのサイクルの速さを感じずにはいられませんでした。ただ、それ以上に気になったのが、そのサイクルの速さは都会の方が速いのでしょうが、都会の場合はお店が潰れてもまたすぐ新しいお店ができ、前に何のお店だったかなんてすぐに思い出せなくなるのですが、田舎になればなるほど、お店が潰れると新しいお店ができるわけでもなく、かといって取り壊されるでもなく、廃墟としてそのまま残っているお店の多さにびっくりしました。
 実際僕が高校生の時に潰れた近所のスーパーが15年ほど経っても廃墟と化していますが、建物はいまだにそのまま残っているのです。そしてそういうお店が何件もあるのです。その反面、農地だったところが新興住宅地としてあちこちできているのです。
 もちろんそれぞれの事情があるでしょうし、部外者の僕がどうこう言える立場ではないのですが、やっぱり寂しいです。廃墟となっているお店があちこちにあると景観もいいとは言えないですし、不況が不況を呼ぶ負の連鎖のように思えてしょうがなかったです。
 そう考えると、益子の方はそこまで廃墟と言える様なお店の跡はそれほど存在しないように思いまが、地方の厳しさを改めて実感しました。
 久しぶりに実家に帰って何をそんなに真面目に考えているんだといわれそうですが、僕にとっても故郷は当然のことながら、かけがえのない思い出の場所なので、いろいろな感情がこみ上げてきます。故郷を離れた人間が何も言う資格がないことは分かっているのですが、やっぱり故郷の町は変わらないであり続けて欲しいなと、そんなことを改めて思った今回の旅でした。
 と、なんだかんだ言ってもやっぱり富山のお刺身はおいしいなとしみじみ思いましたし、母親の実家でもらった郷土料理のかぶら寿司もおいしかったです、とおいしいものを食べまくり、さらにはいつもの睡眠不足を補うべく寝まくりの旅なのでありました。

8candles

2008-12-13 21:16:49 | Weblog
 またまた更新が滞ってしまいました。前回お伝えしたとおり、2年ぶりに富山の実家に帰ってきました。富山に行って思ったことはまた次回にでも書こうと思いますが、実家に帰って休養ばっちりと言いたいところですが、逆に食べすぎてしまったのが原因か、いまいちお腹の調子がよろしくなく、帰宅後もブログの更新ができませんでした・・・。
 そんなわけで、なんやかんやと言いながらももとどおり営業していますが、本日より地下個展スペースにて、灯りの企画展「8candles」が始まりました。益古時計でもおなじみの栗谷昌克さんが中心になって、陶器をはじめ絵画・アイアンといった作家さんの作品を含め8人の作家さんによる灯りをテーマにした催しです。
 とにかくいままでの益古時計にはなかった展示スペースに仕上がっていますのでぜひご覧いただければと思います。また今回はカフェスペースも使って展示しており、期間中は15:00頃から閉店まではいつもの照明を少し暗くして、8candlesの作品をカフェでも楽しんでいただこうと思っています。そんなわけで期間中はいつになくムーディーな益古時計になっていますので、15:00以降の夕方のムーディーな益古時計でケーキとコーヒーなんてのもいかがでしょうか。
 今回の展示は栗谷さんを中心に本当に素敵にディスプレイされています。そして作家さんの物づくりに対する真剣な想いも伝わってくる素敵な作品ばかりです。今回の企画展をみて、僕自身がいい刺激を受けています。まったく逆のような意味にも捉えられるかもしれませんが、刺激をうけつつ、でも癒される作品展でもあります。
 そんなわけで、期間中お時間がございましたら、ぜひ益古時計まで足を運んでいただけるとうれしいです。

お知らせ

2008-12-08 19:51:44 | Weblog
 HPには記載しておりますが、明日・明後日(12月9日・10日)の定休日にプラス11日の木曜日を臨時休業いたします。ご迷惑おかけいたしますが何卒よろしくお願い致します。
 実は明日より実家に帰ります。別に何がどうというわけではないのですが、丸2年間実家には帰っていないので、たまには帰ろうかなというわけです。
 またいまさらながらもうひとつのお知らせなのですが、益古時計の前の通りが先月より通行止めになっております。そういうお知らせこそはやくしろと言った感じですが、ついつい遅くなってしまいました。共販センターなどがあるメイン通り側の明窯さんのあるところからですと益古時計までは通り抜けができませんので、反対側の小峰窯元センターさん側からお越し下さいますようよろしくお願い致します。入り口に警備員さんが立っていますが、益古時計に行くと言えば通してくれますので。
 そんなわけで後先なお知らせですみませんが、何卒宜しくお願い致します。

アクセスランキングをみて思うこと

2008-12-05 22:06:01 | Weblog
 栃木県内にお住まいの方で、飲食店などを検索する時に「栃ナビ」を使われる方は非常に多いと思います。その栃ナビのサイトがリニューアルされ新しくなったようです。それに伴いというわけかどうかわかりませんが、先日2008年のアクセスランキングなるものが発表されました。
  
  栃ナビアクセスランキング2008 
 
 ケーキ部門・カフェ部門・洋食部門などの飲食店を部門別に分けたものと、美容室部門の計7部門を、宇都宮・県北(那須・日光・鹿沼など)・県南(益子・小山・足利など)の3つのエリアに分けてそれぞれランキングされています。
 そんな中、ありがたいことに益古時計はカフェ部門の県南エリアで3位になっていました。ランク付けすることにどうなんだろうと思う部分ありますし、ランキングがそのままいいお店とは言い切れないとも思うのですが、やっぱり入っているとうれしいものです。それだけ多くの人に益古時計の存在を知ってもらうことができたということは素直にうれしいです。ちなみに1位と2位も益子のお店でしたが、益古時計とは規模も違いますしメディアへの露出度も全然違うので逆にそれについで3位になっているのが不思議なくらいでもあるのですが、なんのせありがたいことだと思っています。
 ただ、このランキングを見て思ったことを少々書こうかなと思います。カフェ部門に関しては、県南エリアのランキングは上位がすべて益子のカフェで占められてはいたのですが、カフェ以外の部門では一切益子のお店はなかったようでした。また、カフェ部門に限らず、すべての部門に言える事ですが、宇都宮エリアと他のエリアとのアクセス数に大きな開きがあり、今はいいお店ならば場所は関係なく人の来る時代とは言ったものの、やはりなんだかんだ言っても、人口の多いところがそのまま需要も多いんだなという事をつくづく感じました。
 益子は焼き物町であり観光地でもあるので、ネームバリューもあり他所の人から見れば、大勢お客さんの来るところと捉えている人もいるようですが、以前も書いた事がありますが、実際は全国チェーンのお店と言えばコンビニくらいなもので、ファーストフード店やファミレスなどは一切ないですし、そういう企業が進出してこないということは(だからこそ益子はよいところなのですが)、やはり商業的価値は低いと言わざるおえないのかなとも思います。先日ようやく益子にもツタヤが出来たという話をしましたが、混んでいたのはオープンしたての頃だけで、正直いま行くとお世辞にも混んでるとは言いがたく、勝手ながら大丈夫かな?と心配になってくるような現状です。
 そんなわけで、田舎でお店を続けていくということはやっぱり大変なことだなと改めて思ったりもしたのですが、当然田舎だからこそのメリットも大いにあると思うので下ばかり見ず、これを励みにまた頑張って行ければと思います。そして益古時計はもちろん、益子全体がもっと盛り上がるにはどうすればよいかを真剣に考えなければならない時が来ているのではないかと強く思いました。
 それにしても「栃ナビ」は凄いです、栃木県のありとあらゆるお店が網羅されている感じです。ただ、その役に立つはずの便利な機能の使い方がいまだによくわからず、まったくもってついていけないのでありました・・・。
 
 
 

地方発の雑誌

2008-12-03 19:35:48 | Weblog
 スロウという雑誌をご存知ですか?と言っても本州にお住まいの方はほぼ知らないと思います。基本的には北海道限定の本なのです。北海道で発行されている北海道内のことしか載っていない雑誌です。
 もう4年以上前になりますが、北海道に行った時にたまたまコンビニで見つけ手にしたところ、知り合いの富良野のカフェのオーナーさんが載っていたので購入したのが最初なのですが、本自体の内容もよく大変気に入ったので、普段は本屋さんに行ってじゃないと本を買わないのですが、なんのせスロウに関しては北海道にしか売っていないので、唯一定期購読にて購入しています。
 僕はいわずと知れた北海道好きなので、ひいき目に見てる部分もあると思いますが、全国誌にはないしっかりとした取材がされている素敵な雑誌だと思います。
 益古時計に置いてあるスロウをみて、この本はどこで買えるのかと聞かれたことも何度かあります。以前ある出版関係に詳しい方が、地方の本の方がおもしろいとおっしゃっていました。正直僕もそう思う部分があります。
 少々批判めいた話になってしまいますが、中央(全国)の雑誌はちゃんと取材してるのかな?と思えるものが年々増えてきている気がしてしょうがないです。これはインターネットの普及によるところが大きいと思うのですが、昨今はそれこそ実際に取材をしなくても記事ができてしまうくらい情報が飛び交っています。
 例えば(最近は少し落ち着いた感がありますが)スローライフに始まり、オーガニックやエコ・ロハスを絡めた雑誌がここ数年何冊も発刊されました。ただ、内容はどれも似たりよったりで、取り上げられるのも同じ人、同じ作家さん、同じエッセイスト、同じお店ばかりで、まるでローテーションして順番待ちをしているかのように同じ内容ばかりが出ていました。実際、益子もそういう雑誌や陶芸関連の雑誌でよく取材の人が来ていますが、いつも取り上げられる作家さんやお店はほとんど同じです。もちろん取り上げられる作家さんやお店はそれだけすばらしいからこそだと思うのですが、情報化社会と言っても結局は情報の使い回しになっているだけなのかもしれないと思ったりもしました。実際みなさんも、またこのお店が出てるとか、またこの人が載ってるとか思ったことはあるのではないでしょうか。
 以前ある雑誌でコーヒー特集があり、その中で何軒かのカフェが取り上げられていました。それ自体の内容はとてもおもしろかったのですが、数ヵ月後、別の出版社の雑誌でもカフェ特集があったのですが、取り上げられているお店はまったくと言ってよいほど同じで、内容も同じだったということがあり、なんなんだと思ったことがありました。
 と、そんなことをなんだかんだと言いながらもいつも雑誌を買っている僕なのですが、僕も雑誌ではありませんが、一応昔はマスコミを志したことがある人間なので、今の雑誌の作り方に時々疑問を持たずにはいられない部分があります。
 そんでもって話はスロウに戻りますが、最近はスロウに限らず、地方発の雑誌が増えているようです。ちょっと前まではタウン情報誌や地域のフリーペーパーが一気に増えていましたが、最近は地元のクリエーターさんや、ギャラリーだったりカフェのオーナーさんが集まってお店や作家さんや暮らしにまつわることを取り上げた小冊子があちこちで製作されています。盛岡の「てくり」なんかはいまや全国的にもけっこう有名になりつつあると思います。
 地方発の地域限定の雑誌のよさはなんと言っても文字通り地に足のついた取材ができますし、身軽で小回りが効きしっかりとした取材ができるということに尽きると思うのですが、地元の人だからこそ入り込める奥行きの深さが文章を読んでいると伝わってくるものがあります。そして全国誌で何度も取り上げられているお店や作家さんとは違い、普段なかなか取り上げられないけれど、地元の人に人気の素敵なお店や作家さんが取り上げられています。地域に根ざしているからこその、本当に内容が充実しているものが多いです。
 今は本当に地方発の雑誌がおもしろいと思います。栃木にもタウン情報誌がありますが、スロウやてくりのような雑誌が出来てくれるとうれしいのになと影ながら思っています。
 情報がグローバル化すればするほど、地域・地元密着という意識が大事になってくるのではないでしょうか、食のグローバル化が進む一方で、地産地消が見直されるよに・・・。
 てなわけで、長々した文章にお付き合いくださりありがとうございました、最後に「スロウ」はオススメの雑誌ですので益古時計にお越しの際はぜひご覧いただければうれしいです。