益古時計の日々

カフェ&ギャラリー&ステイ(宿泊)の益古時計から送る日々の徒然

エスプレッソマシン

2007-05-31 22:59:21 | Weblog
 先日、ようやく益古時計にエスプレッソマシンがやってきたと書きましたがそれがこれです。ダラコルテというイタリアのメーカーのものですが、日本ではこの春から某コーヒーのメーカーさんが輸入代理店として取り扱い始めたばかりのものなので、おそらく日本にはまだそれほど、というかほとんど出回っていないエスプレッソマシンだと思います。
 正直、僕自身もいままで知らなかったのですが、以前お伝えしました、3月に行った東京ビックサイトでの「ホテルレストランショー」に出品されていて、試飲したものの中では一番美味しかったですし、エスプレッソの機械自体は日本ではまだ馴染みがないものの、輸入代理店の取扱店は大手メーカーなのでメンテナンス等も含め、その辺は安心して購入を決めたというわけです。
 本当は2連・3連の(スタバとかにあるやつ)、より本格的なものがほしかったのですが、金額が一気に倍ほど違ってくるので、なんとかこれで手を打ちました。・・・といっても田舎の裏通りのカフェにしてみれば採算が取れるのかというくらいの充分すぎる性能の機械ですし、これでもこのマシンとミル(写真左のモノ)をあわせると軽自動車の新車が買えるくらいの値段がするのです。
 いくらお客さんが増えたと言われても、やはり街中のカフェとは違うので、正直採算がとれるかと言えば自信がないですが、そこはやはり個人的な夢と言うか目標でもありましたし、とにかくこだわりたいところなので奮発した次第です。
 まあ採算のことはさておき、やっぱりエスプレッソはおもしろいです。ドリップコーヒーもそうですが、単純だけど単純だけに奥が深いといいますか、これといった答えがあるわけではないので、あとは試行錯誤をただ繰り返すのみです。エスプレッソはラテ&カプチーノにはじまり、フレーバーなど、とにかくそのバリエーションは際限なくありますし、デザインカプチーノなんてものもありますし、もうこれは大人のおもちゃ(いやらしい意味ではなく)であり、大人の実験です。
 もちろん益古時計はお店ですし、小生にしてみれば仕事の場であるのですが、誤解を招かないでほしいのですが、エスプレッソは遊び感覚で本当に楽しんでやれればなと思っています。
 というわけで、はやくお客さんにご提供できるように明日もまた大人の実験に励みたいと思います。

試作の日々、そして試食・試飲の日々

2007-05-28 21:48:29 | Weblog
 試食・試飲の日々が続いています。
 パンの販売を少しずつ始めたとお伝えしておりますが、販売しているパンの味そのものは、僕も充分おいしいと思っているからこそ販売を始めたのですが、パンそのもの味というよりは、販売方法とか、宣伝方法とかはまだまだこれから考えていかなくちゃならないと思っています。また、パンはどうしても捏ねて発酵させてと時間のかかるものですので、その辺のペース配分とでもいいますか、製造する上でのシステムとでもいいますか、その辺はまだまだこれからといった感じです。パンを作っているスタッフ自身も、もっとレパートリーを増やしたりと、まだまだ試行錯誤の連続だと思います。その辺は、まだまだ始まったばかりですし、あせらずゆっくりと理想の形にしていければと思っています。
 というわけで、ここ最近は試食のパンを食べない日はほとんどなく、本日の午後は写真のような食パンを作ってもらいました。前述のとおり、味の問題ではなく、システムの問題といいますか、スタッフがひとりで作っていますし、現時点では満足な設備があるわけでもないので、食パンを販売できるのはいつになるかわからないですが、益子にいらっしゃる観光客の方ばかりでなく、地元の人がパンを目当てに益古時計に足を運んでくれる、そんなパンを少しずつ提供できればと思っています。
 そして今日、ついに念願のエスプレッソマシンが益古時計に設置されました。益古時計オープン前からずっと思い続けていたので、本当にようやくといった感じです。詳しくはこれから徐序にご紹介していきたいと思いますが、当面は夏に間に合うよう、アイスメニューを中心に試作を繰り返していきたいと思っています。
 というわけで、「パンとエスプレッソ」がようやく始動できる体制になりつつあるといったところですが、両方とももちろんまだまだこれからといったところで、とにかく試食・試飲を繰り返し、納得のいくものをご提供できるように頑張りたいと思います。
 正直なことをいいますと、目の前の利益だけを求めるのならば、現時点ではパンもエスプレッソもやらないほうが利益はでるのかもしれません。ただ、長い目で考えれば、益古時計を長く続けていきたいと思えば思うほど、パンとエスプレッソは欠かすことのできない重要アイテムだと思っています。またパンもエスプレッソも僕自身というよりはスタッフが中心となって進めなければならない作業なので、スタッフにも自分の力でモノを作り上げていく喜びのようなものを感じてもらいたいと思ってもいます。
 益古時計は当然お店としてやっているわけですが、僕個人の生活にも、これからは「パンとエスプレッソのある風景」の中にて暮らせることに物凄く幸せを感じている今日この頃です。
 とりあえず、試食・試飲で太りすぎないように気をつけながらも、早く満足の行くものがご提供できるようにスタッフとともに頑張りたいと思います。
 

パンとコーヒーのにおい

2007-05-26 22:08:37 | Weblog
 よくお客さんから「木の香りがいいですね」とか「コーヒーのいい匂いがしまね」なんてお声をかけていただくことがあります。益古時計では最近そこにパンの焼く匂いが加わりつつあります。
 パンを焼く匂いは本当にいいものです。2階で客室清掃しているスタッフは下からパンの焼く匂いがしてくるといつも「おいしそー」「お腹空いたー」「たまらない・・・」と言っています。
 匂いはもちろん目に見えるものではありませんが、パンとコーヒーの匂いが好きな人は多いと思います。これからは建物の木の香りとともに、パンとコーヒーの匂い、そのどちらも益古時計で感じていただけることができればうれしいです。
 匂いもそうですが、目に見えないけれど、「なんとなくいい気分」「なんとなく幸せ」、お客さんが益古時計に来るとそんな気持ちになれるようなお店になれればと思っています。

写真は前回の記事で載せた、レーズンパンの焼き上がりです。ブログにて焼きたての匂いがお伝えできないのが残念です・・・。 
 

出会い&縁&運命

2007-05-23 23:02:28 | Weblog
 このブログでもたびたび書いていますが、お店をやって一番よかったと思えることが人との出会いです。お客さんはもちろん、益古時計に欠かせない作家さんや業者さん、そしてスタッフ。素敵な出会いこそが何ものにも替えがたい財産だと思っています。
 本当に出会いというのは不思議なもので、最近大学受験の話をよく書いていますが、小生が大学に受かっていれば、間違いなく今の自分はないわけで、それこそカミさんとも出会ってなかったわけですし、益子に住むこともなかったと思います。
 益子に住んだということも本当に偶然なのですが、でも益子にずっといようと決めたのは自分自身ですし、そう考えると偶然では片付けられない運命のようなものも感じます。
 人との出会いはまさに偶然の奇跡だと思いますし、その奇跡に感謝してもしきれないくらいなのですが、最近はそれらは決して偶然ではなく、どこかで決められていた出会うべきして出会うという、出会うことが必然だったのではなかろうかと考えたりもしています。
 確かに偶然が偶然をよんで、人生は成り立っているような気もしますが、やはりそれらはあらかじめ決められた運命であり、出会いは縁であると感じることが多いです。
 そんなことを書くと、占いとか迷信とか、はたまた細木数子とか江原啓之とかを信じる人間のように思われるかもしれませんが、僕自身は非科学的なものはさほど信じる人間ではございませんのであしからず。
 ただ、やはり人と人の出会いだけは、運命とか縁とか定められた何かがあるのかなと思ったりもします。
 益古時計のスタッフは、こんなことを正直に書くのもどうかとは思うのですが、4月に新しく入ったスタッフも本当は他の方に決まりかけていたのですが、結局今のスタッフにお願いすることとなりました。でもその新しく入ったスタッフは本当によくやってくれているし、カミさんとも「ずっといてほしいね」という話をしていますし、本当に来てくれてよかったと思っています。
 パン屋さん志望のスタッフも、友人を介して益古時計に入ってきたのですが、もともとは普通に社会人をやっていたわけで、先日も話していましたが、今でも自分がこうしてパンを作っているのが不思議でしょうがないと言っていました。
 たしかに、パン屋さん志望のスタッフが入ってきたときは、益古時計もパンについてはいつか遠い将来、パンもできればなと思っていた程度だったのですが、彼女が入ってから、たまたまスープの企画展があり、だったらパンもつけようという考えが浮かび、そしてそこからパン作りが本格的になって行きました。彼女が来るまではそこまでパンのことを考えていたわけではなく、漠然としたものでしかなかったのですが、それが一気に現実のものとなり、そう考えると彼女が益古時計に来たのも偶然の奇跡だけれども、必然のようであり、何か運命に導かれてきたのかなという気もします。
 僕はスタッフ採用の面接の時、過去の職歴とか学歴とかはとくに気にしないのであまり聞かないのですが、採用後雑談の中で、前の仕事の話なんか聞くと、たしかに、なんで益古時計で働いてるんだろうねと言いたくなるくらい不思議に思うこともあり、でもだから人生とはわからないものだし、おもしろいもんだなとスタッフの話を聞いていると思ったりもしますし、だからこそ逆にそれが運命のようなものに左右されているのかなとも思ったりもします。
 と、なんだか話が大げさになりましたが、その出会いを素敵なものにするか、ただの通りすがりの出会いにするかは結局自分次第なんだと思います。
 昔「東京ラブストーリー」でリカ(鈴木保奈美)が「出会わなければよかっ人なんていないよ」と言っていましたが、すべてにおいてそうとは言い切れる自信はまだないですが、やっぱり出会いは大切にしたいなと思いました。
 というわけで、益古時計にて出会う、お客さん、作家さん、業者さん、そしてスタッフ、人と接する職業だからこそ、人との出会いを大切にしてこれからもお店を営んで行きたいと思います。 
 
写真はレーズンパンを焼き始めるところです。
毎週月・木・土曜日、少しずつですがパンの販売を始めました。
その辺はまた詳しく書こうと思いますが、いまこうしてスタッフが益古時計でパンを焼いているのも、偶然だけど必然なんだとしみじみ思う今日この頃です。

コンプレックス

2007-05-20 22:54:15 | Weblog
 前回・前々回の記事に続き、内容はと言えば似たようなことを今日も書かせていただきますが、いままで僕は常に何かしらコンプレックスを抱えて生きてきました。裏を返せばただのひねくれものなのかもしれません。
 前々回に書いた学歴もコンプレックスのひとつでしたし、田舎かから東京に出たときは、富山県出身ということも正直恥ずしく、コンプレックスのひとつでもありました。
 運送会社で働いていた時は、汚い格好をして某大手企業の本社のさらにその中でもエリートの人が集まる中枢と呼ぶべき場所に配達するのは嫌でしょうがなかったですし、これまた汚い格好で、綺麗な格好をした店員さんやお客さんのいるデパートの中を配達するのも嫌でしょうがなく、ある意味それらもコンプレックスのようなものでした。
 つまりは自分の中での勝手な被害妄想といいますか、ひねくれ根性が抜けていなかったわけで、今となってはなんでそんなことにこだわっていたんだろうと思うことばかりなのですが・・・。
 そういうわけで、今は昔のようなコンプレックスはかなりなくなりました。歳をとったというのもあると思いますし、前々回の記事に書いたように、益子という土地のもつ風土がそうさせてくれたのかもしません。
 でも逆に前回書いた記事のように、自分に自信がないからこそ頑張れるのであり、コンプレックスがあるからこそ見返してやろうと頑張れるのだとも思います。
 よく長所と短所は背中合わせといいますが、コンプレックスと思っているようなことでも、短所でありながらも時には長所にもなりえるのだと思います。
 それにしても出身地・出身校・もしくは職歴など、若い頃は聞かれるのも嫌だったものですが、今は全くもってどうでもいいことになってしまいました。これは今の自分の生活と仕事に満足し、誇りを持っているということだからとも言えるのでしょうか。
 
 どうもうまく話がまとまらないので、無理矢理この辺で終わりますが、最近全く持って写真を載せないでスミマセン。というわけで久しぶりに我が愛犬でも・・・。主人を差し置いて、ひっくり返って寝ています。この犬にコンプレックスは存在するのでしょうか・・・。

自信

2007-05-18 23:46:39 | Weblog
 今日の記事はだいぶ前に、似た様なことを書いた気もするのですが、当の書いた本人がロクに覚えていないので書きます。
 みなさんは自分に自信を持っていますか?容姿もそうですが、それ以上に今やってることとか仕事とか、生き方とかに・・・。
 僕は自信満々な人より、自信がなくておどおどしてる人の方が好きです。満々にもおどおどにも度合いはありますが・・・。
 とくに商売をしている人はお店に立っている姿をみると、皆さん自信満々に見えてしまうのですが、小生もそうですが本当は不安でいっぱいだと思います。僕自身も、人から時々悩みも何もないんじゃないかと言う様に言われるときがあるのですが、本音を言えば悩みだらけですし、自信なんかどこにもありません。
 どれだけお客さんが多くなったと言っても、「今日はお客さん来てくれるかな」とか「明日、お客さん来なかったらどうしよう」とか毎日がプレッシャーとの闘いです。
 益古時計は僕にとって今のところ、死ぬまでとは言わないけど一生の仕事だと思っています。益古時計をはじめる前まではある意味、期間限定で仕事をしてきたとでもいいますか、契約期間が決まってたり、あと何年この仕事を頑張ろうとかいう風に自分で次の目標へ進むために期限を設けてたりしており、一生の仕事と呼べるものはなかったのですが、今の僕にとって益古時計はまさに一生の仕事であるわけで、もちろん益古時計をはじめたことに後悔もしていませんし、楽しいこともいっぱいありますが、先の見えない不安とでもいいますか、終わりの見えない不安というものも本音を言えば感じているのも事実ですし、この先長く続けていくことができるのだろかという確固たる自信があるわけでもありません。
 おかげさまで益古時計のランチは大変好評をいただいておりますが、2週代わりでメニューを考えなければならないカミさんも、常にプレッシャーと闘っていますし、あれだけおいしいという言葉をかけていただいても、けっして自信があるわけではないと思います。
 益古時計に入ってくるスタッフはみな料理関係の仕事での経験がないものがほとんどです。普通に料理はできるけど、最初から調理に自信を持って入ってきたものはいません。先月新しく入ったスタッフも若い人にしてみれば全然料理もできるのですが、別にそういう仕事をしていたわけではありません、でもだからこそ一生懸命いろいろメモをとっています。パン屋さんを目指すスタッフもパンの製作歴は決して長いわけでもないうえに、どこかで修業したわけでもありません、常に勉強の日々だと思いますが、でもだからこそ一生懸命になれるのだと思います。
 人は自信がないからこそ頑張れるのだと思うし、プレッシャーがあるからこそそれに打ち勝つために頑張れるのだと思います。
 僕自身、スタッフの採用面接をする時、自信満々でくる人は多分採らないと思います。ましてや初対面なわけだし、オドオドしてるくらいがちょうどいいのではとも思うのですが・・・。
 またしても、なんだか自分で何を言ってるのかわからなくなってきましたが、つまりは自信満々な人よりも、自分に自信がないくらいに思っている人の方が、努力できる力はあるだろうし、自信がないからこそ頑張っているという人が、僕は好きだということを言いたかったわけでした。
 

益子の好きなところ(学歴編)

2007-05-15 23:04:32 | Weblog
 以前、大学受験で札幌に行って帰りの飛行機に乗り遅れ、夕張に行ったということを書いたことがありました。そして案の定、落ちたと・・・。実を言うと小生は大学受験ものの見事にすべて落ちています。お世辞にも、もともと勉強ができたとも言い難く、所詮3流大学が関の山という学力だったので、正直大学に行く意味も見出せず受験勉強などもロクにしなかったので、自分でもそりゃ受かるはずはないと思っていました。
 そんな受験の頃、たまたまみた映像系の専門学校の案内に心を奪われ、途中からは行く意味も見出せない大学よりも、専門学校に行って自分のやりたいことをやろうという風に決めました(今となってはその専門学校とは全くもって別の職種についているのですが・・・)。
 そんなわけで前置きが長くなりましたが、つまりは小生は大学へ行っていません。ただ、自分で選んだ道とはいえ、やはり大卒ではないということに、負い目というか、少なからずコンプレックスを持っています・・・と言うか、持っていました。
 つまりは過去形ということなのですが、今は別に学歴にはまったくこだわっていません。益子に来て今の仕事をはじめるまでは、学歴とか、職業からくるコンプレックスというのが少なからず着いて回ったのですが、益子に来てからは本当にそういう社会的地位とかへのコンプレックスがなくなりました。
 どういうことかといいますと、今自分のやっている仕事に誇りを持っているということもあると思うのですが、益子の風土といいますか雰囲気が、自分の中にあった学歴とかそういうことへのコンプレックスを取り除いてくれているのだと思います。
 ご存知の通り、益子は陶芸の街です。陶芸には学歴など必要ありませんし、陶芸家という職業に出世という文字もありません。もちろん巨匠と呼ばれている人もいますし、それこそ人間国宝となれば話は違ってくるとも思うのですが、基本的に陶芸家という職業に就いている人は社会的地位とか名誉とか、ましてやお金を望んでいる人はまずいないと思います。
 それこそ益子の陶芸家の方々の中には芸大はもちろんですが、一流大学を出ている人もいっぱいいます。中にはきちんと就職すればエリートサラリーマンと呼ばれるような人間になれた人もいると思います。でも陶芸家という道を選び、誤解を招くような言い方になってしまいますが、貧乏暮らしをしている人もいます。つまりは社会的地位やお金よりも大事にしているものがあるというのが陶芸家の人たちだと思います。
 さらには陶芸家と一言に言っても、陶芸家としての名声を求めて作陶している人もいれば、名声を求めず自由気ままに生きていければ的な考え方の人もいます。だから作品が売れている人がえらいとも単には言えない部分もあるのが陶芸家という職業でもあると思います。つまりはそういう、過去の学歴や、仕事での役職、社会的地位とか名声とかで人を判断しないのが陶芸の街ならではだと思います。
 先日、僕自身が仕事で何を一番大切にしたいかは、社会的地位やお金ではなくなによりも「やりがい」であり「充実感」だと書きましたが、その気持ちは益子という街に住んだからこそより強くなったのだと思います。
 今は、学歴とか、職歴とかにこだわっていた自分がバカらしく思えますし、そういう社会的なコンプレックスがなくなったことにより、逆に世間で「えらい」とか「有名」とか言われている人にも臆することもなくなりましたし、そういうことを糧に生きている人に対しての魅力も感じなくなりました。
 そんなわけで、僕が益子を好きになった理由は他にもいっぱいありますが、その代表的なひとつを今日は書いてみました。

打ち上げ&歓迎会と称して

2007-05-13 21:54:54 | Weblog
 先日ちらっと書きましたが、陶器市終了後の連休に、陶器市お疲れ様でした会と新人スタッフ歓迎会をスタッフのみんなと行いました。実際のところ、3月に送別会をやったのもはじめてならば、歓迎会と称して催したのも益古時計をオープンして以来今回がはじめてでした。
 内容はと言えば、ボウリング大会と飲み会です。ボウリングの方はといえば、実になんとも低レベル!?な熾烈な争い!?でしたが楽しかったです。2ゲームやったのですが、こんなに辛いものかというくらい2ゲーム目はヘロヘロになり、年齢による衰えを思いっきり感じずにはいられませんでした。
 そして飲み会の方はと言えば、実質車で来ている関係と下戸の女性スタッフもいるのでアルコールを口にしたのは半分もいなかったのですが、それはそれ飲んで食べて喋って、こちらも楽しかったです。
 それにしてもボーリングに行ったのも、はたまた居酒屋に行ったのも久しぶりでした。去年、同じコースで友人の陶芸家さんたちとで回ったのでそれ以来ではあったのですが、ボーリングは益子に来て5年半経ちますが3回目ですし、飲み屋さんらしい飲み屋さんに行ったのもこの5年でそれこそ2回くらいでしょうか・・・。
 益子の(とくに陶芸家さんの)場合は、外で呑むというよりも誰かの家に集まってホームパーティー的な感じで呑むことが多いので本当に外で呑む機会は少ないです。自分も、もともとそんなにお酒好きというほどでもないですし、居酒屋がすきというわけでもないのですが、歳のせいもあると思いますが、本当にそういうお店に行かなくなりました。でも今回は久しぶりにそういうお店に行って楽しかったです。たまにはいいもんだなとつくづく思いました。
 それにしても、ボーリングもそうですが、カラオケは益子に来てからの5年半の間、友達の結婚式の3次会で行った時の、1度しか行った記憶はないですし、ファミレスも、3月にスタッフで行った東京の帰りに、つくばで寄ったココスが何年ぶりという状態でしたし、それこそ全くというわけではないですが、昔に比べればコンビニに行く回数も激減しました。
 益子という住んでいる場所もそうですが、やっぱり年齢のせいなのかなとも思います。ただ、僕自身仕事のストレスが全くないとまではいいませんが、よくいう仕事で溜まったストレスを発散するためにそういう場へ行くというような気持ちはおかげさまで全くないです。
 それでも、ときには仕事を忘れ、そういう場へ行くのもいいもんだなと思いましたし、仕事以外の場でスタッフと会うのもまさに親睦会の名の通り親睦を深めるにはいいもんだなと思いました。
 というわけで、カラオケとかボーリング、はたまた飲み屋とかファミレスとか、本当に行かなくなったところが増えたなと改めてしみじみ思ったのですが、でも時にはそういう場へ行くのもいいもんだと思った今日この頃なのでありました。

あらたな一歩

2007-05-10 22:02:19 | Weblog
 陶器市後の3連休が終わり、今日より営業再開いたしました。
 正直、陶器市後の平日は暇かなと思っていたのですが、おかげさまで予想に反してけっこう忙しかったです。ただ、宿泊の方は明日より再開となりますし、今日はスタッフの人数も多かったので精神的にはのんびりした気分で仕事ができました。
 というわけで、通常業務をこなしつつも、先日書いたエスプレッソに関することでメーカーさんと連絡を取り合ったり、少しづつ進めようと思っているパンの販売&カフェで使用しているパンの完全手作りに向け、パン屋さんを目指すスタッフの子といろいろ相談したりと、あらたなる一歩に向けて動き出しました。
 先日も書きましたが、当面の益古時計のテーマは「パンとエスプレッソ」です。この2つが益古時計のあらたなる「顔」とでも言えるべき存在になれるよう試食・試飲を重ね、少しずつ形にしていきたいと思っています。
 ただ、基本的にパンを製作するのは前々から言っているとおり、パン屋さんを目指すスタッフの子ですし、エスプレッソも中心となって作業を進めるのはスタッフになると思います。先日の記事に書きましたが、小生が仕事で一番大事にしたいと思っているのは「やりがい」であり「充実感」です。パンとエスプレッソをやるにあたり、スタッフにもそういう気持ちが芽生えてくれればと思っています。スタッフにも益古時計で働くということで「やりがい」や「充実感」を感じて欲しいと思いますし、それが益古時計で働くことへの「楽しさ」や「喜び」になってくれるとオーナーとしてはうれしいなと思っています。
 新しく入ったスタッフが今日、「私も何かモノ作りがしたい」というようなことを言っていたようです。まだ、何とまでは決まっていないようで、冗談であれすればとかこれ作ればとか言っていましたが、何かやりたいという気持ちを持ってもらえたということに内心とってもうれしかったです。
 ありがたいことにお客様も増え、スタッフも増え、逆に僕ひとりでは何もできない状態です。だからこそ本当にお客様にもスタッフにも感謝してもしきれないくらいの気持ちでいます。その感謝の気持ちを忘れずに、みなで協力して益古時計を楽しい空間にしていければと思っています。
 なんだか最近同じようなことを書いた気もしますが、とりあえず「パンとエスプレッソ」について、本当にどちらも納得のいく状態になるまでには時間がかかると思いますが、楽しみながら、ときに苦しみながら、スタッフとともに理想となるものを作り上げていければと思っています。

陶器市その後

2007-05-08 21:59:17 | Weblog
 陶器市が終わり益古時計は3連休をいただいております。のんびりしつつもいろいろとやることがいっぱいです。
 まず昨日は念願の?散髪に行って来ました。そんでもって溜まりに溜まった?請求書の山を抱え銀行&郵便局へと行きました。その辺の雑務をいろいろこなしつつ本屋に寄ったりもしつつ、リフレッシュもできました。
 そして休日2日目の今日は朝から東京へと行って来ました。いろいろ他にも目的もあったのですが、急に思い立ったもので、とりあえず一番の目的である某珈琲関連のメーカーさんを訪ねてきました。それとその近くにある珈琲通には有名な喫茶店へと行ってきました。
 まずは喫茶店を訪ねたのですが、ここがあの有名な喫茶店かというくらい至って普通の場所にありました。平日ということもあるのでしょうが、お客さんも地元の常連さんばかりで、ちょっと拍子抜けしたのですが、逆に常連さんばかりでしかもみなメニュー表も見ず「いつもの」で珈琲が運ばれてきており、逆にすごく感動しました。このお店を中心に街に珈琲の文化が根付いているというか、珈琲が生活の一部に組み込まれているんだなというのがすごく素敵でした。珈琲通の間では知らない人はいないんじゃないかというくらい全国的にも有名なお店にもかかわらず、地元の人に愛されているんだなんというのが伝わりすごくよかったです。
 そんでもって某メーカーさんにはエスプレッソマシンの相談に行ってきました。エスプレッソマシンについての細かいことは、追々詳しく書いていこうと思いますが、陶器市が終わりまさにようやくですが、本腰を入れて導入に向けて動こうと思っています。
 そんな感じで陶器市終了後も多少はのんびりしてはいますが、頭の中は次なる事へ向けていっぱいです。ちなみに明日は陶器市中にこれまた溜まりに溜まったゴミ捨てに行ったり草刈をしたりと地道な作業に精を出すつもりですが、夕方からはスタッフみんなで、陶器市お疲れ様でしたと新入りスタッフの歓迎会も兼ねてボウリング大会の予定です。
 そんなわけで陶器市終了後、益古時計の当面の目標とでもいいますかテーマは「パンとエスプレッソ・・・&庭整備」です。
 お客様に少しでも楽しんでもらえるよう、そして自分自身も楽しめるよう、よりよいお店になるように、また動き出したいと思います。