iPodの中に長く在りながら、再生回数が0回を誇る名盤があります。決して聞きにくいのではありません。いつ聴こうかとタイミングを見計らっていたのですが、今の季節とグレゴーさんに触発されて、きいてみることにしました。
A Maid in Bedlam / John Renbourn
1. Black Waterside
2. Nacht Tanz/Shaeffertanz
3. A Maid In Bedlam
4. Gypsy Dance/Jews Dance
5. John Barleycorn
6. Reynardine
7. My Johnny Was A Shoemaker
8. Death And The Lady
9. The Battle Of Augrham/5 In A Line
10. Talk About Suffering
まずは、ジャケットの美しさを見てください。
amazon.comさん、お借りします。
言わずとしれた、もとペンタングルのジョン・レンボーン。どこかで聴いた事があるなー、と思ったらトラッドの名曲を集めたアルバムとのこと。ジャケットに負けないほど、美しいアルバムに仕上がっています。
名曲ぞろいの中でも聞き物はJohn Barleycornではないでしょうか。フェアポート・コンベンションやトラフィックも取り上げている超有名曲。ジョン・バーレイコーンというのは、さぞ名を馳せた英雄でもあるのだろうか、と思いネットを探すと、麦から作った種類、つまりビール? を擬人化したものだとか。なんでそりゃ?
タイトルの詮索はともかく、アレンジが凄い。男性ボーカルを追いかけて、女性のボーカルが歌うのですが、いつの間にか女性の歌が男性を追い越して、男性のボーカルが後を追う。
こうして、ボーカルの掛け合いをしていくと、やがてもう一つの女性ボーカルが現れて、3者が入り乱れて絡み合う。これが凄いです。
ペンタングル解散後に、ケルトにも接近したジョン・レンボーンですが、このアルバムではインドまで手を伸ばしています。
1曲目はハーディーガーディー? それともサーランギ? タブラも入って、トラッドとインド音楽がこんなにも相性が良いとは。
でも、考えてみると、インドヨーロッパは地続き。インドヨーロッパ語族なんていうくくりかたもあります。街を結んでシルクロードができ上がり、そこを行き来する商隊は商品ばかりではなく歌も伝える。西の果てでうたわれた歌が東に運ばれ、そこの楽器と出会うと、歌が変化して、再び東の歌として西に運ばれる。そんな文化の伝搬が繰り返されて、各地の文化ができ上がった。時々は紛争もあっただろうが、全体的には人と人との結え公的な繋がりがあったからこそできたのではないだろうか・・・なんだか、あらぬ方向に思いを巡らせてしまう、不思議なアルバムです。
このアルバム、1回で終わってしまうのは惜しいので、そのうちもう一度ちゃんとレビューしたいと思います。
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A Maid in Bedlam / John Renbourn
1. Black Waterside
2. Nacht Tanz/Shaeffertanz
3. A Maid In Bedlam
4. Gypsy Dance/Jews Dance
5. John Barleycorn
6. Reynardine
7. My Johnny Was A Shoemaker
8. Death And The Lady
9. The Battle Of Augrham/5 In A Line
10. Talk About Suffering
まずは、ジャケットの美しさを見てください。
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言わずとしれた、もとペンタングルのジョン・レンボーン。どこかで聴いた事があるなー、と思ったらトラッドの名曲を集めたアルバムとのこと。ジャケットに負けないほど、美しいアルバムに仕上がっています。
名曲ぞろいの中でも聞き物はJohn Barleycornではないでしょうか。フェアポート・コンベンションやトラフィックも取り上げている超有名曲。ジョン・バーレイコーンというのは、さぞ名を馳せた英雄でもあるのだろうか、と思いネットを探すと、麦から作った種類、つまりビール? を擬人化したものだとか。なんでそりゃ?
タイトルの詮索はともかく、アレンジが凄い。男性ボーカルを追いかけて、女性のボーカルが歌うのですが、いつの間にか女性の歌が男性を追い越して、男性のボーカルが後を追う。
こうして、ボーカルの掛け合いをしていくと、やがてもう一つの女性ボーカルが現れて、3者が入り乱れて絡み合う。これが凄いです。
ペンタングル解散後に、ケルトにも接近したジョン・レンボーンですが、このアルバムではインドまで手を伸ばしています。
1曲目はハーディーガーディー? それともサーランギ? タブラも入って、トラッドとインド音楽がこんなにも相性が良いとは。
でも、考えてみると、インドヨーロッパは地続き。インドヨーロッパ語族なんていうくくりかたもあります。街を結んでシルクロードができ上がり、そこを行き来する商隊は商品ばかりではなく歌も伝える。西の果てでうたわれた歌が東に運ばれ、そこの楽器と出会うと、歌が変化して、再び東の歌として西に運ばれる。そんな文化の伝搬が繰り返されて、各地の文化ができ上がった。時々は紛争もあっただろうが、全体的には人と人との結え公的な繋がりがあったからこそできたのではないだろうか・・・なんだか、あらぬ方向に思いを巡らせてしまう、不思議なアルバムです。
このアルバム、1回で終わってしまうのは惜しいので、そのうちもう一度ちゃんとレビューしたいと思います。
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レコードだとジャケットの美しさにエンボス地の紙の風合いが色を添えています。いっとき額にいれて部屋に飾ってしまいました。
インドはイギリスの植民地だったせいか、イギリスにはインド系移民が多いような気がします。インドカレー屋さんも多い。フランス人がアフリカやアラブ系音楽と接近している例が多く見られるのと同じではないかと思っています。
ハーディガーディは、Page&PlantにHG奏者が一人来てましたね。ハンドルで筒のような物を回しながら弦をこすって音を出すやつですね。共鳴弦の音が、シタールぽい所とバイオリンぽいと頃をあわせたような不思議な楽器でしたね。
ほんと、額に入れときたいぐらい美しいですよね。
内容も、ジャケットに負けず劣らず、美しいですよね。
もうこの方のセンスは究極越えて怖いものがあります。
そして旋律(トラッドであろうが)が、
細やか。セイブが効いているが、感情の表現が
素晴らしく感動的。
そして必ず哀しみが感じられますが。
ハーディーガーディここにありました。
http://www.minehara.com/musikit/early.htm
弦がすり切れないように、綿を巻くんですね。
実は、他知らないんです。
聴いてみたくなりました。
何となく「A Maid in Bedlam」を検索していたら、此処をみつけました。
私が高校生当時、初盤のアナログLPを買い、25年以上たった今でも、お気に入りで良く聞きます。
私には高校生の娘がいますが、娘世代にとってもこのジャンルの音楽は新鮮なのだそうで、古くささを感じさせず、大好きだと言います。
素敵な音楽は、本当に今昔を問わず、皆から好かれるのですね。
> 娘世代にとってもこのジャンルの音楽は新鮮なのだそうで、
> 古くささを感じさせず、大好きだと言います。
親子で昔のアルバム聞くというのも良いですね。
反対に、娘さんのアルバムを親子で聞いたりするのでしょうか。
うらやましいですね。
かなり偏ったアルバムレビューしていますが、時々寄ってみてください。