経済(学)あれこれ

経済現象および政策に関する意見・断想・批判。

日本経済の規模は非常に大きい 超大国だ

2021-07-08 15:09:52 | Weblog
日本経済の規模は非常に大きい、超大国だ

 昨日の産経新聞朝刊の記事を見て驚いた。米中貿易の規模だ。まず数字を示す。  
  アメリカの対中輸出      4兆円
  アメリカの中国からの輸入  16兆円  
   (資料はアメリカ商務省統計)
 次に日米貿易の数値を示す。
  日本の対米輸出       12兆円
  アメリカの日本からの輸入   7兆円
   (資料は「日本貿易の現状JFTC」) 
更に
  日本の対中輸出       15兆円
  日本の中国からの輸入    17兆円
   (資料は同上JFTC)
 資料はいずれも2020年度

以上の数値を見て何を考えるか?まず日本の経済規模の大きさだ。超大国と言っていい。米国にも中国にも比肩するのみならず、それを超える。特に中国は貿易依存度が高いから、実際の経済規模はもっと小さいと見ていい。米国に関しては逆のことが言える。
また中国からの輸入には繊維製品の比重が結構高い。貿易額で上位五位以内に二つの項目で入っている。米国からの輸入には肉類と穀物が上位5位以内に二つの項目として入っている。日本からの輸出品の圧倒的大部分は工業製品だ。半導体は輸出入とんとんだが、その製造装置を大規模に輸出できているのは日本だけだ。
結論は、日本は現時点では最高の工業製造業大国であり、その経済規模は米中に負けない、いやそれ以上ということだ。換言すれば米中の経済は日本のそれに従属しているきらいがある。日本は大国・強国である自覚をしっかり持っておこう。明治以来日本は欧米を模範にし過ぎた。加えて戦後の洗脳教育で持たなくてもいい卑小感を持たされた。私が示した数字からすると米中は日本に嫉妬されているかもしれない。前大戦では米国の嫉妬を買い米中の挟撃にあった。
それにしてもメディアとは無責任なものである。現実の数値を示さず印象風評だけで判断する。私が参照した2021-7-7の記事でさえ米中賛美が結論だった。しかし私が他の資料をも参照して読んだら結論はころりと変わった。それにつけても思うのは米国の貿易赤字の大きさだ。もう先進国とは言えまい。ここではっと気づいた米中間でなにか対日陰謀が企てられているのではあるまいな。前大戦前日本の経済は好調だった。逆にル-ズベルト政権下のアメリカは絶望的状況だった。アメリカとしては日本そしてドイツを戦争に引き込み戦時需要増大に期待するしかなかったのだ。  
2021-7-8

「君民令和、美しい国日本の歴史」文芸社


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