民主党への忠告
松本元外務大臣が民主党を離党した。岡田代表による党運営に賛成できないからだ。ここで民主党に率直に忠告する。中立非戦方針をやめよ。8・9月の国会での民主党の対応を見ているとこの党は結局「反戦中立」であるとしか言いようがない。日本が自国を護るために米国と同盟するのは国家として当然の営為である。世界中を見渡して軍事同盟を結成していない国はまずない。米国との同盟を否定することは結局のところ、自国の防衛を否定するに等しい。民主党は「反戦中立」を党是としていることになる。反戦中立、どこの国とも同盟せず偏らず戦争はしない、これは理想である、同時に麗しき幻想だ。神話とも言っていい。
この幻想の淵源はマルキシズムにある。マルクスは、革命が成功すれば働かなくても食える理想社会が出現するといった。(能力に応じて働き欲望に任せて食う)この空虚な理想の末裔が民主党のいう「反戦中立」だ。
「反戦中立」を掲げる限り現実的な政策は打ち出せない。常に理想が優先され現実的な政策処方は、理想でないとして否定されるからだ。結果として、なんでも反対、決められない、ことになる。あるのは喧々諤々の空疎で無責任な議論演説だけだ。
政策とは何か。政策とは現実の一部を動かしてゆくことだ。念のために言えば全面的に動かすのではない。全面的なら革命だ。政策、現実的政策とは、限りある財貨を用いて生産消費分配において何とかすることだ。これは経済政策。また外交では現実的利害の対立を踏まえて主張し妥協し合意することだ。理想は持ってもいいが実現可能などと過信しないことだ。でないと繰り返すが、なんでも反対、決められない、集団になってしまう。かっての社会党のように。
民主党の岡田氏は共産党との共闘に乗り気なようだ。松本氏が離党した理由の一つにはこの件がある。共産党との共闘の弊害に関してはすでに述べた。共産党はマルクスレ-ニン主義をいまだに捨てていない政党だ。こんな政党と組むといよいよ現実離れした「なんでも反対政党」になってしまう。共産党が掲げる理想の結末は既に25年前ベルリンの壁崩壊と天安門事件で立証されている。
繰り返す。民主党は「反戦中立」をやめよ。
(付1)民主党の政策の空虚さは6年前鳩山氏が提唱した、日米中正三角形関係に見事に示されている。60年同盟してきた国と60年間敵視しあってきた国を同等に論じる事自体が非現実的というものだ。同じことは沖縄米軍基地の辺野古移転に関しても言える。
(付2)理想をもって現実に換えるという姿勢は慰安婦問題にもあてはまる。この問題は朝日新聞がねつ造を認めたことで理論的には決着がついているはずだが、中韓などの国ではいまだに悪宣伝の材料にされている。その背後には売春の存在を絶対悪として否定し売春のない理想社会をといういたって非現実的な考えがある。売春の存在と強制連行は全くの別事項である。ここのところを都合よく混同して、売春、戦争、強制と論理を飛躍させているのがこの問題の本質だ。過去の歴史において戦争と売春の無かった世界はない。
(付3)民主党は「慰安婦強制連行説」「北方領土問題」「北朝鮮による日本人拉致」「尖閣諸島問題」「韓国におる竹島の不法占拠」などで中韓ロシアに一度でも抗議したことがあるのか。日本の利害と名誉にかかわる問題に対して民主党は無関心であるとしか思えない。現実から眼をそむけている。
松本元外務大臣が民主党を離党した。岡田代表による党運営に賛成できないからだ。ここで民主党に率直に忠告する。中立非戦方針をやめよ。8・9月の国会での民主党の対応を見ているとこの党は結局「反戦中立」であるとしか言いようがない。日本が自国を護るために米国と同盟するのは国家として当然の営為である。世界中を見渡して軍事同盟を結成していない国はまずない。米国との同盟を否定することは結局のところ、自国の防衛を否定するに等しい。民主党は「反戦中立」を党是としていることになる。反戦中立、どこの国とも同盟せず偏らず戦争はしない、これは理想である、同時に麗しき幻想だ。神話とも言っていい。
この幻想の淵源はマルキシズムにある。マルクスは、革命が成功すれば働かなくても食える理想社会が出現するといった。(能力に応じて働き欲望に任せて食う)この空虚な理想の末裔が民主党のいう「反戦中立」だ。
「反戦中立」を掲げる限り現実的な政策は打ち出せない。常に理想が優先され現実的な政策処方は、理想でないとして否定されるからだ。結果として、なんでも反対、決められない、ことになる。あるのは喧々諤々の空疎で無責任な議論演説だけだ。
政策とは何か。政策とは現実の一部を動かしてゆくことだ。念のために言えば全面的に動かすのではない。全面的なら革命だ。政策、現実的政策とは、限りある財貨を用いて生産消費分配において何とかすることだ。これは経済政策。また外交では現実的利害の対立を踏まえて主張し妥協し合意することだ。理想は持ってもいいが実現可能などと過信しないことだ。でないと繰り返すが、なんでも反対、決められない、集団になってしまう。かっての社会党のように。
民主党の岡田氏は共産党との共闘に乗り気なようだ。松本氏が離党した理由の一つにはこの件がある。共産党との共闘の弊害に関してはすでに述べた。共産党はマルクスレ-ニン主義をいまだに捨てていない政党だ。こんな政党と組むといよいよ現実離れした「なんでも反対政党」になってしまう。共産党が掲げる理想の結末は既に25年前ベルリンの壁崩壊と天安門事件で立証されている。
繰り返す。民主党は「反戦中立」をやめよ。
(付1)民主党の政策の空虚さは6年前鳩山氏が提唱した、日米中正三角形関係に見事に示されている。60年同盟してきた国と60年間敵視しあってきた国を同等に論じる事自体が非現実的というものだ。同じことは沖縄米軍基地の辺野古移転に関しても言える。
(付2)理想をもって現実に換えるという姿勢は慰安婦問題にもあてはまる。この問題は朝日新聞がねつ造を認めたことで理論的には決着がついているはずだが、中韓などの国ではいまだに悪宣伝の材料にされている。その背後には売春の存在を絶対悪として否定し売春のない理想社会をといういたって非現実的な考えがある。売春の存在と強制連行は全くの別事項である。ここのところを都合よく混同して、売春、戦争、強制と論理を飛躍させているのがこの問題の本質だ。過去の歴史において戦争と売春の無かった世界はない。
(付3)民主党は「慰安婦強制連行説」「北方領土問題」「北朝鮮による日本人拉致」「尖閣諸島問題」「韓国におる竹島の不法占拠」などで中韓ロシアに一度でも抗議したことがあるのか。日本の利害と名誉にかかわる問題に対して民主党は無関心であるとしか思えない。現実から眼をそむけている。