１４系寝台客車「北星」

今日は、廃止されてから久しくなり、もう忘れられてしまったかもしれませんが、上野～盛岡間を結んでいた寝台特急「北星」の１４系寝台客車時代の写真をご紹介したいと思います。

寝台特急「北星」は、昭和５０年３月ダイヤ改正時において、「はやぶさ｣｢富士｣｢出雲｣の２４系化により押し出された２０系を使用し、寝台専用急行「北星」を格上げする形で誕生しています。

さらに、昭和５３年１０月のダイヤ改正において、早岐客車区への１４系１５形新製配置に伴い捻出された車両により１４系寝台列車へとグレードアップされています。

今日は、この１４系時代の「北星」の写真をご覧いただこうと思います。


昭和５４年５月頃　東北本線　蕨～西川口間にて　文字マーク時代の１４系「北星」

天気が悪かったらしく、イマイチ写りの悪い写真ではありますが、文字マーク時代唯一の写真のようです。
昭和５３年１０月に１４系化されてから、昭和５４年７月のテールマークがイラスト化されるまで使用された純正文字マークで、その期間はわずか９ヶ月弱と非常に貴重なシーンとなりました。



昭和５７年１１月６日　上野駅に　イラストマーク化された１４系「北星」

５３・１０改正で全国の電車特急のヘッドマークがイラスト化され、この好評を受けて寝台特急のテールマークについても翌年７月１日からテールマークのイラスト化が図られました。
写真は盛岡から到着したばかりの「北星」で、上野駅１４番線で撮影したものです。
１週間後には東北新幹線開通後のダイヤ改正が迫っており、廃止間近となった最晩年のものです。この年の６月に新幹線が開業したためでしょうか、到着した「北星」から下りてくる乗客の姿はまばらで、廃止を決定付ける風景を目の当たりにしました。


大宮暫定開業とはいえ、新幹線では大宮～盛岡間を２時間台で結んでしまうわけですから、わざわざ新幹線の特急料金の２倍以上を払って寝台列車に乗る理由はありません。
かつて同僚だった仙台への寝台急行「新星」とともに、２つの星は静かに消えていきました。


過去ログで２０系時代の写真をアップしております。よろしければご覧下さい。

ＥＦ５８牽引　２０系時代「北星」　http://diary.jp.aol.com/marutetsu/477.html

ワサフ８８００連結「北星」　http://diary.jp.aol.com/marutetsu/238.html

２０系時代「北星」　　http://diary.jp.aol.com/marutetsu/96.html

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