2017年5月27日(土) 12.019km
累積標高(+)1226.468m(-)-1226.468m
今日は新調したバーナー「プリムス P-153 ウルトラバーナー」の試運転。
場所は迷った末に、毎年春に一度は訪ているのだが、今年は行けていない「一徳坊山〜編笠山」の山域。その中でも特にお気に入りの場所「西タツガ岩」に決定。
食料調達を前日に済ませて、南海高野線「白鷺」駅8:45に乗車、「河内長野」駅9:04に到着。9:30発のバスに乗り込む。
久しぶりにバス利用のソロハイク。乗客僅か3名の長閑な車内。出発待ちの車窓からは、初夏の陽射しに緑が眩しい山並み。真っ青な空に白い雲が流れて行くのが見える。バスは面倒なのだが、久しぶりだと何だか少し旅気分に浸れて良いものだ。
「南花台4丁目」9:53に到着。
住宅街を通り抜け、棚田が美しい田園地帯を歩き、登山口に向かう。
実は、この山域は相当に歩き尽くしたつもりだが、今日は一部初挑戦のルートを歩く予定。
まずは前回2016/4/23に歩いた林道「ナメシ谷線」に入る。
この時季の日差しは思いのほか強い。木漏れ日が創り出すくっきりとした明暗のコントラスト。湿度が低くカラッとした気候と言う事もあって林道歩きは快適だ。
緩やかな傾斜の沢沿いの道は、車一台が通れる位の広さ。
やがて細い山道になり、すぐ左手に「二ノ坂峠」への分岐が現れる。
ここからが初挑戦のルートになる。
傾斜がきつくなり本格的な山道を登り、程なく「大矢船西町」からの登山道と合流。ここが「二ノ坂峠」になる。
この後しばらく、植林帯の中の急坂を登る。登り切ると空が開けて明るい尾根筋に出る。
尾根道の両側にはミヤマツツジが群生している。
予想通り、花はピークを過ぎており残念な姿になっていた。一週間早ければ、さぞ綺麗であったろうと予想される。
この後は自然林の中の登りを進み、「一徳坊山・山頂」から「一徳坊三角点」へと続く尾根道に合流する。
ここからは今迄に何度も歩いた事のある、勝手知ったる登山道になる。個人的にこの山域のルートはどのルートも好きなのだが、今日のルートも非常に気持ちのいいルートで、間違いなく今後リピートする事になると思う。
「一徳坊山」の山頂も踏んでおこうかと思ったが、今日の本題はバーナーの試運転。山頂はパスして「西タツガ岩」を目指すべく「一徳坊三角点」方面に向かう。
昨年の春に「一徳坊三角点」を訪れた際には「この日は黄砂の影響で、眼下の大阪平野も霞んでいたが、その向うに本当に幽かに六甲山が影絵の様に見えた。」と記しているが、今日はこの季節としては珍しい位に空気が澄んでいる。大阪平野の向こうに六甲山が、更には明石海峡大橋までハッキリと確認出来る。
振り返ると、眼前に「岩湧山」のどっしりとした山容が。
遠くには、「大峰山系」の山並みも綺麗に見えた。
一瞬「ここで昼食にしようか」という事が頭をよぎったが、邪念を振り払って先を急ぐ。
「西タツガ岩」は「編笠山」の南側の中腹に突き出した岩稜である。「一徳坊三角点」からは一旦グッと高度を下げてから、「編笠山」の急坂を登り返し、「編笠山」山頂手前の分岐から南側の急斜面を再び下る。
結構ハードな行程を経た後、視界が開けて「西タツガ岩」に飛び出す。
三方が切り立った断崖になっており、滑落すればひとたまりもない。その分眺望は抜群で、緑の山々が折り重なる雄大な光景が一望できる。
それでは、待望のランチタイム
(本日のメニュー)
・ラ王(豚骨)極細ストレート麺
・(ラーメントッピング用)豚肉・ネギ
・シーチキンマイルド+マヨネーズ
・ハートランドビール500ml
・月桂冠(しぼりたて)300ml
まずは、先端の巨岩に腰掛けて、ハートランドビールでプハ〜!
この様なシチュエーションで飲むビールは飛び切り美味い。
(ここで一句)
「天空に 浮ぶがごとき 岩稜で
一人飲み干す みどりのボトル」
喉を潤した後は、本題のバーナー試運転、お燗用の湯を沸かす。
バーナーに着火。「P2253A ( 2,640kcal/h)」よりも出力が大きい(3,600kcal/h)だけに湯の沸きは確かに早い。ただ燃焼音が想像以上に大きい、まあこれは慣れれば問題無いだろう。
今回も、定番中の定番メニュー。
安定の美味さに満足。
ところがここで全く本筋とは関係ない別の問題が発生する。スマホを充電するために、モバイルバッテリーを探すが見当たらない。ソフトケースに入れてリュックにぶら下げておいたのだが、カナビラにはファスナーの引手だけが、虚しく揺れている。
そう言えば道中、場所ははっきりとは覚えていないが、リュックが枝に引っかかった記憶がある。その時に外れたに違い無い。
バーナーを購入したばかりだし、ここでの出費は痛い。予定を変更して、来た道を引き返そうか思案する。ここまでの所要時間は約二時間半、2時前に出れば十分戻れる。「岩湧寺」経由で「天見」に抜ける予定だったが変更する事にした。
足元から周辺部まで注意しながら、ひたすら歩いて来た道を戻る。動植物や風景を見る余裕は無い。当然の事ながらモチベーションは上がらない。結局探し物は見つからずじまいのままバス停に到着。失意を抱えてバスに乗り込む。
ところがである。家に帰り付き、部屋に入ると、あれだけ探し回ったモバイルバッテリーが畳に転がっているではないか!うれしいやら、腹がたつやら、訳が分からないやら。結局、出発した時からモバイルバッテリーは持っていなかったと言う事になる。それにしても何故この様な事になったのか、いくら考えても原因不明だ。結論から言うと、今後はリュックにぶら下げるのはやめて、中に入れる事に決めた。