2016年10月15日(土) 7.116km
累積標高(+)782.278m(-)-739.184m
今週に入って最低気温が20℃を下回り始め、朝晩は半袖では肌寒く感じる様になってきた。今日はなんと最低気温13.4℃を記録、一気に秋が深まった気がする。暦では二十四節気の「寒露」にあたるとの事で、文字通り朝露を冷たく感じる気候になった。
昨晩はF君・N君と何時ものファミレスチェーンのSでワインを飲んでいた。今日は、もし早起き出来たら「葛城山」か「岩湧山」にでも登りたいと思っていたが、案の定寝坊してしまった。
外に出てみると、天気予報通り晴れだった。しかも、一年のうちにそう何度も無い様な快晴。家でじっとしているのはもったいない!しかし、遠くには行けない。すぐに、5月にも同じシチュエーションで「学文峰」に登った事、更にその際には、時間の都合で途中の「伊谷ノ峰」の頂上を踏めなかった事などが頭に浮かんだ。この時点で今日のルートは決まった。相変わらず全く学習能力の無い行動パターンだが、得意の「ずぼら登山」に出掛ける事にする。
急いで準備して、ダイエーで買出し。南海高野線「白鷺」駅11:37発の普通列車で「河内長野」、12:02発の急行に乗換えて「千早口」駅に12:21に到着した。電車の接続が悪くて時間がかかってしまったが、出発が早かったので前回よりは一時間弱早く到着出来た。
秋の草花が綺麗な山里の集落の中を歩き、登山口へ向かう。
前回は草に埋もれて見えなかった「←ジルミ峠/千早口駅方面→」の道標は、よく見える所に付け替えられていた。
ここからは山道だ。木漏れ日が差し込み、幻想的な雰囲気が漂う植林帯の中を歩く。
「ジルミ峠」を左折して「学文峰」方面へ急登が始まる。途中に分岐を示す新しい道標が付けられていた。
前回は「山と高原地図」に従い左折し、山腹を巻く平坦な道を歩いた。直進はどうやら「学文峰」山頂への近道の様だ。今回は直進して見る事にした。
時間短縮の代償に、今迄に経験した中でも最高レベルの急勾配が待っていた。木に掴まりながらでないと登れない様な斜面を進む。爽やかな気候とはいえ汗が噴き出してくる。
何とか登り切り、見覚えのある「学文峰」(414.4m)山頂に到着。
真っ青な空の下、金剛山の姿を望みながらしばし休憩。
ここから今日の目的地「伊谷ノ峰」を目指す。道中は多少のアップダウンはあるものの歩き易い。植生も植林に自然林が混じり気持ちいい。
またこの時期はキノコが目につく、中でも白くてトゲトゲの大きなキノコは無気味な存在感を放っていた。
調べて見ると「シロオニタケ」と言う毒キノコだと判った、如何にもという感じだ。
「下峠」の三叉路を左折して程なく「伊谷ノ峰」(491m)山頂に到着。
ここで昼食。
全く展望は無いと思っていたが、北側が開けていた。しかし、高圧線鉄塔を囲む鉄柵が邪魔で、景色を眺めながらの食事は出来ない。
諦めて、静かな杉木立の中に陣取る。
(本日のメニュー)
・ラ王(豚骨)
・(ラーメントッピング用)豚肉・ネギ
・さんま 味噌煮缶
・ハートランドビール500ml
・プレミアムエビス350ml
何か考えようと思いつつ、またまた鉄板メニューになってしまった。ま〜美味しいので無理に変える事は無いか。
それにしても動いている間は暑かったのだが、山頂に吹く風は秋めいており、じっとしていると少し肌寒い位だ。そろそろ熱燗を用意してもいい気候になった。
二三日前に、本当に久しぶりにエビスビールを飲む機会があり、美味しく思ったので持参した。エビスは少し濃過ぎるイメージがあり敬遠していたが、秋になり涼しくなると美味しく感じるのかも知れない。
ここで一句
杉木立 そよぐ秋風 虫の聲
木漏れ日ひかる 黄金のエビス
締めのラーメンで暖まったところで撤収する。
来た道を「下峠」まで戻り、直進して「上峠」に向かう。
途中の鉄塔広場からは正面に「岩湧山」が望めた。山頂は金色に輝いており、ススキが見頃になっている様だ。
コンクリート舗装の林道を下り「流谷」の集落に出る。
この季節、山里の日暮れは早い。まだ4時前なのだが、陽が山の端にかかっていた。
籾殻が焼ける煙の匂いが、秋の郷愁を掻き立てる。匂いと記憶は密接な関係があると言われているが、私の場合、籾殻の焼ける匂いは、秋のしかも何故か夕暮れの記憶と結びつけられている。
集落を抜けて、南海高野線「天美」駅に到着。