さて、やっと終盤までやってきました北海道周遊記。
ちなみに目次はコチラの記事にあります。
今回は三股山荘という素敵なお店を紹介いたします。
7月10日(火)糠平湖から三国峠へ向かう国道273号線。この辺りもまたこれでもかというくらいの直線道路が続いていました。周りには手付かずの自然、白樺の原生林が残り本当に何も無いところです。
私は持っていた“るるぶドライブ北海道”という本であらかじめこの三股山荘という店は調べていて昼食はここで取ろうと決めていました。しかしこんな何も無いところに本当に食事なんて出来るところがあるのかと半信半疑にもなっていました。そして見落として行き過ぎないように注意してしばらくスピードを落として走っていました。
道路の両側には本当にたくさんのルピナスの花が咲いていました。
そうして走っているとありましたよ三股山荘。少なくとも前後の10kmくらいには建物らしき建物なんてまったくないのに、このログハウス風の建物だけがぽつんと建っていました。営業中という看板が出ていたのでさっそく寄ってみることに。店の前ではサイクリングらしき数人の若者が談笑していました。
看板にこのフォークとナイフ、コーヒーカップのイラスト、或いは営業中という看板がなければ、旅行者はきっとただの民家だと思って素通りしてしまうに違いありません。
店の中はとてもアットホームな雰囲気でした。カウンターにオーナーらしき中年の女性が一人、そして厨房に若い女性が一人。たぶん二人だけでやっているのでしょう。ここはショルダーバッグなどの手作りの革製品も販売していました。あとで調べてみるとこのオーナーの女性はどうやら士幌線が走っていた頃からの住人のようですね。とにかく人の良いとても温かみのある女性でしたね。
注文を済ませ、私が「ここは禁煙ですか?」と尋ねると、女性は申し訳なさそうに「そうなんですよ~、すみませんねえ。外にタバコを吸えるスペースを作ったのでそこでお願いします。」と苦笑いしながら仰いました。数年前に気管支を悪くしてからタバコは遠慮してもらっているとのこと。とにかくいつもニコニコしていてすごく感じの良い女性でした。ファイターズにも詳しいらしく、私が札幌ドームに観戦しに来たついでに来たことを話すと野球の話で盛り上がってしまいました。お友達の奥様方はみんなファイターズを応援しているそうです。
昔はこの辺りにも鉄道が走っていたということなのでしょう。当時をリアルに再現した模型が写真とともに実にきれいに飾ってありました。
これ、調べてみるとけっこう出てきますね!特に橋梁はあえて壊さずに今でもその姿を残しているようです。そしてかつては旧国鉄士幌線の最終到達駅である十勝三股駅がこの店のすぐ裏に存在していたようです。
旧国鉄士幌線アーチ橋梁群(北海道文化資源データベース)
三股山荘訪問記
十勝三股(北海道観光穴場スポット)←かなりお勧めです。
私が注文したのはこれ。牛トロを使った牧場のビーフライスです。サラダとスープがついて1000円でした。これがまた噛まなくても口の中で溶けてしまいそうな食感、塩が利いていて実に美味しかったです。そして涌水で作ったアイスコーヒーも大変美味しくてとにかく大満足でした。
お近くをお通りの際はぜひ立ち寄ってみてください。
いやいや、そもそもお近くをお通りになんてならないですかね・・・。