毎年春には京都の各花街で春のをどりが開催されますが(祇園東は秋の開催)、秋にも一般公開されているをどりの会が開かれているのをご存知ですか
春のをどりが華やかなショー的な要素が強いのに対して、秋のをどりはその1年のお稽古の成果を発表する、より伝統芸能色の強い舞台になります
そのため春のをどりの客席は観光客がかなり多いのですが、秋のをどりの客席は花街関係者や旦那衆、伝統芸能関係者の姿が多くみられます
(画像は報道系サイトからお借りしました)
各花街の秋のをどりのうち、いち早く開催されるのが、祇園甲部の「温習会」。
京都五花街の中でもとりわけお稽古が厳しいと言われる祇園甲部だけの舞の流派「井上流」ですが、「温習会」という名のごとく、この1年のお稽古による成長を出し切るもので、演目もそれぞれに難しいものが用意されるようです
(画像は報道系サイトからお借りしました)
明治の初めごろから始まったと言われる祇園甲部の温習会は、もともとは客席で舞台を見る贔屓筋や花街関係者が、それぞれの芸舞妓たちの舞や演奏など各自の技能を評価・採点し、その結果を年始の始業式で発表するというもので、ある種期末試験のようなものであったと言います
厳しい芸事に日々精進される芸舞妓さんたち。現代でも贔屓筋が集まるこの会は緊張の舞台なのでしょうね
今年は大嘗祭に使われるお米が京都で収穫されたものとあって、それを題材に田植えをする早乙女たちを舞い踊る「主基の御田植」や、祝儀曲「菊の盃」、舞妓たちによる華やかな「紅葉売」などが上演されます
他にも日替わりで色々な演目があるそうなので毎日見に行っても飽きませんね