marcoの手帖

永遠の命への脱出と前進〔与えられた人生の宿題〕

世界のベストセラーを読む(689回) R.ヴェネディクトの「菊と刀」 全人類の救済(その3)

2020-08-31 11:00:08 | プロテスタント

◆もう一つは、5月のある日曜、朝7時からのABSの「五郎が斬る!」という番組をたまたま見る機会がありました。三種町出身の読売新聞特別編集委員の橋本五郎さんが、この時はアメリカに次いでイタリアが二番目に感染者数が多いと言われていたころですが、日本では感染者が何故少ないのかということを次のように述べておりました。戦後、有名になりましたがアメリカでルース・ヴェネディクトという女性学者が書いた「菊と刀」という本の内容で解説されて、欧米は「罪の文化」であるが日本は「恥の文化」であるというのです。日本人は周囲と同じようにして恥をかきたくないからマスクをして、それが感染防止に役立っているのであるというのです。世間体がひとつの制裁システムになっているというのです。罪の文化とは、それは神と自分との関係であるという思いから周囲にあまり気を配らないからではないかというようなことでした。それはアメリカ、ロスアンゼルス在住の作家の米谷ふみ子さんも語っておられることだと言われていました。・・・続く


世界のベストセラーを読む(688回) 信徒による礼拝説教 全人類の救済(その2)

2020-08-31 06:00:00 | プロテスタント

◆この学生時代読んだカミュのことを思い出したのは私の母が3年前になくなりました時、彼の「異邦人」という小説の冒頭を思い出したからです。それが、このような新型ウイルス感染の世界的蔓延で、彼の作品に「ペスト」という小説があったなぁと思っていたところでした。

「異邦人」という小説は、その出だしが「ママンが死んだ」という言葉から始まるのです。ムルソーという主人公が、お母さんが亡くなった時も、浜辺で女性と遊び、友人から借りた拳銃でアラビア人を殺してしまい、裁判でその理由が「太陽が暑かったから」という返答をする。死刑の判定を受け、監獄に司祭が壁のシミに主のお顔が見えないかなどとも言うように、懺悔の言葉を促しにくるのですが、面倒くさいことはいうな、自分は自分の人生だと胸倉をつかんで追い出してしまい、あぁ、すっきりした、あとは死刑がまっているだけだ・・・というような内容の小説です。・・・続く


世界のベストセラーを読む(687回) 信徒による礼拝説教 全人類の救済(その1)

2020-08-30 20:31:25 | プロテスタント

信徒による礼拝説教 8/30記録として残します。

◆キリスト教信者が1%にもならないと言われるこの国で、何故、小数なのだろう、イエス様のことを理解してもらうには何が必要だろうと考えるときが時折あります。世界的な新型ウイルス感染蔓延の中で昔、読みました2冊の小説を思いだしておりました。それは、神様の言葉である聖書が、すべての命あるもの達に与えられているのだというようなことは、まったく思ってもみない主人公が書かれているのですが、いずれも知られた賞をもらっていた作家だったからです。

◆ひとつは、アルバート・カミュという作家で1947年に書いた「ペスト」という小説が世界で140万部も売れたというニュースが流れていたことです。このカミュという作家は「不条理の哲学」を創設したと言われノーベル文学賞を授けられています。ペスト、黒死病と言われたこの病気は14世紀にヨーロッパや他の国で流行り三分の一の人々が死んで、22年間も続いたと言われた疫病で、政治、経済に多大な影響を与えた怖い病気でした。その歴史上の実際のことを下地に彼はペストが流行ってロックダウン(都市封鎖)された故郷のアルジェの町の話を書いたものでした。その都市の中で、リューという医師や聖職者その他、様々な人々の思いが語られていきます。最後は、感染源となったネズミの死骸も消えてペストは影を潜めたが、また、隠れていていつかまた顔をだすだろうと暗示をして終わります。・・・続く 


世界のベストセラーを読む(686回) この世はすべて費用対効果なのか?(個人と組織)

2020-08-21 11:27:42 | 日記

イスラエルがUAE(アラブ首長国連合)と国交を結んだ・・・世界は動いているなぁ。

◆個人が集団となり、社会を維持していくためには決まりが必要となる。目的を果たすためには、手段が必要だが人の世界の目標とは人の言葉で明確になっていることが第一に必要である。最近も政治世界で分党だ、合流だなどとニュースで流れる政党があるが、かなり集団となっての意思表示、一丸となることが自由の社会では難しいことになってくる。自由の社会では、個人がものを言えるのが自由社会の原則だからである。現与党は地方がおかしいと思っても議論を重ね決められたことは、自分の責任として自分の党の決定事項として押し通す。しかし、民主的な党ではあれやこれやとガス抜き状態でそれぞれが意見を呈して、結局、敵対する党までに自分の所属する党の不満が流れる。マス・メディアに対しても同じである。しかし、最終は民衆が多数であるからこれをも利用し、意図的操作情報を流し、ある方向に先導する。しかし、与党は情報捜査機関も取り組むので嘘では無論ないが偏った情報で民衆を操作する。民主的なやさしいだけの心情主義では悪魔が忍び込むことは必須である。優しくすれば、物質的に豊かになれば民主的になるかは、悪魔も入りやすい。アメリカの共和党も民主党も今では中国への対応はそういう見方で一致する。軒下貸して母屋をのっとる、そいうことをしてNECのPC部門の株主は中国である。アメリカ民主党の選挙演説、心地よい口先だけのことはいくらでも言えるのだ。こんど民主党になっても中国に対しては警戒は緩めない。

◆物づくりでは、リスク管理や失敗モードの事前解析(FMEA)などが行われる。初期の失敗が製造販売後に多大な損失となる可能性があるからである。それに市場でのニーズであり、将来を見越した投資である。出来上がりの物として目に見えるし、良いものであっても市場に受け入れる時勢でなければ売れない。すべてにおいて市場の含んだ費用対効果なのである。それに今度は、環境に対する貢献度も企業は評価されているのである。・・・続く 


世界のベストセラーを読む(685回) 自分の言葉で読む:世界は動いている

2020-08-17 04:58:46 | 日記

◆NHKの真夜 空からのクルージング 世界遺産を見ることがある。ヨーロッパのシンボル、イエスを抱いたマリア像、開拓のその土地に初めの建設物は民衆の信仰の対象としての教会であり、イエスでは、あまりに恐れ多いのか、直接の信仰の対象としては偶像と感じるのか、マリア像(イエスを抱いた)がその対象のシンボルとして建てられている。しかし、イエス、そして使徒達が語るのはシンボルではなく今も語る「神の言葉」である。それは、目には見えない。その「神の言葉」を求める。

◆答えは聖書にあるとイエスも言われたのであるから、仲介書という媒介も参考にのみにし、最後は自分の言葉で聖書を読み、自分の言葉にすべきである。そして生きることである。そうすれば、自分の短い人生で今生に生まれた宿題が見えてくるだろうと僕は思う。肉体を持つ人生が、次の世界へ行く訓練として思えてくるはずである。そこには、思いどおりにはならない外なる戦いと、内なる戦いが見えてくるはずだ。

◆しかし、僕らには読み解く力がない。使徒行伝8章には聖書を読みながらエルサレム礼拝から戻るエチオピアの高官にフィリポがこう尋ねる場面がある「お読みになっていることが分かりますか」と。高官は応える「手引きしてくれる人がなければ、どうして分かりましょう」と。フィリポはイエスのことを語り、信じたエチオピアの高官は洗礼を受けるのである。エチオピアはキリスト教国になった。

◆時間経過 神はどういうお方であるのか・・・アブラハム、イサク、ヤコブの神であると言われた。パウロの手紙には「神は霊である」と書かれている。それはイエスも言われた(ヨハネ伝4章24節)。歴史を担われる方であるということ、それは人の歴史は動いている。永遠の時間の流れの中で生きて働いておられるという。「わたしの父は今もなお働いておられる。だからわたしも働くのだ。」とイエスは言われた。(ヨハネ伝5章17節)。先日、イスラエルとUAE(アラブ首長国連邦)が国交を結んだという。世界は今も動いている。イスラエルはヤコブに神の使いがつけた名前である。

◆祈るときにはその人のそばにイエスは佇むという。今という時。それは先に述べた永遠の時間の流れ(水平次元)での中での二度と来ない今である。それは永遠の今と言われる。垂直次元での語りかけである。

◆パウロは言う。律法は養育係であると。今、その目標たる方が来られ真理が語られたからには、律法は卒業して直接、師に聞くべきではないかと言う。それを断行したのがプロテスタントであった。歴史は更に進んでいる。確かに、次の段階として独りひとりが生かされている霊的次元での成長すべき目標のステップが手紙に書かれているように読み取れる。****「我らの戦いは血肉にあらず、支配と権威、闇の世界の支配者、天における諸々の諸霊に対するものなのである。」(エフェソ信徒への手紙第6章12節」****