記憶探偵〜益田啓一郎のブログ(旧博多湾つれづれ紀行)

古写真古地図から街の歴史逸話を発掘する日々。ブラタモリ案内人等、地域の魅力発掘!まち巡りを綴ります。

龍馬伝と絵地図

2010年01月07日 00時23分53秒 | まちづくり
 毎年この時期、楽しみなTV番組といえばNHKの大河ドラマである。しかし、
見始めて途中で数度見逃してそのまま観なくなるパターンが2004年の「新撰組」
を最後まで観たあと、ずっと続いている。今年の「龍馬伝」は最後まで観たい。
岩崎弥太郎の視点での龍馬像、これまでの龍馬像とは違うものになると期待。

 龍馬の生きた時代といってもわずか140年ほど前のことである。福沢諭吉と同
世代の岩崎弥太郎、この二人をともに曾祖父にもつ木内孝さんには色々とお世話
になった。三菱電気の顧問を退かれた後、木内さんが理事長を務めるNPOに暫く
参加し、中津の福沢記念館へもご一緒したことを懐かしく思い出す。4年前に作
った「博多湾」「太宰府」2点の絵地図も元々は木内さんの環境NPOの発行物と
して私が企画提案し制作したもの。

 歴史ベースに現在の自然環境や施設を描き入れた絵地図「太宰府」には、ちゃ
んと太宰府の坂本龍馬&西郷隆盛ゆかりのお店も描いている。絵地図発売後、福
岡の事務局を手伝っていた私の不手際もあってNPOは離脱した。絵地図の第一人者
である村松昭さんと行動をともにし、思考や視点、資料蒐集や情報の得方、取材方
法など学んだことも多い。

 坂本龍馬は司馬遼太郎が「龍馬がゆく」を発表するまで、歴史に埋もれかけて
いた人物である。時代の変遷の中で一度忘れ去られ、今の人気回復は奇跡といっ
て良いだろう。しかし、その人物像と伝説は多くの読者・識者を刺激し、龍馬フ
リークは今では歴史ファン随一の多さ。伝説と化しているエピソードの中には、
正確でないものも多いが、そこはドラマである。どの程度誇張され、シンプルに
整理されているかを期待して第1回を観た。

 少し気になったのは、福山の土佐弁。たぶん回が進むほどに気にならなくなる
だろうが、福山節そのままで(決してガリレオ的ではなく、ラジオでしゃべる時
の福山節)のアクセント。岩崎弥太郎の香川照之も同様、いずれにしても2回目
以降が楽しみだ。「坂の上の雲」と放送が近すぎて、正岡子規と岩崎弥太郎の両
役の香川の違う印象がまだ馴染めない。香川照之は、やっぱり「キサラギ」のイ
チゴ娘(助演男優賞受賞)が一番だったような。劇場に計3回観に行ったことが
懐かしい。

 正月のバラエティ番組はどこも似たり寄ったりで観ることは少ないが、今年は
「志村&所の戦うお正月」などを部分的に観た。古い絵葉書と同じ場所を探して
(定点観察)戦うコーナーが思ったよりも面白く、気がつけば腰を据えてコタツ
で観てしまった。福岡でもこれ、やれるなぁ。同じネタは数年前から鉄腕DASH!
で幾度もバリエーションを変えて、今は「歴史探偵」シリーズだし。

今日の写真は、豊前からの帰福途中で撮影した1枚。
三井田川鉱の二本煙突と竪坑櫓の背後に見える香春岳。

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