一昨年亡くなった母の遺品の中から古い写真が幾つか出て来ました。その中に終戦後間がない昭和22年頃の横浜駅ホームと思われる写真がありました。その写真はおそらく東海道線の下りホームから上りホームを撮ってものの様です。さらに後ろには東横線のホームが写っています。
【転落防止用の柵ではありません。連合軍専用部分の様です!】
不思議なのはそのホームに柵が設けられ、柵のホーム側に椅子が置かれている事です。写真に写っている日本人はその外側に並んでいます。さらに写真を拡大してみると、柵には英語で「Allied」(連合軍)と書かれている様です。そこで連想したのは、戦後連合軍が横須賀線などに連合軍専用車を連結して走らせていた事から、この柵はこの柵の内側は連合軍専用のスペースを確保していたのではないかと思われます。
【横須賀線に連結されていた「連合軍専用車」(白帯):鉄道ピクトリアルより】
連合軍専用車の車両の写真は見た事がありましたが、専用車が乗り入れるホームの状況は知りませんでした。当時横浜には全占領軍の鉄道輸送を総括する「第三鉄道輸送司令部」が日本郵船ビルを接収して設置され、また横浜からは全国に向けて連合軍専用列車も多く発着していた事から、横浜駅ホームに特別この様な柵が設けられたのかも知れません。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます