ハマちゃんのひとり言

鉄道と地図を趣味とする、元地図屋さんだった団塊人です。

「小字地図」の講演が「YouTube」で見れます!

2015年02月26日 | 地図

港南図書館の第24回こうなんの歴史講座 で行われました「港南区小字地図」出版記念の講演の模様が「「YouTube」に掲載され、閲覧できるようになりました。

少しでも多くの方々にも聞いていただければ幸いです!

「小字地図にまつわる話」


「港南区小字地図」が発行されました!

2015年02月23日 | 地図

港南歴史協議会では港南区制45周年を記念して作業が進められていた「港南区小字地図」を、先週21日(土)に港南区図書館で行われた発刊記念講演に合せて出版いたしました。

この地図は明治15年の迅速測図の地形図上と現代地図上の二種類の小字地図を作成し、明治政府が地租改正で行った字名・字界を記載し、往時と現在を見比べられる様になっています。

そしてさらに小字名の由来についても調査し、多くの謎を残しながらも全小字名について由来を記載しました。今後多くの人達にご覧いただき、新たな情報をいただければと願っております。

横浜市民メディア連絡会HPに詳細が記載されています。

https://yokohamacmc.wordpress.com/2015/02/10/konan-ku-koaza-map/

 


横浜で地図展!

2015年01月23日 | 地図

一昨日、横浜・大桟橋国際客船ターミナルで開かれていた第47回「地図展」に、冷たい雨が降る中、出かけて来ました。横浜で開かれるのは1996年以来だそうだ。その時は横浜駅前にあった横浜三越だったのを思い出しました。

【地図展パンフレット】

平日であいにくの天気であった事もあって、来場者は広い会場にパラパラ状態で、少々寂しさを感じる程であった。しかし展示物を落ち着いて見る事ができたのは幸いでした。

【広い会場に来場者はチラホラ!】

実はこの日に行ったのには理由があって、聞いてみたい講演がこの日に設定されていた為でした。その講演とは「新旧地図でたどる横浜の鉄道」と題して地図・鉄道研究家の今尾恵介氏が話されました。

【今尾先生の講演スライド】


講演時間になると会場はほぼ満席に近い状況となり、さすがに今尾ファンが多い事が証明された様でした。現在鉄道地図関係の事に関する知識人では第一人者だけはある内容でした。

【公演中の今尾先生】


地理院にあったGHQ指令作業の資料!

2014年06月29日 | 地図

先週金曜日日本地図センターから毎週送られてくるメール通信に「戦後復興を支えた地図と測量」展と題した展示会が開かれているとあり、偶然クリックしたところ終戦前後の陸地測量部から地理調査所に渡る時期の混乱期について資料を展示していると書かれていた。会期がなんと明後日までとあるではないか!さっそく昨日「つくばEX」に乗って駆け付けて来ました。(3月からやっていたとは今まで知らなかった!)

【企画展「戦後復興を支えた地図と測量」のご案内パネル】

特に気になったのが展示内容に書かれていた「GHQ指令による作業と成果(実物および複製)」についてでした。以前直接地理院に電話でGHQ指令作業の資料を閲覧したいと話したところ、その様な資料はありませんとの事で諦めておりました。それがもしかすると私の閲覧したいと思っていた資料にお目にかかる事ができると期待に胸を膨らませて地理院の門をくぐりました。

【GHQ指令作業の基準点点検作業で作成された「基準点カード」】

【米軍が作成した日本の1/25万地形図ごとにファイリングされた「基準点カード」ファイル】

会場は地理院内にある「地図と測量の科学館」二階の特別展示室で、他に閲覧者はおらずじっくりと見る事ができました。(少々寂しい!?)部屋の入口に開催のあいさつ文に終戦時陸軍参謀本部の参謀であった渡邉正氏が昨年11月に死去され、以前地理院に寄託されていた当時の貴重な資料を初めて展示公開するのに合わせて、終戦前後の地図・測量関係の事について展示会が開かれたとの事でした。

【GHQ指令作業の地名調査作業の「地名調査カード」:このローマ字名が米軍の1/5万地形図に掲載された】

【地名調査カードの付図で連番はカードの番号に対応】

会場に入り特に目的にしていたGHQ指令作業についてのコーナーにいったところ、期待通り基準点調査カード・地名調査カードが展示されておりました。日本語とローマ字・英語でシンプルだが実に機能的にまとめられたカードで、後にこれを参考にして地理院の資料形式に利用された。別段「極秘」にしておく必要性もないと思われるが、今まで地理院としてはGHQ・米軍との関連したものについて異常なほどアレルギーがあり、出来るだけ触れたくないものとなっていたのでしょう!?

【常設展示室にあった「図化機 A8」:若き時代にさんざんお世話になった名器。今でも心地よいハンドルやプロッターの音が懐かしい】

おそらく現在の地理院内において過去の歴史的変遷についてあまり良くご存じない人達が主流になり、アレルギーもなくなったのでしょうか?それにしてもメールに気が付かなければ見る事ができなかった事になり、何か因縁めいた気持ちを感じつつ帰宅の途につきました。


国会図書館地図室は住宅地図室か?

2013年11月11日 | 地図

土曜日に久しぶりに国会図書館に行って来ました。少々行く間隔が空くと浦島太郎感覚で、その都度係の人に教えてもらいながら、おろおろしながらの閲覧でご迷惑をおかけしました?!

【「知識の館」に相応しい重量感あふれる国立国会図書館】

このところ図書館のシステム化が進み、検索・申込・複写等すべてキーボードを操作しなければならず、PCに不慣れな者にはとっては少々辛いところとなってしまった。PCを使用する度に閲覧者カードをセットする為、終わった後カードを取り忘れてしまう人が多い様で、注意書きが書かれていた。(実は自分もやってしまった!)

地図室に入ると入室者の多くが住宅地図を閲覧している人が占め、ゼンリンの分室だったのかと思う程であった。実際地図室の多くのスペースを住宅地図が占めており以前より増えている。利用者は金融機関・不動産業等の関係者だと思われ、業務に使うために必要な部分の住宅地図を多量にコピーしていた。(実は私も会社時代に利用させていただきました。感謝!)

【国会図書館の印が入った地形図 (AMS1/2.5万地図 「YAKU-SIMA NW」より】

聞くところによると、現在国会図書館地図室の予算は縮小傾向にあって、人材派遣的な人達が多くを占め、地図資料に関する知識豊富な人は少なくなってしまったそうである。私の様な地形図を閲覧する人は殆ど見かける事は少なく、本来の地図室が持っている貴重な歴史遺産である地形図・地図類を管理・保存・公開を重点的に推し進めて貰いたいものである。(少なくても地図の廃棄処分だけはご勘弁くださいね!)