ハマちゃんのひとり言

鉄道と地図を趣味とする、元地図屋さんだった団塊人です。

大島の土石流は人災だった!

2013年10月21日 | 最近の話題


台風26号の集中豪雨により大島では大規模な土石流が発生し多数の死者・行方不明者をだしている。現在の報道に寄りますと原因は記録的な大雨による急斜面の崩壊との事。またその規模を大きくしたのは大島特有の火山灰土が大きな要素だとの事でした。

【大島の大規模土石流の写真  (グーグル写真より)】

しかし今回の土石流災害を大きくした原因に三原山外輪山の急斜面に造られた観光道路「御神火スカライン」の存在があると思われます。空撮写真などを見ると土砂崩壊の始点が、ちょうどこの道路線とかなり重なっている様に見られるます。

【「御神火スカイライン」道路部分から大きく崩壊しているのが判る。(国土地理院の航空写真)】

おそらく火山灰土の急傾斜地を分断しながら出来た道路によって、安定していた土壌が切土・盛土等の人工的な手が加えられた為、不安定化して今回の記録的豪雨によって観光道路に沿って一気に崩壊、想像を絶する災害へとなってしまったのではないでしょうか。

【元町から最短に結んだ「御神火スカイライン」と以前の「三原山登山道路」 (大島観光協会地図)】

この「御神火スカイライン」は今から27年前の昭和61年に全島民非難が行われた大噴火した後に、島の振興策の一環として造られた観光道路で、それ以前から三原山に登る「三原山登山道路」があったが遠廻りであった為、より元町から短時間で山頂に行ける道路をという事で外輪山を登る道が造られた様だ。

【外輪山の急斜面に造られた「御神火スカイライン」。それから下が崩壊した。(地理院HP より)】

島の振興策として造られた道路が今回の大災害の一因となったとは皮肉な事である。


個性豊かなJR九州の列車!

2013年10月16日 | 街で見つけた物

以前からJR九州の鉄道車両を高く評価していたのですが、久しぶりに接してみて改めてその個性ある車両群に見せられました。その車両は普通列車から新幹線電車に至るまで随所に見る事ができます。見ていた実に飽きる事はありませんでした。

【ヨーロッパスタイルの白色の特急「かもめ」】

機能一点張りのJR東日本などから比べるとその違いが良く判ります。JR東日本の車両がただの移動機械といったところに対してJR九州の車両は乗って、見て共にウキウキする楽しい車両なのです!

【ドイツの思わせる黒い特急「にちりん」】

現在JR九州には幾つかの「デザイン&ストーリ列車」と呼ばれる列車が走り、地域の特色に合わせた車両にし、多くの観光客の人気を博しているそうだ。日本一律から脱して九州独自の視点からの鉄道を目指しているJR九州にエールを送るものです。

【快速電車の車内:色使いや椅子の配置など首都圏の電車にないものがある】

その集大成が昨日から運行を始めた「ななつ星IN九州」となったのであろう。料金は50万円ほどするらしいが来年の6月頃までは既に完売している程の人気だそうだ。能率一点張りでやって来た日本人に一番必要なものが、「あくせくしない」でのんびりの世界なのでしょう。

【九州新幹線「さくら」の車内:機能一点張りの従来の新幹線車両とは違いは一目瞭然だ!】


飛行機から見えた「虹」

2013年10月13日 | 旅行

台風24号が日本列島をかすめる様に進んでいた先週の9日、早朝の羽田から一路福岡へ向かう日航機に搭乗しておりました。当日は夜半に福岡近くを台風が通過する予報が出ていたので、おそらく欠航するのではないかと思っておりましたら、早朝ネットで確認しましたら通常通り運行されるとの事、慌てて羽田空港に向いました。

【遥か遠く(能登半島沖では?)に見えた台風24号の積乱雲の塊】

飛行機は定刻に離陸し、機体の揺れもほとんどない実に安定した飛行で一安心。空港で購入した弁当を食べながら機内誌「SKYWARD」を見ておりましたら、操縦士が書かれたコラムに機内から見る事ができる「虹」の話が出ておりました。それによると幾つかの条件が重ならないと、その「虹」を見る事が出来ないとあり、その条件とは①太陽の角度が低い事 ②機体の下の適度の位置に雲がある事 ③直射日光が当らない方の席などとあって、どうぞ今すぐ窓の外をご覧くださいと書かれていました。

【最初に見えた直線上の「虹」】

巡航速度に達した飛行機は高高度の為、雲は遥か下の方で条件に合いませんでしたが、着陸態勢に入って高度を徐々に下げていった瞬間、最初は雲に細長い虹がうっすらと現れ、さらに高度が下がると瞬間的に機内誌に掲載されたいた写真と同じ様な丸い「虹」が雲に映っていたのです。さらに高度が下がるとその丸い「虹」の中に私が乗っている飛行機の蔭がはっきりと映っていました。まさに高山に見るブロッケン現象と同じ理屈でそうなるのだそうです。

【幸運の「丸い虹」】

この幸運に恵まれたのは、おそらく台風の影響で空気が澄んでいた事、適度に雲があった事、早朝で太陽の角度が低かった事、等の条件が揃ったお蔭で丸い「虹」を見る事ができたのでしょう。実に幸先の良い気持ちになり、旅行を続ける事ができました。