今日もだ
比較的空いてる車内で、何故か妙にそばに立つ人がいる。何もここで足をとめなくてもいいんじゃない?
人にはパーソナルスペースがある。親密度によって、その距離は決まっている。
ある程度の目安の距離がいくつと決まっているが、とにかく安心できる透明のバリアがあると思えばいい。自分に危害が加わったとしても逃げられる位置を確保しているのだ。
今回もあまりにも接近するから私が二歩下がった。だって落ち着かない。相手が気にして下がることはないと断言していい。そして距離に鈍感なのは統計的にみて中年以降の男性のようだ。この男性もそう
この距離は本能で察知していると思う。
日本でなくパリの写真学校の先生、エレーヌに言われたこと。どういういきさつだったか忘れたが、クラスメイトの前で私を手で指し、”彼女はパーソナルスペースを最も理解している”と。
そうだ俳優さんがスタジオに来て撮影をした時だ。初めて会う俳優さんと、流暢とは言えない英語混じりのフランス語。でも実際のところ、言葉は関係ない。体全体から湧き出る真摯な意思表示が相手に伝わった。
ただし、ここでもパーソナルスペースは保たないといけない。
会話の途中で、相手が半歩でも退いたら、自分が思っているよりも相手はあなたをまだ受け入れる準備ができていないと判断しよう!
拒絶されているわけではない。ただあなたを知るまでの時間がもう少しほしいのだ。(念の為、はなから受け入れられないときは、目があわないときだと判断している)