昨日、本屋さんで見つけた。
タイトルとカバーの写真に惹かれたのだ。
ずっと前に書いた中谷宇吉郎さんの話でも触れたが、私は雪の結晶が好きだ。はかないもの、そしてふたつとして同じものはないものだから。
ボタン雪は塊になった結晶が手に触れた瞬間、しずくに変わる。粉雪なら手袋に舞い降りた結晶をほんの少しだけ観察することができるが、それでもはかない命。
この本は、音によって、出来る結晶の形が異なるというのだ。なんとも信じ難い話だが、水の結晶写真の成果を発表した最初の写真集は世界45カ国で出版されていた中をめくると様々な形の結晶がきれいに写っている。そして水に聞かせた音楽のタイトルが書かれている。私が気に入った結晶は、"ヴィヴァルディの四季"、なかでも"秋”、もうひとつは沖縄民謡の"ハイサイおじさん"だった。さすがにハイサイおじさんは知らない。この2曲が今の私が欲している振動らしい。だから明日になれば違う結晶を選ぶ可能性があるという。音は振動であり、体の70%を占める水が振動を確かに感じているというのだ。
確かにそのときの気分によって、心地よく聞こえる曲は異なる。今は、この曲を聴きたいって事がよくある。
振動がカラダの水に作用して、果ては細胞を構成する素粒子にまで影響を及ぼしているという。ミクロの世界だ。
とにかく、ほぼ水で出来ている我々は、振動の影響をまともに受けてしまう。だからストレスを受けたらスイッチを入れ替える工夫が必要だ。そっと心にしまい込んでも、確実にまわりに波及していくからだ。
私のストレス解消法は、第一に写真を撮るか見る事、第二は歌を聴くか自ら歌う事、第三はおいしいものを食べる事