居間で、連れ合いと息子の大笑いが聞こえたので、行ってみた。連れ合いが机の上でわたしがみつけたメガネを持って居間に入りながら、「あ、ふたつはかけられないか」と、つぶやいたのを、息子が耳ざとく聞きつけたそうだ。既にメガネをかけているのを忘れて、もうひとつメガネをかけようとして、言わなければいいのに、小声で1人ごちた連れ合い。
一緒に笑いながら、死ぬ時に思い出すのはこういう小さななにげない場面ではないかと思った。
一緒に笑いながら、死ぬ時に思い出すのはこういう小さななにげない場面ではないかと思った。