小さな日記

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便利が脳を変える

2008年01月12日 | Weblog
津田晴美さんは、一時期、家の中に本は一冊と決めていたそうだ。つまり、読みかけの一冊しかない。読み終わらないと新しいのを求めない。読み終わったらすぐ誰かにまわすとかして処分する。潔く、今この時だけがその本との逢瀬と思うと、真剣に向き合うし、あとで確かめられないとなると、大切な箇所は頑張って覚えようとする。すごい覚悟だ。

DVDとかCDとかインターネットとか、便利になった分、必要な情報はいつでも取り寄せられると思っていて、自分の中に入れる必要はないと思っている時代だ。
映画館で映画を見ていても、あとでDVDを見て確かめようなどと思っていることがある。一期一会とは夢にも思っていないから、昔のように真剣に見ていない気がする。映画館を出た途端、交通事故でさようならってことだってあるというのに。

便利になった分、出会ったものとの関係を希薄にしてしまっているのかもしれない。小さいころ、若草物語も小公女も数十回繰り返し読んだ。ビデオもない時代に、映画館に何度も通って見たヴィスコンティ。今はそんなことはない。DVDを繰り返し見ても、早送りしたり巻き戻したり。

これって、ちょっと違うんじゃないか?と思いました。こんなことしてたら、脳が肝心なことに反応できなくなりそうな。。。

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