小さな日記

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ちょうどよくいった!

2010年08月05日 | 
やっと寝付いたけれど、暑くて2時半に目覚めた。つれも起きてしまって、コンビニにアイスを買いに。ところが、コンビニは寒すぎて、買う気が失せてしまった。わたしは無印良品のフリーズドライミネストローネスープの元。これがまた、けっこう美味しい。今度母に買ってあげよう。部屋は温度が下がらず、ムンムンとしているので、もう一度大浴場へ。結局、9時起床の予定が、7時半ころから少しウトウトした。

11時からコンサート。カルチャーセンターのイベントだった。館長さんが、わたしと同郷で話がはずんだ。コンサートには、懐かしい友人たちがたくさん来てくださってありがたい。マイクなしのステージは久しぶり。精一杯だ。昼食をご馳走になって、お別れ。見送るときに道に立っていただけなのに、あまりの暑さに体がおかしくなってしまった。グラグラ血が煮えてる感じ。館長さんとのお話も、頭が白くなって会話にならない。

3時半から原爆ドーム前コンサートなので、スタッフに挨拶したり、マイクテストがしたいのだけれど、体に自信がなくなってしまった。申し訳ないけれど、つれに任せてわたしは近くのカフェでぎりぎりまで休むことに。
せっかく皆さんが準備してくださったステージ。よいものにしたいと、ひたすらクリーニング。空はまっさお。カンカン照りだ。立っていられるかどうかすら不安だった。空に向かっても、クリーニング。

4時半にステージに着いた。ここにも、懐かしい方たちがいらしててご挨拶。すると、着いて5分くらいから空が翳り始めた。帽子をかぶって歌うつもりだったが、必要ない。歌うときには、雲が空全体を覆い、少し風も吹いてきた。体調を気にすることなく、歌に集中できた。言いたいことも言えた。被爆65年目のこの地で、被爆した明子さんのピアノで歌うことができた。http://www.asahi.com/special/plus/OSK201008030151.html

今、このピアノはたくさんの方たちが被爆ピアノとして弾いている。けれど、19歳で亡くなった明子さんは、もっともっと弾きたかったに違いない。音楽をしたいという情熱も、吹き飛ばしてしまった原爆。吹き飛ばされた明子さんの情熱のかけらを、わたしもいただいたに違いない。縁あってこのピアノと音楽するひとたちはみんな、そのかけらをいただいているに違いない。だから、わたしが歌えるように、空まで動いてくれたのだと思った。

歌い終わってピアノや機材を片付けたら、急に蒸し暑くなってきて、雨が一粒、腕に落ちた。
機材はソーラー発電で動かしていた。ずっと曇っていたらそれも困ったのだ。
つれは、護岸壁のコンサート会場に行ったら、熱中症で救急車を呼んだ方がいたそうだ。
その方は、札幌の方だそう。北海道生まれにこの暑さは本当にきつい。

コーヒーを飲んで無事にコンサートが終わった喜びに浸っていたら、つれが突然「あ、飛行機、間に合わないかもしれない」と。あわてて、ステージの靴のまま、バスセンターに走り、バスに飛び乗る。つれは携帯でなんだか調べてフーフー。「大丈夫だから!」と、理由もなく確信してわたしは請合った。その通り、バスは予定時刻より早く着き、飛行機は予定時刻より遅れたので、お土産を買う時間もあって、堂々まにあった。

羽田でお蕎麦を食べて、このままホテルに泊まりたいほど疲れていたけれど、電車を乗り継ぎやっと西国分寺駅へ。なんと涼しく、さわやかな風! 気温が同じでも西日本とは全然違うと思った。我が家にたどり着いたのはちょうど12時。きのうの午後2時半に家を出たとは思えない。1週間くらい旅行してきたみたい。
なにはともあれ、家族全員無事で事故もなくて、感謝。

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