Rikoの再建日記~気ままな恋文

病期3の乳がんから自家組織再建、リンパ浮腫治療、抗がん剤後の薄毛治療など、心身共に毎日が昨日からの再建って感じの日々♪

虹を渡った旅

2011年12月06日 00時14分07秒 | 乳がん

曇り時々雨…現実のお天気はそんな2日間だったのに、私達が外に出る時は必ず雨が上がった。まるでいつでも見えない虹がそこに架かるように。

「さあ、ここを歩いて」といってるかのような天の粋なはからい、そんな2日間だった。


私は本当の虹を見たのは初めてかもしれない。これまでは映像か夢か幻…幼い日の記憶の幻影か…

いずれにせよ、この旅で架かった虹ははっきりと私達に貴重な一時を授けてくれるように、いつも其処に在った。本物も幻影も。

今なを治療を頑張ってるnonnoさんと、頑張ってきた私とに与えられたご褒美以外ありえないタイミングだった。

このブログのテンプレートには虹が描かれている。私達はこのブログで出逢った。nonnoさんがこのブログのコメントに深夜書き込んだ、骨転移の結果に私は泣いた。その事を素直に書いた時から、きっとこの虹が架かっていたのかもしれない。

私は、彼女が、「遊ぶ我が子の後ろ姿に自分の幼き日を重ねて見つめている」と書いてくれた海をいつか見たいと思っていた。

あの夏の日から季節が流れ、冬の始まりの日本海は深い翠のうねりがキラキラしていた。遠くに望む立山連峰の銀色の輝きと溶け合って、波しぶきも雲の切れ間もすべてがキラキラしていた。美しく…とても美しく…その中で遊ぶ彼女の娘さんの後ろ姿が天使のようだった。ここで、彼女は力をもらっていたのがすぐにわかった。そのパワーを私も今回貰った。虹はずっとその時間私達を見守っていてくれた。感謝。

雨晴海岸から望む立山連峰。私のカメラではここまでしか表現できないのが残念。神秘的で、極楽のようだった。

世界遺産の合掌集落。ここまでの道中も山々の紅葉にどんどん癒されていく。自然の強さとエネルギーが絶え間なく私の目に、身体に、心に、降り注いできた。

もちろん、車中では、景色を見ながらも、喋り続け、nonnnoさんの娘ちゃんとも、文学的超高度なしりとりもして遊んだ!娘ちゃん凄い!!

夜からは、nonnnoさん一家(旦那さん、お兄ちゃん、ずっと一緒の娘ちゃん)に「リコちゃん」と呼んでもらいながら、今回の

カニ食べ行こう!のメインを迎えた。

カニ、カニ~~旨かった

びっくりしたのが、このりんご!富山の中だけで流通している幻って感じのりんご!激うま!だった。

nonnnoファミリーはホントに仲良しで、ここにnonnnoさんの強さ、しなやかさがあるのだな~と、私まで嬉しくなった。

お兄ちゃんとは嵐談議をし、最高齢のガールフレンドとして、来年バレンタインにはチョコを渡すつもり「リコちゃん、次はうちでご飯食べて泊ってと誘われちゃった~~」うはは~、年下過ぎ~~~←この発想自体、私ってアホまるだしね。

そんな私に心優しいnonnno家の皆さんはは2日目は自宅を空けてくれて(単に、仕事と学校なんだけど~)、お言葉に甘え自宅にお邪魔して、一息お茶をした。ざっくばらんで自然の恵みを沢山うけてるnonnnoさんの生活振りを感じながら、さてさてと、場所を移し、ここからは、女子2人のとっておきのお楽しみタイム。

 

神通川の畔に建つ、リバーリトリート雅楽倶にて、フランス料理フルコースにエステ・スパ。

最高の時間

小さなガラスの器に揚げたてふかふかの小魚。

カボチャのスープはクリーミー。

白海老にチーズ、柿などをなんたらかんたら~した兎に角美味しい一皿。その後メインやパンなどなど、もう繊細なお料理と店内の優雅さに大満足。そして最後のデザート。

 

これは、もう、泣けた。 フランス語で、BonAnniversaire(ボン・アンヴエルセール)Rikoとかかれてる。nonnnoさんからお店に頼んでおいてくれたサプライズ。記念日という意味みたいだけど、先日誕生日だった私にとってはもう、うるうるものだったよ~。46歳はやっぱイケテル~~て予感ありあり~~

くずれちゃったお顔はすっきり流しましょう!

優雅に一人で入る露天風呂で温まる。

眼下には神通川、湯気の向うには綺麗な銀杏の紅葉がまぶしい山並み。

は~~至福のひととき。

 

 

二日間にわたって、過ごした時間の最後はバッタバタのお別れになってしまったけど、それはなんとなく、お互いわざとそうした気がする。ちゃんとさよならなんてしたら、せっかく綺麗にしたお顔がまたぼろぼろになりそうだから・・・・

その変わりに彼女は

「ぜいたくな言葉・・・・『またね』をつたえます」とメールをくれた。

もう、景色も見えない夜の車内で私は必死でこらえたさ~。『またね』って本当に、贅沢な言葉。それに気がつけたシアワセな旅だった

ありがとう、「またね」