「動物癒やし時代劇」というキャッチフレーズが付いている異色作である。
鋭い眼光、その剣の腕の凄さから「まだら鬼」の異名を持つ剣客「斑目久太郎」。
元加賀藩剣術指南役だが、今はしがない浪人暮らし。
金に困っていたので、化け猫退治を引き受ける。
呉服問屋の番頭から、主人をたぶらかしている猫を処分して欲しいと頼まれたのだ。
化け猫屋敷に潜入、目標の化け猫に接近遭遇するが、それは普通の可愛い猫だった。
人は切れてもつぶらな瞳の白い猫を切ることはできず、そっと連れ帰る。
依頼元には悪霊退散と書かれた壷を渡し、謝礼金を受け取ってしまう。
ここから、猫と侍の奇妙な物語が始まる。
猫耳を付けた娘が売る、猫の顔をしたドーナツもどきの「どにゃつぼう」。
猫のノミに悩まされ、探しまわる謎の「しゃもん」はシャボンのこと。
テーマミュージックは、どこか官軍の行進曲に似ているから、時代は江戸末期に違いない。
郷里に残してきた妻と娘の回想シーン。
娘が初めて作った味噌汁が、どうしても飲めない。
娘は傷つき、妻からは非難されるが、原因は猫舌のせいだった。
ただ、熱くて飲めなかっただけなのだ。
徹底的に猫にこだわっているところがなかなかおもしろい。
猫好きで、ちょっと洒落たドラマが見たい方は是非ご覧あれ。
チバテレビや、TOKYO MXなどローカル局で好評放映中だ。
今日は、奥方と一緒に「イズミヤ」に買い物に行った。
古着の下取りで500円の割引券を発行する、というサービスの最終日だったからだ。
メインの買い物は布団だったが、奥方が食料品売り場でかまぼこを買った。
実は、まかなーは「かまぼこ」についてはとてもこだわりがある。
子供が女の子だったら、「かまぼ子」という名前にしようと思ったくらいだ。
奥方が買ってきたのは初めての銘柄で、「別寅」という、聞いたことがあるような、ないようなメーカーだ。
定価が210円というから、かなり高い。
高いものを買うといつもぶつぶつ言うくせに、今日は正確な値段も見ずに買ったようだ。
半信半疑で食べてみたが、意外に美味しかった。
値段は値段、ということだろうか。
かまぼこは全国的な有名メーカーより、神戸の「カネテツデリカフーズ」のものが美味しい。
関東ではあまり出していないようだが、近所のスーパーに置いてある。
値段は198円。
最近、なぜか「白、赤、焼き」と3種類あるうちの美味しい「焼き」が並んでない。
何かの陰謀に違いないが、未だに犯人の目星はついていない。
カネテツには、毎年正月にだけ発売する「御蒲鉾」という幻の名品がある。
同じ名前の製品が沢山あるが、1本525円の焼き蒲鉾が絶品である。
もっと高い製品もあるが、食べてないので分からない。
11月の末になると、メールで注文して7本買うことにしている。
生ものだから賞味期限があるわけで、7本というのはその辺を考慮した結果である。
正月のおせち料理や、お雑煮に欠かせない一品となっている。
年末になると、デパートやスーパーに千円以上もする蒲鉾が並ぶ。
どれも、かまぼこ歴50年以上の私に言わせれば落第。
本当に日本の味を求める人には、カネテツの蒲鉾をお勧めする。
ネットのホームページを見れば、とても良心的な企業であることも分かる。
巨人対楽天の第6戦は無敗のマー君が破れて、3勝3敗の五分になった。
世の中には「マーフィーの法則」というのがあるのだよ、田中くん。
「マー君の法則」ではないのだ。
何度か説明してきたが簡単に言うと、「期待は裏切られる」という法則である。
楽天ファンも世の中に「絶対」という言葉はない、ということが分かったことだろう。
今日、最終決戦が行われる。
私は決して巨人ファンではないが、カミの力で巨人が優勝するのではなかろうか。
本当はどっちが勝っても良いのだが、そんな気がしている。
楽天の星野監督は嫌いである。
彼には「鉄拳制裁」という言葉がついてまわる。
柔道の世界や学校で指導者の暴力が話題になっているが、まさしく暴力でチームを支配していた時期があるに違いない。
たとえ教育が目的でも、力を用いることは容認できない。
相手が逆らうことができない状況にあるわけだから、罪は重い。
さっさと引退して、仏門に入り深く反省する毎日を過ごすのが残された道であろう。
【別に偉くはない】
ゆうちゃん「母さん、5センチってどれくらい?」
ママ「これくらいよ」と指で教える。
ゆうちゃん「ぼくねー、5センチ舌を出せるよー。ほらー」
【いいかげんにしろっ】
「ていーったーっ」なおちゃんパパをキックする。
「痛いだろっ。なおちゃん」パパ怒る。
「ごめんねーっ」パパにすがりついて、本当にすまなそうに言う。
「うん、いいよー」パパはいつも大人だ。
「たりゃーっ」なおちゃん、またキックする。
【正解】
ママ「なおちゃん、パパのおなまえは?」
なおちゃん「おとーさん」
ママ「……そうね。じゃあ、ママのおなまえは?」
なおちゃん「おかーさん」
【非常用言語】
パパがビールのつまみを出すと、なおちゃんが飛んで来て泣きそうな声で言う。
「おしりいたーい」「そうおしりいたーいの」しょうがないので、パパは少しつまみをあげる。
他にも歯を磨かれるときや、お兄ちゃんとママだけが幼稚園に行こうとすると、なおちゃんはお尻が痛くなる。
【こらーっ】
なおちゃん、テレビに映った怪獣を硬い棒でガンガンと思いきり叩く。
ファンヒーターの上から何度も飛び降りる。
台所に行くと、米びつから出してきた玄米を精米器の中に溢れるほど入れてスイッチを入れる。
オーブントースターに醤油のビンを入れてスイッチを入れる。
冷蔵庫を開けて中のチョコレートを出し、すみの方に行ってこっそり食べる。
寝室ではパパの財布と定期入れから中のものを全部出して、お金やカードを床にばらまく。
そして怒られると本当にすまなそうに、「ごめんねー」と言う。(言うだけ)
【往復パンチ】
パパはなおちゃんを抱っこしながら寝かしつける。
寝たくないなおちゃんは、空いている両手でぱちぱちぱちとパパのほっぺをひっぱたく。
「いてーっ」パパは手が使えないようにはがいじめにしながら、子守歌を歌う。
最初はじたばたしているが、やがて寝てしまう。
寝かし率90パーセントの仕事人である。
(1994年やぎさんゆうびん第15号から)
奥方がしばらくの間、熱心に作っていたクマ人形の衣装が完成した。
テディベアもどきの人形は、本当は「幸せを呼ぶクマさん」という名前らしい。
We send you happiness and love.
ちょいと洒落た文言が書かれた名札が一緒に付いていた。
画像右側の紋付き袴姿のクマが息子で、左側の華々しいウェディングドレスのクマがお嫁さんである。
ドレスの上側の白いものは、当初むち打ち症のコルセットみたいだったので、少し下げて首が見えるようにした。
羽織の紋は小さくて見えないが、熊のマークになっている。
人形がうつむいていて反省している猿のように見えるので、むりやり首を上向きにしてキリッとした感じを出した。
首の周りのネックレスや手首の飾りは、首輪と手錠に間違われるので中止された。
夫の有効なサジェスチョンもあって、それなりの形が出来上がったわけである。
本体の人形の価格より、ドレスなど衣装の材料費の方が高かったらしい。
プロが使うような、高級な材料を使っているのだそうだ。
奥方の気合の入った「幸せを呼ぶクマさん」。
きっと息子と嫁に、幸せを届けてくれるに違いない。