奥方がしばらくの間、熱心に作っていたクマ人形の衣装が完成した。
テディベアもどきの人形は、本当は「幸せを呼ぶクマさん」という名前らしい。
We send you happiness and love.
ちょいと洒落た文言が書かれた名札が一緒に付いていた。
画像右側の紋付き袴姿のクマが息子で、左側の華々しいウェディングドレスのクマがお嫁さんである。
ドレスの上側の白いものは、当初むち打ち症のコルセットみたいだったので、少し下げて首が見えるようにした。
羽織の紋は小さくて見えないが、熊のマークになっている。
人形がうつむいていて反省している猿のように見えるので、むりやり首を上向きにしてキリッとした感じを出した。
首の周りのネックレスや手首の飾りは、首輪と手錠に間違われるので中止された。
夫の有効なサジェスチョンもあって、それなりの形が出来上がったわけである。
本体の人形の価格より、ドレスなど衣装の材料費の方が高かったらしい。
プロが使うような、高級な材料を使っているのだそうだ。
奥方の気合の入った「幸せを呼ぶクマさん」。
きっと息子と嫁に、幸せを届けてくれるに違いない。