マグロチャンピオンの料理道場

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海外からの逆輸入のロール寿司(日本人やタイ人向け)

2014年02月26日 | シラチャー ジャスミンホテル
もう直ぐ3月となったが、未だにタイの反政府デモは収拾の見込みが付かないようで、デモ隊と警察の衝突によって死者やけが人も多数でているようだ。

今回の反政府デモの場合には、タクシン派(東北部など田舎の貧困層と新興財閥)と、反政府派(昔からの都市部の財閥と富裕層)との対立という構図が浮び上がっていると思う。

軍事クーデターによってタイを国外退去(外遊先から戻れなくなった)タクシン元首相は新興財閥の出身で、新規の財閥と貧困層を手厚く保護したので、反政府派(昔からの財閥と富裕層)にしてみれば、『何で俺たちが稼いだ金を貧乏人にばらまくのだ』ということになり、反政府から嫌われたタクシン元首相はタイには戻れなくなってしまった。

タイの金持ちには中華系移民が多いが、タイも中国と同じで一部の大金持ちと、その他多くの貧乏人から成り立っている。

また、日本と違いタイには「相続税」も無いので、金持ちは親から子に、そして孫へと何代にも渡って金持ちで、逆に東北部の農家などの貧乏人はお金が無く満足に学校にも行けないので成功するチャンスが少なく、今回の地方(田舎の貧困層)を中心としたタクシン派と、バンコク都市部の富裕層という対立が生じるのは分かるような気もする。

しかし、今回の騒動によってタイに本当の民主主義が生まれれば、少し時間が掛かったとしても、そればよいことなのではないかと思う。

さて、ここのところブログの更新がなかなかできなかったので、このブログに立ち寄ってくれた方々には申し訳ないのだが、店のメニューの中で「ロール寿司」の商品の見直しと、ロール寿司の新商品の開発に予想外に多くの時間が掛かってしまった。

「ロール寿司」と聞くと、日本の寿司好きには拒絶反応を起こす人も少なくないと思うが、一般的に海外から逆輸入された「巻き寿司」のことを指し、「カリフォルニアロール」などを耳にした人も多いのではないかと思う。

基本的には「ロール寿司」は「裏巻き」という海苔の上に寿司シャリを敷いたら裏返して海苔の面が出ないようにするが、これば海苔=カーボン紙と連想する欧米人向けに開発された商品と言えるだろう。

ずいぶん昔の話だが、実際に欧米人に「海苔の天ぷら」をサービスで出したところ、急に態度が変貌して、その「海苔の天ぷら」を投げ返されたことがあったが、海苔に対してはそれほどに拒絶反応があるようだ。

今回の「ロール寿司」の商品の見直し(リニューアル)と新商品の導入にあたり2つの点に重点を置いた。

それは、1)ポーションを小さくすることと、2)なるべく醤油とワサビで食べてもらうようにすることだ。

ヨーロッパや中国ではどのロール寿司も太巻きのようなボリュームにしてきたが、タイ人や日本人は少しずついろいろな種類の物を食べたいという要望が多い。

また、マンゴーやキイウイのソースなどはなるべく使わないようにして、マヨネーズを使う場合にもきるだけ少量を加えることにした。

下がリニューアルしたロール寿司の写真だが、ポーションを小さくした分、価格も低く抑えているので、一人で2本も食べればお腹いっぱいになるだろう。




今回の「ロール寿司」の商品の見直しと、ロール寿司の新商品の開発にはずいぶんと時間が掛かったが、作り方を説明する為に写真もたくさん撮ったので、次回から幾つかのロール寿司の作りを紹介することにしよう。。。

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