この間、ウチに甥っ子(ピェール)が来てた時のこと。
廊下にある飾り棚の下へ追いやっていたワタシの「0系新幹線ダイキャスト・モデル」を指差して、「これで遊んでいい?」と甥っ子が聞くのです。まだ3歳に満たない彼にとっては、これが電車である、ということしかわかってはいない。「これは日本のTGV(フランスの新幹線)なんだよ~」と言ったところで、彼にはわかるまい。
「これはね、TGVなのよ。すっごく早く走るんだからっ!」と言って、箱から取り出して床の上をゴロゴロゴローーーッと走らせてみた。ピェールは目を輝かせている。
ダイキャスト製なのでピェールの小さな手にはずっしりとした重量感。沢山ミニカーを持ってはいるけど、精巧な電車のミニ・モデルは、多分初めて手にしたと思われる。
床の上で、はしゃぐ、はしゃぐ。ソファーの上でも電車をゴロゴロ。そのうち、おばあちゃんの体の上でもゴロゴロ・・・(オイオイ。)
「電車は“地上”を走るでしょ?体の上は走らないよっ。」とおばあちゃんに注意を受ける。そして大人しく床の上に逆戻りのピェール。(これもしつけのうち、です。)
実はピェール君、最近とってもおねだり上手になってきているのです。
最初この新幹線を見た時、「ヤト(= Yaco)、この電車くれる?」って言い出すではないですか。他のモノならともかく、この電車は・・・懐かしの初代新幹線なのです。わたしにとっては子どもの頃の思い出がつまった電車。「小さい頃、よくコレに乗って横浜のおばちゃんの家に行ってたな~。」なんて思って、帰国した時に新幹線のホームの売店で買ったのでした。これだけは渡せないっ!
横に居た夫の母(ピェールのおばあちゃん)が間髪入れず、「ダメよ。“貸してちょうだい”って頼まなきゃ。それはYacoのオモチャだからね。」って口を出します。するとピェールは渋々納得。そして遊び始めたのでした。
夫の家族はけっこうしつけをきっちりしてます。ウチの両親は、わたしがまだ小学・中学だった頃に年下のイトコたちがウチに来るたびに、わたしのオモチャを「それでもっと遊びたいなら、持って帰りなさい」って言って、あげてたし・・・。昔よく遊んだオモチャなんて、ほとんどウチには残っていない。(昔はそうやって、皆で使いまわしてたんですよね。わたしも古着をもらって着てたし。)でも夫の実家に行けば昔のオモチャが沢山残ってるんです。
時々、夫の実家に遊びに来てるピェールから、パリに電話がかかってきます。
「パスカル(=我が夫)、トラックのオモチャで遊んでいい?」って。それを聞いた夫が「うん、いいよ。貸してあげる。」と。そしてその後ろで夫の母が「いいって。でも壊さないように遊ぼうね、それはパスカルのだからね。」って。
こういう風にしてしつけをしていたら、他所の子のオモチャを欲しがったり、取り合いになったりするようなことも少なくなるのでは?と、見ていて思いました。
何でも欲しがるのが子どもです。でも、何でもすぐ与えてはいけません。
先日ピェールと一緒に散歩してた時も、本屋さんで売られてた大きい新型ビートル(20ユーロ!)を指差して「ヤト、この車のオモチャ買って・・・」って小さな声で遠慮がちにおねだりされました。(笑) は~、おばさんとしては、そう言われるとツライのですが、ここは心をオニにして「ダメダメ、お金無いよ。」って。(ピェールのママの「置く場所も無いよ!」って言う顔が目に浮かぶ。)横からおばあちゃんも加わって、「今は見るだけ、ね。もしかしたら、今日の午後、他のお店に行くかもよ。」って。(でも実際は他の店にも行かなかったし、買いもしなかったけど。)
小さな子どもって、その場ではいくら欲しがっても数時間経てばすっかり忘れちゃうものなんですよね。だから毎回買い与えるわけにはいきません。
おしゃべり上手で理論派のピェール君は、「なんで?なんでダメ?」って食い下がってくるので、納得させるのは一苦労。
この日の午後も、メリーゴーランド(馬ではなく、車タイプの)に何度も繰り返し乗りたがるピェールに、おばあちゃんが「もう2回も乗ったでしょ。もうダメよ。」「なんでダメなの?」「だって、お金が無くなったら、おじいちゃんが高速道路でお金を払えなくなるでしょ?そしたらおうちに帰れなくなるよ。」と説明してました。2歳と10ヶ月の子に、高速道路での支払いの話などして納得してもらえるのでしょうか・・・。(苦笑)でも、そうやって理詰めでムリヤリ納得させてる義母。ピェール君はすぐには納得してくれず、壊れたレコードのように延々と「おじいちゃんがお金払えなくなるの?」「そうよ~。」「高速道路で?」「ウンウン。」って繰り返すのでした。(コレ、毎度のことです。)
「お金が無いから」という言い方をするのは、そもそも良いことなのか悪いことなのか、よくわかりませんが、それ以外に良い言い方があるよって言う人、どうぞ教えてください。
廊下にある飾り棚の下へ追いやっていたワタシの「0系新幹線ダイキャスト・モデル」を指差して、「これで遊んでいい?」と甥っ子が聞くのです。まだ3歳に満たない彼にとっては、これが電車である、ということしかわかってはいない。「これは日本のTGV(フランスの新幹線)なんだよ~」と言ったところで、彼にはわかるまい。
「これはね、TGVなのよ。すっごく早く走るんだからっ!」と言って、箱から取り出して床の上をゴロゴロゴローーーッと走らせてみた。ピェールは目を輝かせている。
ダイキャスト製なのでピェールの小さな手にはずっしりとした重量感。沢山ミニカーを持ってはいるけど、精巧な電車のミニ・モデルは、多分初めて手にしたと思われる。
床の上で、はしゃぐ、はしゃぐ。ソファーの上でも電車をゴロゴロ。そのうち、おばあちゃんの体の上でもゴロゴロ・・・(オイオイ。)
「電車は“地上”を走るでしょ?体の上は走らないよっ。」とおばあちゃんに注意を受ける。そして大人しく床の上に逆戻りのピェール。(これもしつけのうち、です。)
実はピェール君、最近とってもおねだり上手になってきているのです。
最初この新幹線を見た時、「ヤト(= Yaco)、この電車くれる?」って言い出すではないですか。他のモノならともかく、この電車は・・・懐かしの初代新幹線なのです。わたしにとっては子どもの頃の思い出がつまった電車。「小さい頃、よくコレに乗って横浜のおばちゃんの家に行ってたな~。」なんて思って、帰国した時に新幹線のホームの売店で買ったのでした。これだけは渡せないっ!
横に居た夫の母(ピェールのおばあちゃん)が間髪入れず、「ダメよ。“貸してちょうだい”って頼まなきゃ。それはYacoのオモチャだからね。」って口を出します。するとピェールは渋々納得。そして遊び始めたのでした。
夫の家族はけっこうしつけをきっちりしてます。ウチの両親は、わたしがまだ小学・中学だった頃に年下のイトコたちがウチに来るたびに、わたしのオモチャを「それでもっと遊びたいなら、持って帰りなさい」って言って、あげてたし・・・。昔よく遊んだオモチャなんて、ほとんどウチには残っていない。(昔はそうやって、皆で使いまわしてたんですよね。わたしも古着をもらって着てたし。)でも夫の実家に行けば昔のオモチャが沢山残ってるんです。
時々、夫の実家に遊びに来てるピェールから、パリに電話がかかってきます。
「パスカル(=我が夫)、トラックのオモチャで遊んでいい?」って。それを聞いた夫が「うん、いいよ。貸してあげる。」と。そしてその後ろで夫の母が「いいって。でも壊さないように遊ぼうね、それはパスカルのだからね。」って。
こういう風にしてしつけをしていたら、他所の子のオモチャを欲しがったり、取り合いになったりするようなことも少なくなるのでは?と、見ていて思いました。
何でも欲しがるのが子どもです。でも、何でもすぐ与えてはいけません。
先日ピェールと一緒に散歩してた時も、本屋さんで売られてた大きい新型ビートル(20ユーロ!)を指差して「ヤト、この車のオモチャ買って・・・」って小さな声で遠慮がちにおねだりされました。(笑) は~、おばさんとしては、そう言われるとツライのですが、ここは心をオニにして「ダメダメ、お金無いよ。」って。(ピェールのママの「置く場所も無いよ!」って言う顔が目に浮かぶ。)横からおばあちゃんも加わって、「今は見るだけ、ね。もしかしたら、今日の午後、他のお店に行くかもよ。」って。(でも実際は他の店にも行かなかったし、買いもしなかったけど。)
小さな子どもって、その場ではいくら欲しがっても数時間経てばすっかり忘れちゃうものなんですよね。だから毎回買い与えるわけにはいきません。
おしゃべり上手で理論派のピェール君は、「なんで?なんでダメ?」って食い下がってくるので、納得させるのは一苦労。
この日の午後も、メリーゴーランド(馬ではなく、車タイプの)に何度も繰り返し乗りたがるピェールに、おばあちゃんが「もう2回も乗ったでしょ。もうダメよ。」「なんでダメなの?」「だって、お金が無くなったら、おじいちゃんが高速道路でお金を払えなくなるでしょ?そしたらおうちに帰れなくなるよ。」と説明してました。2歳と10ヶ月の子に、高速道路での支払いの話などして納得してもらえるのでしょうか・・・。(苦笑)でも、そうやって理詰めでムリヤリ納得させてる義母。ピェール君はすぐには納得してくれず、壊れたレコードのように延々と「おじいちゃんがお金払えなくなるの?」「そうよ~。」「高速道路で?」「ウンウン。」って繰り返すのでした。(コレ、毎度のことです。)
「お金が無いから」という言い方をするのは、そもそも良いことなのか悪いことなのか、よくわかりませんが、それ以外に良い言い方があるよって言う人、どうぞ教えてください。