日本女子陸上界にとって昨年10月に現役引退を表明したQチャンこと高橋尚子さん(36)が、名古屋国際女子マラソンに一般参加したとの事で彼女にとっての引退後のマラソンだっただけにQチャンにとっても感慨深いものが在ったようで沿道のファンに手を振りながら42・195キロを笑顔で走り抜いたそうです。高橋さんは、「今まで温かく見守って、応援してもらえたことが、私の宝物です」と、名古屋・瑞穂陸上競技場に詰めかけた多くのファンに感謝したとの事です。
岐阜出身のQチャンにとってはこの名古屋国際女子マラソンより一層の思い出の地のようで、ここで2度優勝した事が2000年のシドニー五輪金メダルにつながっただけに思いでも深いそうで、自ら「ありがとうラン」と名付けて走った・・との事です。
この日の沿道には、父の良明さん(67)、母の滋子さん(67)、兄の哲朗さん(38)たちもシドニー五輪で掲げた横断幕に「ありがとう」の文字を書き添えて、レースを見守ったそうです。沿道からは「Qちゃん」の声援が飛び交う中て、高橋さんが手を振って走り抜ける姿に父・良明さんは「さわやかな笑顔で、足取りも軽やかだ」と嬉しそうな感想を述べたそうです。今回のQチャンの引退後のマラソンにはシドニーで金メダルを争ったリディア・シモン選手(ルーマニア)も駆けつけてくれたようで、ゴールした高橋さんを抱きしめ、共に戦った戦友の労をねぎらった事はことは嬉しい事です。
ゴール後の記者会見で、高橋さんは「1000回くらい、ありがとうとつぶやきながら走った。走り終えるのがもったいなかった」と興奮した様子で話され「中学から23年間、思い切り『かけっこ』をできた。これからは、私がみんなに『かけっこ』を広めたい」と話されたそうです。
これでやっとQちゃんの競技マラソンが終わりこれからは色々な可能性のある彼女だけに、また違った世界で活躍される事を祈ってます。