町作り研究会(容子の部屋-別室)

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雲仙・古湯地区:街並み、大正ロマン風に統一へ

2009-05-07 16:27:36 | 地方新聞

 

 

         雲仙温泉遠景とおしどりの池方向を望む

日本の温泉旅館 は最近寂れていく所のニュースを良く聞きます。ここ雲仙市の古湯地区でも、以前は栄えた温泉旅館が軒を並べていたのですが・・そこでここの温泉旅館や地域の住民との一緒になって、街並み統一のための建物正面整備を始めたようで、第1弾として7軒の完成式が30日に行われたとの事です。


 雲仙温泉といえば勝手な全国に知られた名湯でしたが・・最近の傾向として気軽に海外旅行に行く人が多くなり、名湯だけでは集客力は限られます。そこでかっての老舗ホテルが並ぶ商店街として栄えた古湯地区を、地区住民や、国と市の補助を受け、和を基調とした大正ロマン風に街並みを統一する事に決めたようで、外観の美しさからも印象に残るようにしたようです。九州の黒川温泉などもその良い例だと思います。一軒一軒がどんな木素晴らしくともそこに統一された美しさがなければ、全体としての美しさはかもし出せないと感じます。

この整備第1弾の7軒は、商店協同組合所有の「街の駅」や民家、商店などがその対象になったようで、所有者と話し合って統一イメージに沿って改築したそうです。これから5年間をかけてこの地区の62軒のうち40軒を改築する予定との事です。

今回の工事を通じて雲仙商店協同組合の本多善彦理事長は「外観が整っただけでなく、住んでいる人が生き生きし、後継者を育てようという気になっているのが大きい」と言ってます。ここ雲仙温泉では今回改築した7軒から優れたデザインを選ぶファサードコンテストも始まるそうで・・より一層この地の温泉旅館としての一体感をかもし出す為に努力しているようです・・・


        古湯温泉は嘉瀬川上流に湧く山あいの温泉