このニュースも気に成りました。何しろ 1862(文久2)年に幕府の命令でで編さんされた日本初の本格的な英和辞書「英和対訳袖珍(しゅうちん)辞書」の草稿や校正原稿が、古書市で発見されたことが15日、解ったそうです。
当時の日本は鎖国状態であったため、海外からの書物・・・特に本格的辞書とも成れば、当時の知識人にとってはどんなに大切なものだったか・・・何しろ現在のような印刷技術もない時代は、手書きで写してりたと聞きました・・・
それが古本屋で発見されたとの事・・・これはこれまで存在が知られておらず、幕末のペリー来航時に通詞(通訳)を務めた堀達之助や英学者らによって日本の英和辞書が成立する過程を解明する貴重な資料となるとの事です・・・
この辞書は偶然にも・・・ 群馬県高崎市の古書店「名雲書店」の名雲純一さんが今年に入って古書市で売りに出されていたのを見つけられたそうです・・・
堀の子孫で日本英学史学会の堀孝彦・名古屋学院大名誉教授らが内容などから本物と確認した。 そうで、 手書き原稿約20枚は、和紙の左側に横書きの英語、その右側に意味が対応する日本語が縦書きで書かれていた。朱で校正され、「森」など担当者とみられる名前が記されている・・とのことです。
偶然とはいえ・・・幕末のペリー来航時に通詞(通訳)を務めた堀達之助の子孫・・・堀名誉教授によって、それが本物と立証された事は・・・英語の「Cassock」の訳は草稿段階では「僧ノ上着ノ名」だったが、初版では「ケサ(袈裟)」となっており、訳語を検討した過程が初めて本物を解り、その時代を超えて、何か因縁のようなものを感じます・・・
(北海道新聞より引用)