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まちだ ひろがりネット

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町田・生活者ネットワークの活動日記

ミツバチの羽音と地球の回転

2011年02月27日 | 日記
渋谷ユーロスペースでその映画を見てきました。ミツバチの羽音と地球の回転。鎌仲ひとみ監督ドキュメンタリー作品です。

山口県にある祝島の住人が海を挟んだ向かい側の3キロ先、田ノ浦に原発(上関原発)が建設されると知ってからほぼ30年。若い人が出て行き老人ばかりになった島が、原発建設反対で必死の抵抗をしている。

ぎりぎりの生活でも、海で魚を捕り海岸でひじきを採り、山でびわやみかんを作り段々畑で豚を飼う。オーガニックな産物を都会に届け始めて島の暮らしも悪くないと思う島に戻ってきた人たち。海の人も山の人もこの島の生活を次の世代に残したい一心で原発の建設に反対している。




一転、スウェーデンでのルポ。持続可能な社会を目指した人口5000人ほどの村。風力発電をすすめ、廃材からのチップでわかした湯で村の家庭を温める集中暖房を導入することで、脱石油をほぼ実現した。風力発電は投資会社の仕事なので村人はお金を出していない。大都市ストックホルム。電気は自由化されてエコマーク(再生可能エネルギー)の電気を買うことができる。(日本では選べないと聞いた人が、目を見開いて自由化すべきだと言う)また、大口電気消費者の会社や役所などに省エネのハウツーを売る売電会社がある。この会社はこのサービスで電気の自由化によって競争する他社との差別化が可能となり、儲けにつながっているという。また、波の力による発電の研究も進む。代替エネルギーへの力の入れ方が違うのだ。原発は国民投票によって徐々に閉鎖をすすめることになった。

国に「環境裁判所」がある。開発には環境裁判所の許可が無くてはならない。先の村で建設中の風力発電。投資会社が19基必要という風力発電の風車を、建設地の希少動植物を知って10基に減らすよう命令した。


うらやましいぞ、スウェーデン。しかし、持続可能な社会であるべき理想からするとまだ5分の一だという。このスウェーデンでもまだ持続可能性を追求していない人の方が多いということになるのだろうか。

いまだに、原発による電力供給に力を入れている日本。スウェーデンからみれば、2倍の波のエネルギーをもち、地熱発電も太陽光利用もずっと有利なはずの日本が、いまだに石油利用を続け原発でまかなおうとしている。不思議。

祝島のめずらしくも30代のひとの話。どうして反対するのかという電話がかかった。自分たちの生活を守るためだと答える。そんな程度のことで反対してみんなの迷惑になっているのだといわれてしまう。「そんな程度と思える人が原発に賛成するのですね」

反対し続けるうちに時代の流れが変わって、原発が不必要になるようになるかもしれない。それを信じてとにかく反対を続けると語る漁師。船の上でつりあげた鯛をうれしそうに見せながら、「生涯現役ですよ」。「いいですね」と鎌仲さん。「いいでしょう」    (お)




専門医のお話~公開講座から

2011年02月26日 | 活動
紹介されて、第9回北里大学医学部同窓会による、市民公開講座に参加しました。専門医に聞く最新の医療、正しい知識という小タイトル、「これからの日本の高齢化社会を生きるために」という大タイトル。講演は2部ありました。

動けなくなってもすみたいところで暮らせる!という1部の講演は、亀田メディカルセンター(千葉県鴨川市)の在宅医療部長小野沢氏のお話でした。これまで介護の視点からの、住みたいところに住み続けるためにはというお話は聞く機会が少なからずありましたが、今回は医療の視点からのお話。終末期に最後は自宅で過ごしたいという希望は必ずかなえられるといいます。

「誰でも家に帰れます」
がん患者の末期。本人が希望して、しっかり覚悟(夜は独りで過ごす、その夜中に独りで息を引き取るかもしれないがそれでもいいという)をして、地域包括支援センターや訪問看護ステーションの手を借りれば大丈夫。そのほか、在宅療養支援診療所やケアマネさんのお世話を受ける方法もあります。医療費は入院よりもずっと安くすみます。(~がん末期で、余命も幾ばくも無い場合ですね。つぶやき)

 病院側から見ると、入院してくる患者は急性の状態にあり、2週間ほどで退院するというのが全患者の平均だそうです。検査入院や白内障の手術、さらには持病の悪化による入院というようなあらゆるケースの平均ということで、そういう見方をしたことが無かった私はなかなか数字の意味がつかめませんでした。その全患者のうち7割は急性の状態から以前の状態に復帰して退院、2割ほどは少しは改善しても要支援~介護度5の状態で退院することになるそうです。
 退院後、施設に行くか自宅に帰るかということですが、たいてい家族がいないと自宅には戻れないと思うものです。上記のように「誰でも家に帰れる」「覚悟さえできていれば」できるというお話には、すこし目が開かれました。

ちなみに亀田メディカルセンターは千葉県の外房、太平洋に面した浜辺に建つ、堂々たる病院です。北里病院より少し小さいとのことですが、、、。


第2部は認知症についての最新の医療、正しい知識。北里大学医学部神経内科教授望月氏。
実はとても眠くなってしまいました。講師が前もって「専門用語が多いが、しっかりついてくるように」と言ってくれたにもかかわらずとてもついて行けませんでした。切れ切れに目に入ってきたのは、認知症と診断される症状の原因は何十もあること。内臓の疾患(例えば肝臓)が遠因となった場合や、複数服用した薬の薬害によるものなどは治療可能のケースの認知症とのこと、すべての認知症が不可逆ではない、治療可能なものもあるということでした。

 認知症の症状を言葉(物忘れ、怒りっぽい、繰り返しが多いなど)にした画面を見ながら「この状態が生まれたときからという人は認知症とはいいませんよ(笑)、以前はそうではなかったという人がこうなった場合です」と何度かくり返し言葉を替えて話されました。つまり、変わった、という印象に敏感になれということです。認知症は原因によっては早期の治療で完全復帰も可能なケースもあり、そうでなくても薬類、治療法は日進月歩ですから、変だなと思ったらすぐ医者に看てもらうのが良いらしいと分かりました。みなさんも、気になる人のことを心がけて観察してみましょう。(お)

電磁波の計測に出歩いてみて

2011年02月20日 | 活動
町田・生活者ネットワークは、この半年ほど世の中にある電磁波を問題として取り上げてきました。かねがね携帯電話の電磁波を気にしてはいましたが、身近に体調が不良となり電磁波の影響ではと話す人たちがいたこと、玉川学園に突然UQワイマックスの基地局の建設が予定されると分かって反対運動が起きたこと、そうと知って調べてみると過去にも現在にも、問題が全国に起こっていたことなど、このままにしておけない現状があったのです。



今日は、電磁波を専門的に測ることができる方を迎えて測定をしていただくことになりました。まず、電気に弱くても理解できる範囲でやさしく電磁波のレクチャーをしていただきました。私の疑問はアナログとデジタルの違い。なだらかな山を上下に描くおなじみの波形と直角の台を上下に連ねた角ばった波形、の図解から、角ばって面積が広いデジタル波の方が運べるデータ量が多いことを理解しました。また、それは波の密度の違いとなって、アナログをソフトボール、デジタルを同じ大きさの鉄球になぞらえ、同じ力で投げてもあたったときの衝撃に大きな差がある、つまりデジタルの方が人体がより影響を受けやすい、というお話は本当に分かりやすかったです。

密度が高いということは、強い出力でなくても多くのデータが運べるということになり、たとえばWI-FI設備(UQワイマックス)などは測定器が反応しないくらい弱くなっているとのことでした。



さて、いよいよ外回りの測定に出発。
歩いてみて分かったのは、道ばたで一番強いのは低周波帯では頭上の電線であることが往々にしてあること。ある交差点では測定の専門家氏が気分が悪くなりそう、と後ずさり。また、わたしが受け持った高周波測定器は誤差が多く信頼性に欠けるといわれつつも、バスが近づいた、自家用車が通った、という折には思いがけず高い数値を示し、そこにも電磁波があるのだと分かりました。そして件のUQワイマックスの側ではたしかに数値があまり動かず、出力が弱いということが実感できました。

低周波帯で強い電磁波を示した場所はごくふつうの道ばた。危険とは何の関係もなさそうなところ。そこにあるお家の方に耳打ちしてあげたいです。距離の二乗に反比例して電磁波は低くなるそうですから、少しでも離れましょうね。考えようによっては、少し身を離すだけで安全性がぐっと増すということですから。

さて、デジタルの携帯電話が使う2.5GHzという超高周波は波長がとても短いため、障害物の裏に回り込めずそれ以上進めません。そこで都会のようにこまごまと建物のある場所では数多くの携帯電話基地局が必要となる理屈です。これからもどんどん建設されることが予想されます。気をつけて周囲を観察してみましょう。この間まであんなうっとうしいものはなかったぞ、と気がつくかもしれません。そのときは、町田ネットにご一報ください。ただいま町田市内の実態を調査中です。(お)

男女平等フェスティバルが終わって

2011年02月16日 | 日記
  境川のコゲラ

男女平等フェスティバルが2月第一土曜日と日曜日に無事終わりました。町田市民フォーラムの3、4階に、男女平等推進センター登録団体がそれぞれの活動を発表するフェスティバル。今年は町田市が男女平等参画都市宣言をしてちょうど10周年でもありました。

その反省会がありまして、実行委員だった私も出席。2日間でのべ2700人以上という参加者を迎えていたことが分かりました。そこで私が参加できた企画から、ご紹介します。

メイン企画は雨宮処凛さんのトークライブ。ホームレス、なかんずく若者のホームレスがどんな経過を辿ってそうなるのか。ホームレス白書の紹介もあり、インタビュー形式で雨宮さんの話を伺いました。会場からも切実な声が聞こえてきました。家族のためにと一日17時間の仕事に歯を食いしばる夫を止めたい、仕事を辞めさせたい。でもどう声をかければいいか分からないという若い妻。「あなたは自分の10年後を考えらるか」雨宮さんは弟にそう言って止めることができた、というご自身の体験をその人に話しました。
 若者よ、今の境遇は自分の力不足のせいだと思ってあきらめてはいけない。捨てきれない自尊心のために人に助けを求めようとしない若者たちよ、大きな声で助けを求めなさい、声を上げなさい、救いの手がそこにはある。というメッセージが強く伝わるトークでした。

「多様な生き方を認め合う社会へ」という企画では、家族の法律をすこし知りました。結婚する二人の別姓をみとめよ、という論旨ですが、つまりはそうしたい人の選択肢を認めることが、それぞれのその人らしい生き方を認める社会につながるという話でした。(なるほど)夫婦別姓でも戸籍に大きな変わりがなく、選びたい人、選ぶ必要のある人のそれは一つの選択肢に過ぎないと分かって、ひとつ呪縛が解けた気がしました。

「町田市議会一期生議員にお話を聴く会」について。一期生議員は20~30代の男性議員5人と、40~50代の女性議員2人。企画側は、議員への質問に男女平等の視点を十分盛り込んでいなかったことを反省しました。若くても男性はジェンダー感覚から抜け出られません。よほど意識して学ばない限り無理からぬことでしょうから、そのためにも男女平等推進センターの果たす役割は小さくないと思われました。平たくいえば、人の足を踏んでいる側は踏まれている側の痛みは分からない、ということでしょう。でも踏まれていても、慣れてしまって分からなくなっている場合もある。これは自省も含めまして、感じるところであります。なおかつ、知らずか踏んでいる側も本当はつらいというのがジェンダー問題の深いところです。(お)

玉川学園ギャラリーウォーク「雛めぐり」開催 2/15~3/3 

2011年02月14日 | ニュース
玉川学園地区および周辺のギャラリーで組織した「玉川学園小さなギャラリー会」では、毎年2月に雛めぐりを実施。趣向を凝らした展示やコンサート、講習会を開催するなど、楽しい企画がもりだくさん。

主催しているのは玉川学園小さなギャラリー会

後援は町田市、町田市観光コンベンション協会
玉川学園町内会、玉川学園地区まちづくりの会
玉川学園商店会、玉川学園南口商店会

協賛店はレストランやブティック、おうどん屋さんなど
地域ぐるみでひな祭りを盛り上げ
町を活性化させています。

その会員であるすぺーすR2の方より声をかけていただき
今回 玉川学園購買部ギャラリーの広いスペースをお借りして
「和紙人形 茂野敏子遺作展」を開かせていただくことに
なりました。(私はその娘です)


母は60代後半より和紙人形製作をならい、
10年ほどせっせと創りためていました。
四季を通じて色々な表情を持った童たちをご覧においでください。

その他ちりめんやフェルトで作った小物も展示。
童心に返って眺めていただければ嬉しいです。

人と人との繋がりでこんな機会をいただき
母もびっくりしていることでしょう。
関係者の皆さま ありがとうございます。(あき)