
男女平等フェスティバルが2月第一土曜日と日曜日に無事終わりました。町田市民フォーラムの3、4階に、男女平等推進センター登録団体がそれぞれの活動を発表するフェスティバル。今年は町田市が男女平等参画都市宣言をしてちょうど10周年でもありました。
その反省会がありまして、実行委員だった私も出席。2日間でのべ2700人以上という参加者を迎えていたことが分かりました。そこで私が参加できた企画から、ご紹介します。
メイン企画は雨宮処凛さんのトークライブ。ホームレス、なかんずく若者のホームレスがどんな経過を辿ってそうなるのか。ホームレス白書の紹介もあり、インタビュー形式で雨宮さんの話を伺いました。会場からも切実な声が聞こえてきました。家族のためにと一日17時間の仕事に歯を食いしばる夫を止めたい、仕事を辞めさせたい。でもどう声をかければいいか分からないという若い妻。「あなたは自分の10年後を考えらるか」雨宮さんは弟にそう言って止めることができた、というご自身の体験をその人に話しました。
若者よ、今の境遇は自分の力不足のせいだと思ってあきらめてはいけない。捨てきれない自尊心のために人に助けを求めようとしない若者たちよ、大きな声で助けを求めなさい、声を上げなさい、救いの手がそこにはある。というメッセージが強く伝わるトークでした。
「多様な生き方を認め合う社会へ」という企画では、家族の法律をすこし知りました。結婚する二人の別姓をみとめよ、という論旨ですが、つまりはそうしたい人の選択肢を認めることが、それぞれのその人らしい生き方を認める社会につながるという話でした。(なるほど)夫婦別姓でも戸籍に大きな変わりがなく、選びたい人、選ぶ必要のある人のそれは一つの選択肢に過ぎないと分かって、ひとつ呪縛が解けた気がしました。
「町田市議会一期生議員にお話を聴く会」について。一期生議員は20~30代の男性議員5人と、40~50代の女性議員2人。企画側は、議員への質問に男女平等の視点を十分盛り込んでいなかったことを反省しました。若くても男性はジェンダー感覚から抜け出られません。よほど意識して学ばない限り無理からぬことでしょうから、そのためにも男女平等推進センターの果たす役割は小さくないと思われました。平たくいえば、人の足を踏んでいる側は踏まれている側の痛みは分からない、ということでしょう。でも踏まれていても、慣れてしまって分からなくなっている場合もある。これは自省も含めまして、感じるところであります。なおかつ、知らずか踏んでいる側も本当はつらいというのがジェンダー問題の深いところです。(お)