軍備を手放すと北朝鮮が、中国が攻めてくる。
日本が軍隊を持たないなら米軍に居てもらわなければ。
米軍が居るから中国は遠慮しているのだ。
という声が大半を占める我が国。
これに対して私は、
軍隊なんて国民を守らない、軍隊は軍隊を守るだけだ。
国が互いに軍備拡張をしあうのは無駄に金を使うだけの不毛な競争だ。
といつも反論しながら、それでも一抹の不安が払拭できないでいる。
米軍は必要だという声に伊藤千尋さんは、
中国が旧ソ連と20年の交渉の末、互いの国境にあった25の問題を解決したというエピソードで対抗する。
(2008年にすべてが決着したので、中国は尖閣諸島に、ロシアは北方領土に目を向け始めたのだとか)
「交渉ですよ」
「交渉に必要なのは 1)五分五分 2)win win の原則です」
「そりゃあ、難しいですよ、ですから25カ所に20年かかったのではないですか」
「たった1カ所ですよ、日本と中国との国境問題は。10年かければいいじゃないですか』
軍拡を進めていたら、消費税が30%になってもしようがない、年金が減ってもしようがない、
といって諦めることになるのですよ。
コスタリカのみならず世界を見てきた伊藤さんは、コスタリカはよほど先進国に相応しい、といいます。
世界で日本に続いて2番目に平和憲法を制定したコスタリカ。
制定しただけに止まらず、憲法を使っているのです、と。(日本は憲法をどこかにやってしまっていますよね)
人びとの安心な生活、人権を守るのが憲法。
軍隊を持つこと、原発を持つことはおなじように人権を守らないことに繋がる。
憲法と、軍隊と基地と原発と。
いっぺんに論じながら、自分の手に決定権を取り戻すことの必要を私たちに示してみせたのでした。
年間100回もの講演をよく朝日新聞社に許してもらえますねという質問に、
「わたしは第1にジャーナリスト、第2に社員だと思っています。許可なんか得ていませんよ。
だからこれまで2回、窓際に追いやられました(笑)でも、ぜんぜん気にしていません」
じつは伊藤さんは冒頭、こう切り出されたのです。
「朝日新聞社のやつが来た、と思わないでください。私は朝日新聞とは180度反対に居ますから」
新聞各社に同様に批判的な伊藤さんの痛快な講演でした。
(お)
日本が軍隊を持たないなら米軍に居てもらわなければ。
米軍が居るから中国は遠慮しているのだ。
という声が大半を占める我が国。
これに対して私は、
軍隊なんて国民を守らない、軍隊は軍隊を守るだけだ。
国が互いに軍備拡張をしあうのは無駄に金を使うだけの不毛な競争だ。
といつも反論しながら、それでも一抹の不安が払拭できないでいる。
米軍は必要だという声に伊藤千尋さんは、
中国が旧ソ連と20年の交渉の末、互いの国境にあった25の問題を解決したというエピソードで対抗する。
(2008年にすべてが決着したので、中国は尖閣諸島に、ロシアは北方領土に目を向け始めたのだとか)
「交渉ですよ」
「交渉に必要なのは 1)五分五分 2)win win の原則です」
「そりゃあ、難しいですよ、ですから25カ所に20年かかったのではないですか」
「たった1カ所ですよ、日本と中国との国境問題は。10年かければいいじゃないですか』
軍拡を進めていたら、消費税が30%になってもしようがない、年金が減ってもしようがない、
といって諦めることになるのですよ。
コスタリカのみならず世界を見てきた伊藤さんは、コスタリカはよほど先進国に相応しい、といいます。
世界で日本に続いて2番目に平和憲法を制定したコスタリカ。
制定しただけに止まらず、憲法を使っているのです、と。(日本は憲法をどこかにやってしまっていますよね)
人びとの安心な生活、人権を守るのが憲法。
軍隊を持つこと、原発を持つことはおなじように人権を守らないことに繋がる。
憲法と、軍隊と基地と原発と。
いっぺんに論じながら、自分の手に決定権を取り戻すことの必要を私たちに示してみせたのでした。
年間100回もの講演をよく朝日新聞社に許してもらえますねという質問に、
「わたしは第1にジャーナリスト、第2に社員だと思っています。許可なんか得ていませんよ。
だからこれまで2回、窓際に追いやられました(笑)でも、ぜんぜん気にしていません」
じつは伊藤さんは冒頭、こう切り出されたのです。
「朝日新聞社のやつが来た、と思わないでください。私は朝日新聞とは180度反対に居ますから」
新聞各社に同様に批判的な伊藤さんの痛快な講演でした。
(お)