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まちだ ひろがりネット

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町田・生活者ネットワークの活動日記

秘密保全法について

2012年03月30日 | 活動
秘密・保全・法

この名前を覚えておいてください。今国会は上程を見送りましたが、次回は必ず出されるはずと言われます。
秘密、とは国家の秘密。
公務員が国家の秘密を暴露した時に罰する目的とか。
あの、中国漁船との銃撃戦DVDの流出が機になったそうです。そもそも当初は公開目的の映像だったそうですが。

かつて廃案になった国家機密法の1)国の安全(軍事秘密、防衛秘密) 2)外交 に加えて 
3)公共の安全と秩序の維持 がついたところが今回の秘密保全法の新しいところ。
3)の解釈としては、たとえばSpeediのデータを出すのは国民の不安を煽り、公共の秩序を害する、
と判断(誰が~?官僚が?)すると、秘密にしていいことになる、ということだそうです。

なんだか小難しいね。

難しついでにこの言葉も覚えてみますか?  独立教唆行為。
そそのかしただけだし相手は無視したけど、それで罪に問われるかもしれないという話。
例えば、記者がちょっとネタをつかんで、デスクに取材をしたいという、デスクは「よし、しっかり裏をとってこい、がんばれ」
という。記者はある政治家にあって話を聞かせてくれと持ちかけた。しかしことわられる。
このとき、がんばれと言ったデスクは独立教唆行為、取材をしようとした記者も某かの罪に問われかねない、のだそうです。
(だから、新聞労連の人が危機感を持って訴えていました。)

この法案は、何十年と警察官僚、外務官僚、防衛官僚がその成立を望んできたものだそうで。。。(この空気感)
去年、コンピュータ監視法案(通称)が閣議決定されたというし。

管理社会がリアルになるのかなあ。
マイナンバー法なんていうのも上程されるそうです。(去年7月30日に、当ブログでさらっととりあげました)
気になる人は調べてみてください。

今日の勉強会は、衆議院第2議員会館にて。

表題:情報統制への道「秘密保全法」反対! 共通番号法案(マイナンバー法案)を廃案に!
主催:盗聴法に反対する市民連絡会、 反住基ネット連絡会
社民党の衆議院議員服部良一事務所が連絡先でした。

(お)

中学校の体育 

2012年03月27日 | 活動
中学校で武道が必修になるきっかけづくりは、自民党の森ヨシロウさんや阿部シンゾウさんだそうです。
うつくしい日本を目指して、武道立国日本でも目指したのか!と身構えましたが、
他のいくつかの体育に関するジャンル(陸上、球技、水泳、器械体操など)に武道も入れて
バリエーションを増やそう、位の動機だったと今日、聞きました。すこし、肩の力が抜けました。

もちろん、武道の好きな子どもが増えて世界を狙ってくれればいい、
少しは日本の精神を学んでくれるといいくらいは目算したでしょうね。

必修ですがその選択肢に剣道、柔道、合気道、空手、すもう、創作ダンスなどなどあり、
どれを選んでもいいそうです。ただし、それを決めるのは校長だけ。
女子も一緒に履修するそうですから、生徒や父母に希望を聞いて欲しいな。

柔道は(このごろの住まいには少なくなった)畳の上で、裸足になって、
ゴロゴロできてたのしい面もあると、講師。
しかし脳震盪を起こして命に関わることもあると、ニュースでも取り上げられ、
これから中学生になろうという子を持つ親の心配はいきなり上昇です。

10時間程度の授業で投げ技まで指導しようというのは危険だ。
軽い脳震盪と見過ごして、日にちを置かずにまた練習させてしまうことでセカンドインパクト症候群
に陥る恐れがある。(結果として重症になる、死に至る)
受け身の練習ですら、脳に回転加速衝撃(ゆすられる)を受けて血管がきれ、
急性硬膜下血腫ができたり、脳が腫れ上がることがある。頭を打たなくても起こりうる。

日本でのこのような事故は英仏に比べて何十倍にもなり、英仏では死亡事故がないことを考えると
日本の指導は非科学的で、前近代的である。

整形外科と脳神経外科の医師はヒヤヒヤの思いでいる。

文部科学省は今詳細な手引書を作成中。あれするな、これするな、注意しろ、云々。
事故の責任を文科省は取らず、現場の学校や教師が取る。
(取るったって、お金で補償するしか方法はないでしょう)
事故に対しては共済金が払われるが、すぐに底をついてしまうかもしれない(脅かさないで)

(参加者の意見)
武道となると、いきなり精神論に終始してしまうのも気がかりだ。
指導者はライセンス制ににしてほしい。
下手に腕に覚えのある警察官OBの方がかえって危ない。
親は武道のときだけ見学させちゃうかもしれないです。


柔道にも楽しいところがあると講師は2言ほど発しました。
細々した注意手引きじゃなくて、こんな風にして楽しく、という指導は
できないものでしょうか。

今回の講師は墨田区在住の脳神経外科医師 藤原一枝さん。
江戸川ネットの主催で、なんと江戸川区船堀にまでデバって参りました。  (お)





東電の電気料金値上げおねがい

2012年03月21日 | 活動
東電が、自らのリストラを果敢にすすめているというニュースも聞かれないまま、
4月1日からの電力料金値上げのお願いだそうです。
今日のニュースでは、17%の値上げを呑まねばならないかもしれない中小事業者との交渉中に
これまでの契約が継続中はこれまでどおりの値段でという説明をしなかった、と報道され、
うかつにも説明が足りなかったと釈明する声がテレビから聞こえていました。

ひょっとして、ちゃんとリストラしていることもうかつにも表明し忘れているのかも? 

それにしても、値上げは東電の「義務」でありまた「権利」であるなどとテレビで言ってしまうのは
うっかりを通り越して不用心。このガードの甘さは、今もって(霞ヶ関に)守られている安心感の現れなのでしょうか。

一連の「開いた口が塞がらない」東電の言行を耳にするにつけ、実はこのごろ、
私たちこそ東電を甘やかしているのかもと思うのです。
わたしたちも結構お金が好きっていうか、お金がないと何もできないと思っている(いない?)というか、
だから、立っている土俵は東電と同じ、というか。同じレベルで何を吠えてもしょせん仲間同士というか。

~~~~~~~

もう、震災前には戻れないと本当のところ、つくづく。。。思っています。

電力会社や伏魔殿「霞ヶ関」の魑魅魍魎が政治を囲い込もうが、事故を忘れたふりしようが、過去を懐かしもうが、将来も安心安全とくりかえそうが、3.11は、私たちが再び眠りにつくのを拒否しています。
私たちが事故を忘れようとしたり、金を懐かしんだり、安心安全という言葉を信じようとしたり、いっそ何もなかったことにしようすると、いつでも3.11の警鐘が聞こえてくる、のだと感じています。


(お)


宮台真司さんに聞く

2012年03月01日 | 活動
お題は「都民投票のココロ」
でしたが、妙に頭に残ったのは国債の価格は必ず下落する、という下り。

長くても10年以内に、日本の国債は下落する。円の値段も安くなり、
インフレが起こり、貯金は紙くずになり、みんな貧乏になって
外国から馬鹿にされる、というシナリオ。絶対そうなるから、いまのうちに
用意しておこう。

国債は今は銀行が引き受けているが、銀行が買い取るもとでは国民の貯金。
銀行は金の貸し出しで儲ける仕組みだが、産業衰退で借り手がない。国民の貯金にも限度がある。
そのうち、国内の銀行は国債を引き受けることができなくなる。
そうなって外国に買ってもらおうとしても、言い値では買わない、買いたたかれる。
つまり、国債の値段が下がる。同時に円が安くなる。ふううんん。

この国は自分で変わることができない体質で、変わるときは外圧があったときだけ。
黒船、敗戦、エトセトラ。
変わらない体質のまま、実は3.11以前にもう破綻していた。。。
体質を変えないまま増税したって、焼け石に水。じゅっと霧散してしまう。

変わらない体質、っていうのは「国」ばかりではない、ひとりひとりも。
依存しておいてぶーたれる(宮台さんがそう言った)、これではいけない。
任された方はチェックのないのをいいことに都合のいい仕組みを崩そうともしない。

どうせ破綻する国家だと切り捨てながら、住民投票という行動の中に、
市井のひとびとの主体的な自治しようという意識の芽生えることを祈るように見守っている
宮台さんの姿が見えた気がしました。

氏のお話は明快で迷いのない語り口でしたが、楽観を許さない厳しいものでした。
著作を読んでみようと思います。(お)