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まちだ ひろがりネット

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町田・生活者ネットワークの活動日記

市民に吹く風

2012年11月28日 | 活動
6月、市民が大飯原発の再稼働に反対していたころ、
滋賀県に嘉田知事という人がいることを知った。
その人の口にする「原発の事故は1400万人の水がめ琵琶湖を汚染する」「卒原発」
いかにも政治家らしく責任感の強い、敢然とした態度に感動したことを思い出す。

そしてついに来た。

嘉田知事が卒原発を一大旗印に今日、新党を立ち上げた。副代表、飯田哲也。
既成政党からこぼれ出てできた新党も嘉田さんの元に集まって来る。
嘉田さんが、女性と若者の意見をくみ上げる仕組みを作るとインタビューに答えたとき、
私の頭の中から、旧来の男性議員たちの姿が消えて行った。

ついに来た。そんな感じに打たれた。
ついに、市民のための政党ができた。女性がふつうに社会の表舞台にいる時代が来る。
生活者ネットワークの40年に亘る見果てぬ夢が、もっと労せずに実現する時が来る。
これからも吹くだろう幾多の逆風も、分かりあえる友党とともにならずっとしのぎ易い。

ついに来たとは思ったが、ようやく来た、という感じとはちがう。
それほど待ちに待つまえに、この風は吹いた。
ずっと早くからこの日への準備が、時代の流れが、見えないところを流れていた。
若い人たちが原発都民投票条例の実現のため、声を上げたのもその現れのひとつだった。
本当に潮目の変わるときがついに来たのだ。
そんな感じがしている。

この新党「日本未来の党」に、党設立以前に近づいたのが小沢代表の「国民の生活が第一」
同党はできて間もない新党だったが、解党して合流したらしい。
さっそく、だれともなく「小沢が後ろであやつる」と言った。
嘉田さんが小沢さんにも従ってもらう、というと「小沢隠し」と言った。
マスコミから流される相変わらずのネガティブ発言。
これからも飽きること無くありそうである。

市民、ファイト!

(お)








相模原と町田の間の境川

2012年11月17日 | 活動
境川ウォーキングでした。
雨模様で始まり雨降りで終了した半日。傘をさしたり畳んだり。
そんなはじまりでしたから、まさかこんなにたくさんの出あいがあるとは、
期待すらしていませんでした。

歩き出してすぐ、アオサギ。飾り羽が雨にぬれて重たそう。
セグロセキレイ、ハクセキレイ。ここで両者の見分け方講座。
セグロセキレイは顔まで黒く、ハクセキレイは顔は白い。
渓流の宝石、カワセミ。もう渓流でなくてもいいやい、という勢いですねえ。
でかい頭は穴を掘るときに力を発揮、短い足は穴の中で必要にして十分の長さ。

ドバト、ムクドリ、イソシギ。え、イソシギ?磯にいるのじゃないの?
磯ではあまり見ないそうです。映画の音楽に無かった?イソシギって。

カルガモ、コガモ。マガモもいました。
そのなかに、マガモのオスとも断定しかねる姿のカモがいて、
講師はマガモとカルガモの交雑ではないかと話しました。
こういう交雑種は子孫が残せないのですよ、という話に。
子孫が残せる場合はその種どうしは近縁という証だそうです。
そのややこしいオスの後ろをメスのマガモがついて泳いでおりました。

二面ばりの川なので、あるかないかの川原にセイバンモロコシがはえて、
そこに雀が小さな群れでおりました。
セイバンモロコシは外来種で、モロコシの名のとおりトウモロコシも仲間。
でもその実は似ても似つかず。講師によると、トウモロコシの実の方が
驚嘆に値するそうです。

セイバンモロコシに混じってこれはススキの穂かなと思っていたら、オギというそうで。
なかなか、中途半端な知識だと自分に気づきます。おなじことはドングリでも。

椎の木系の実も、樫の木系の実も、私にはひとからげにドングリですが、
えぐみが多いもの、少ないもの、形の丸いもの、細いもの、いろいろあります。
共通してカップのなかに実がある、という形ですが、これはどうしてでしょうね。
これは未だにハテナ。

木の実にはエグイ、という味の中にちょっぴり毒気も潜ませて、
野生の鳥といえども一気に食べてしまうと死ぬこともあるそうです。
木の都合としては、大量に食べられて一カ所にどんと排泄されては困る、
ぽつぽつとあちこちに落として欲しいので、いっぺんに食べられないような作戦とか。

エノキは道具の柄によく使われた木だから。
クサギは臭いから。ええっ。。でも濃いピンクの星形のガクの中に青い実が美しい。
ミズキは春先に切ると水がどんどん出て来るから。
クマノミズキというのもあって、葉のつき方がちがう(対生)。
ニンドウは忍冬。スイカズラともいい、実をかじってみると甘い。

講師はNPO法人「境川の斜面緑地を守る会」代表 荘司たか志さん。
http://homepage3.nifty.com/sakaigawa/index.htm

最後に講師はこう締めくくりました。
川原に向かって開ける斜面緑地は、落葉樹が本来の木です。だから、保存するなら落葉樹。
もともと氾濫するたびに川原は荒れ、落葉樹のように開拓の力のある木が住める環境。
ところが、護岸整備がされて環境が落ち着いて来ると、常緑樹が進出してきます。
常緑樹に覆われた林は暗く、季節的な見た目の変化(紅葉、落葉、新緑)が
乏しくなるので人の目が楽しむ林になりません。それに暗いというだけで
人は近寄りたくなくなります。
いま、親水の場になるよう川原の改造工事をしていますが、植生はその場にあったものを、
そして常緑樹ではなく落葉樹をとお願いしています。

本日であった野鳥。16種以上。
説明を受けた草木。34種以上。
クモと猫。
狸はこのごろ見なくなったとのことでした。。。。

(お)









どこまでが内側で、どこからが外側?(法大シンポより)

2012年11月10日 | 活動
法政大学シンポジウム。「地域社会の崩壊と再生」
まず、福島県関係者の報告に多くの時間が割かれた。
飯館村村長、生協あいコープふくしま理事長、飯館村の若い酪農家
いいたてカーネーションの会代表、農業ジャーナリスト、福島大学小規模自治体研究員

  飯舘村村長からは、10年かけて育んできた村の「までいライフいいたて」が
  3.11の震災時に起きた原発事故の影響で一気に崩れて行った無念さが語られた。
  どんな大災害でも、ゼロから出発し直せる。このとき、家族も地域も復興に向けて
  一致団結する。
  しかし原発事故は、ゼロの状態がいつまでも続く。地域はおろか家族もばらばらになる。
  被災住民への支援金がますます関係をややこしくする。
  こんなことになったのは、と村長は語る。
  こんなことになったのは、戦後、効率とスピードとお金を目標にやってきたからだ。
  経済成長にかげりが見え始めた時期の大地震と原発事故。
  維新後、戦後、そして3回目のこの転換点。みんなで考えて欲しいと。

  コープの理事長は、組合員の4分の一が移住脱退をして経営の危機を感じたこと。
  しかし4分の3は移住できなかったこと。そこで、放射能に汚染された郡山で
  いかにくらしていくか。添加物や農薬や洗剤などに取り組んできた生協として
  この放射能のある生活をも乗り切って行こうと決意したことなどを語った。

  若い酪農家。飯舘村で代々の土地を守って次世代に受け継ごうと思っていた矢先にくじかれた。
  いま、避難して北海道で酪農家を手伝う日々。周囲からどうして福島の人は移住しないか、
  除染しても意味ないのじゃないか、汚染した土地の野菜を売ってくれるな、
  それぞれの立場から意見非難こもごも聞かされる時、自分たちの土地への思いは理解されないと
  感じている。

  カーネーションの会の代表は、仮設住宅のお年寄りの生き甲斐を見つけたと報告。
  仮設住宅は過半数が老人。何もすることが無くなって目から光が失われていた。
  痴呆症、神経症、病気、などにどんどん冒される。村では昔から嫁入りの着物を
  リメイクしていた。そこで、小物や衣類を作ってもらい、都会のデパートで売ることになった。
  得意のわらじを布草履にかえて、これも作ることで生き生きしてもらうことができた。

立場、年代、それまでの生活によって、原発事故後の対処方法や思いが万別であること、
そのことによる周囲の反応がときにおせっかい、勝手、見当違い、おじゃまになることなどを知った。
たとえ正論でも、それをかざして来る人間がいかにも無神経に見えることがある、とも分かった。

シンポジウムが終わったのは5時半。実に4時間という長丁場であった。
福島大学、法政大学それぞれの教授、研究者の話も聞いた。
現場で格闘する人々の後ろ盾ともなり、支柱ともなり、羅針盤ともなるべき人々だろう。
しかし、かれらにもまだ3.11原発事故からの起死回生の策は見えないようだった。
政治に強くもの申すのが今考えうる策の一つだと言う研究者はあった。

最後に、福島大学の学生(男子)が言った。関東でも線量の高いところがあると聞く。
測って歩いてみて欲しい。「どこまでが内側でどこからが外側か、知りたい」。

外だと思っている私たちは、内側であると思って真剣に考えてみたい。

(お)


天のしずく

2012年11月07日 | 活動
辰巳芳子さんの映画「天のしずく」を観ました。
「命のスープ」「大豆ひとつぶ運動」などについてじっくり教えられるようでした。
知らぬ間に涙したりしました。周りでもハンカチを使っていました。
ぜひご覧ください。(インターネットで予告編があります)

上映までの待ち時間、書店で時間をつぶし 平積みの水上勉「土を喰う日々」を購入。
食べ物を大事にする心のありようと 手間を惜しむことなく丹精込める作業のことなど 
とても共通する心根があると思ってちょっと驚いています。
そうそう、梅仕事についてはまったく同じに慈しんでいるようです。

ゴミを燃やす事は ダイオキシンや放射性物質、そして水銀やアスベストなど様々な有害物質を拡散させる事で、
ゴミをださない為には 暮らしを大切にすることだという思いが深まりました。

                                       (じ)