まちだ ひろがりネット

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町田・生活者ネットワークの活動日記

原発をつくらせない人びと―祝島から未来へ』(岩波新書) 山秋 真

2013年03月26日 | 活動

 「 30年間、原発をつくらせない西瀬戸内海、祝島の人々。
   海と山を慈しみ、伝統、文化、祭りを大切に生きる暮らしが、そこにある。
   交通の要衝としての歴史も綴りながら、1150回を超える週1回の女中心のデモなど、
   政府の政策や電力会社に抗いつづけた日々を、多様な肉声とともに描く渾身のルポ 」 
   と 内扉にあります。

 私が祝島のことを知ったのは 原発事故の後でした。
 祝島でのデモは 昭和57年から始まっていたのに。
 
 読み進むうち 怒りや悲しみがあふれます。
 今後は応援し続け、近いうちにでかけてみたいと思っています。 

 数日前、とうとう漁協が補償金をもらうと決議したと新聞で読みました…。 


                 (じ)
  

3.8 さようなら原発・町田の集い

2013年03月13日 | 活動
市民ホールにて 鎌田慧さん、佐藤幸子さんを迎え 実行委員会主催で開催されました。
ネットのメンバーも実行委員会に関わりました。
当日 受付を担当したので内容はわかりませんが 福島診療所建設基金に寄せられた金額の多さから 成功だったように感じます。

http://www.ustream.tv/channel/iwj-tokyo1 Ustreamで配信中です。



あの日からもう2年、そんな感慨を抱くのは誰もが同じのようですね。
「震災日録」(森まゆみ)を読み 3.11以降の思い惑いながらも原発廃止を願って運動してきた二年を著者とともに振り返りました。
…八ッ場ダムについても書かれています。 八ッ場ダムと原発の類似点10。 よく似てますね。
一気に読めますので オススメです。

3.10の日比谷公園の集会に出かけました。
広場でマーケットも開かれていました。
25度の暑さと午後からの煙霧というあいにくの午後でした。                             (じ) 
 

ISD条項

2013年03月03日 | 活動
TPPを語る時にいつも聞こえて来る「ISD条項」。
1989~1997年激増したといわれる「ISD条項」を弁護士の岩月浩二さんが解説した。

あくなき欲求の追求のために、投資家が国境を超えるためのルールである。
国家と国家の紛争の際に投資家の利益をどう守るかと考えた。
国際裁判を待っていては、らちがあかないこともある。
そこで外資が国家に対して直接交渉できるようにした。

ISDS条項は、投資家(企業)の損失を問題にして国際機関(世界銀行)に企業が相手国を
訴え出ることを可能にする。相手国の法律が問題であると主張することができる。
負けると、当該国が多額の賠償金を払うことになる。そして、かつて米国側の企業が負けたことは
無い。

行政、立法、司法を侵害する。
地方自治法を無効化する。
たとえば、司法権はすべて裁判所に属すると日本国憲法に定めてあるのに、
司法主権を冒されるとすると、憲法違反である。
国民主権から外資主権への転換?

ISD条項の始まりは先進国から投資を容易にするために途上国の不備な法を超えようとしたこと。
受け入れたら、もはやその国は独立国でない。

環境規制を含む国家規制をも訴訟の対象とすることが可能となった。
さらに主要分野の国家的政策にもISDSは及ぶようになってきた。
米国の弁護士は120万人。ちなみに日本は3万人。

欲望を美徳であると言った人は古今東西いたであろうか?

ともあれ、訴訟の数も右肩上がり。弁護士の出番も激増である。

ビジネス・ローヤーは人権にうとい。
人権派弁護士は経済にうとい。(だから人権派は減っている)

日本の弁護士も米国法を学んで国際訴訟の場に仕事を見つけるのだろうか。
TPP参加の環太平洋の国々を相手に頻発する訴訟に「ハイエナのように群がる」
弁護士が、増えるのだろうか。
TPPの参加でハイレベルの人たちの雇用が増える、安倍さんが言ったのはこのことかと
大河原雅子さんのコメントが聞こえた。

(IWJアーカイブから 2/20「TPPを慎重に考える会 勉強会」)

(お)










山口二郎さん、「民主政治の危機」を語る

2013年03月01日 | 活動
今日は参議院議員会館。北海道から雪の空港を発って、少し遅刻をしたと
山口二郎さんが話し始めました。

民主党がやったこと。3年半のあいだに、自殺者を減らし、高校中退者を減らし
年収が400万以下の世帯で払った税金よりもらった手当等が上回った、
求人倍率が改善したなど、民生の部分では効果をあげていたことを
強調した。

それなのに、「ばらまき」と言われてしょんぼりする民主党。
それは、何故その施策を行ったか、何を目的にしていたかなど、理念への理解が
乏しかったせいだ。(へえ?!自分のしたことに理解が無いとは)

これまで特権的な扱いだった政策課題へのアプローチ。NPOや市民運動の人たちが
参与として加わるなど、自民党時代には無かった政治システムの市民への開放が実現した。

しかし民主党は役人の発想にすぐに染まり、既にある法律や予算の都合に合わせる、
というように考えるようになった。国民や被害者のほうを、役所の都合に合わせる。

「問題解決に向けた戦略の欠如」「自民党との対決構図」への躊躇、
政党政治の基本がなってない、などなどが、せっかく交替した政権を短命にした。

日本の政党は今、革新が見る影も無く衰退し、右寄りばかりが目につく。
ふつうの生活感覚をもつ、国民の常識を代表する政党が望まれる。

異なった選択肢があるというのが民主的な政治。そういう野党をこれから10年を覚悟して
育てていこう。三つの理念「脱原発」「反貧困」「平和」くらいを共通理念として
国民の常識を代弁する集団が連携していく必要がある。
「野党なんかでいるのはつまらないですよ。せっかく政権をとってこれからと
思っていたのに」

自民党の話をしよう。3年半の野党の間、潮が引くように訪れる人が居なくなった。
「さびしいものです」その転落の間もなお声をかけ続けてくれたのがナショナリズム集団。
復帰してもその影響があって、今の自民党はかつて無かったほど右傾化している。
(そういうことなのですね)

再び野党になった民主党にも、外から支持し元気づける集団が必要だ。
民主党の中に残っていて欲しい人材は居るから、そういう人を育てていってもらいたい。

(山口二郎さんは、当初は民主党を叱咤激励するように、途中からは自身の気持ちを引き立てるように、
それでいて「ああ」と頭を抱え、そのあと気を取り直すという様子でした)

安倍政権を見れば、市民ならすぐ(本性が)わかると思ったんですが。
これから3ヶ月くらいじゃ、世論が変わる見込みは無いですね。
とにかく、自民党が参院選で勝ったとしてもあきらめず、10年を1クールと覚悟する。
10年後に民主党があるか分からないけど、ともつぶやき、生活者ネットが地域政党として
市民の常識を代表する政治家を育てることに期待すると締めくくりました。

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さて、今日は金曜日。場所は正しく国会議事堂前。
いかずはならないでしょう、金曜パレード。というわけで、1時間ほど並んできました。
「原発反対」「大飯原発、再稼働反対」「六ヶ所原発建設反対」「子どもを守れ」
「未来を守れ」「農地を守れ」「漁業を守れ」「日本を守れ」「世界を守れ」

何万人と集まっていた時に比べると減ったには違いないが、3.11すぐあとの
頃に比べればとてもたくさんの人たちが、三々五々と集まってきては声を揃えています。
今日は珍しく冷気の緩んだ夜。警官は制服組も私服組も沢山いましたし、機動隊カーも、
道路の封鎖もしていました。
きっと、私たちの方が守られていたんだ。ひょっとすると来るかもしれない右寄り集団から。

(お)