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まちだ ひろがりネット

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町田・生活者ネットワークの活動日記

どう生きていきますか 続

2011年08月28日 | 活動
セッション2
小出裕章さん(原子力安全問題研究者/京都大学原子炉実験所助教)

核開発といい、原子力開発という。どちらも同じ核物質。
同じものの戦時利用か平時利用かの違いだけだと小出さんは強調する。

原発は単なる湯沸かし器、しかもとてつもなく大げさな装置。
その危険は推進派の科学者もよく知っている。
だから人口密集地には建てないことを決めた。

1955年12月31日の東京新聞に、当時の国民が原子力にかけた夢が記事になっている。
  資源の枯渇を心配しなくてもいい原発は人類生存に不可欠。
  電気料金は2000分の一
  大工場も大煙突も貯炭場も不要
  水も不要、従って山間僻地ではなくビルの地下室が発電所ということに。
すべてかなわぬ幻の夢であった。

しかも核廃棄物はどこへも捨てようが無い。とっておくなら1万年、10万年。
300年前は忠臣蔵の時代。いま、たった300年後を想像できるだろうか。

子どもたちを被曝させてはならないと声を大きく張り上げて訴える。
原発を選択したはずの無い子どもを被曝させてはならない。

(質問)メルトスルーしてそれが地下にまで沈み込み地下水と接して放射性物質を含んだ水蒸気が
地表に吹き出していると外国メディアが報じたが、ありうるか。
(答え)ありえる。それを心配して地下を保護しなくてはと言ったが、金がかかるのでやらない。
(質問)私は福島に住んでいるが、あのとき肌がぴりぴりして喉が痛かった。そういうことはあるか。
近所の赤ちゃんは水様の下痢がしばらく続いたという。
(答え)個人差の大変大きい話だが、化学物資過敏症とか、電磁波過敏症のひとがいる。 
放射性物質に敏感な人がいるという可能性はある。パートナーさんも感じるというなら
その場所を離れた方がいいかもしれない。
(質問)ー元気よく手を挙げた男の子ーチェルノブイリと同じように福島でも奇形児が生まれる可能性はあるか。
細胞を傷つけるのはどんな種類の放射線か。
(答え)人間のDNAはエレクトロンボルトというごく弱い電気によって連絡しあっている。放射線のエネルギーは
十万倍も強いので、DNAは切れてしまう。奇形児は生まれても不思議ではない。

若い女性が「定年になってもこの運動をつづけてくれますか」と発言。
小出さんは笑って「いつまでできるかわからないけどできるところまでやります」会場はわっと拍手。

反原発の運動のあるところに馳せ参じた「熊取6人衆」。小出さんと同じ研究所の仲間たちだ。
なかなか止められなかった原発。忌野清志郎の「ラブミーテンダー」に力づけられたという。
小出さんは「ミュージシャンのような方に。とてもありがたいです」と。

講演会が終わってみなが帰る支度をするころ、小出さんの前には数十人の列ができていました。
にこやかに丁寧に話を聞いている小出さんの様子がいまでもまぶたに残っています。

(お)




どう生きていきますか 

2011年08月28日 | 活動
わたしたちは原発事故がなければ何も気づかない国民だったのだなと思っています。
多くの犠牲を出してやっと「二度と原発事故は起こさない」「二度起こしたらもう後は無い」と気づくことができたのです。
脱原発は、あの心配、この心配、どの心配も投げ打って、生きるために一途にみんなが目指すべき目標だと思います。

あなたはどう生きていきたいですか。

昨日、
3.11原発震災以降を 私たちはどう生きるか(第2回 続・原子力の無い未来を目指す市民集会)
に参加しました。台東区の都立産業貿易センター台東館の広い部屋に700人以上が集まりました。


セッション1 
田中三彦さん(稲城市在住。サイエンスライター/元原子炉圧力容器設計技術者)
福島原発の事故について、東電が正確なデータを出さない、あるいは計測が不能であったという中で
できるだけ事故の実像に迫ろうとしている氏の力の入るレポートでした。(福島第1の1号炉を対象に)

マスコミ発表にけっして地震が原因といわないのは、地震が原因だとほかにもさしさわる原発があるから。
関係する原発は福島第1の1号炉と同じマークというタイプの原子炉とのこと。
島根1、2号炉(中国電力)
女川1、2、3号炉(東北電力)
つるが1号炉(日本原子力発電)
東通(ひがしどおり)1号炉(東北電力)
浜岡3、4号炉(中部電力)

東京電力のシミュレーションではデータと現象と理論の辻褄が合わないことを喝破、
なにより科学者なら疑問はすべて研究するはずなのに、
強引といわれようと都合のいいことしが取り上げようとしない東電側に、
科学者としてあるまじきことと氏の怒りは収まらない。


★中手聖一さん「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」代表
福島県だけが、日本の法律の外、無法地帯のようだと話す。
山下という教授が福島県内を講演して回った、おかげでだれも反原発のはの字も口にしなくなった。
医師も教師もマスコミも。中手さんがともに信頼していた医師まで寝返った。

福島市のひとは原発事故があってもあの辺だけのことだろうと思っていた。
(市内で断水したので3月15.16.17日に給水があったんです。だれも放射能のことを考えないで列に並んだんです。
年寄りも、子どもも何時間も並んだんです。)
意図的に被曝を増やした、子どもを犠牲にした。福島ではヨード剤は配られていない。

ベラルーシの子ども5人。こども5人で10の病気。と言われている。
一人は健康、2人目は1つの病気、3人めは2つの病気、4人めは3つの病気、5人目は4つの病気をかかえてる。

「気がついた市民が繋がり合い始めています。強欲で繋がった人たちにに対抗して、いのちを守ろうとつながっています」

セッション2は次ページ。(お)



放射線量の測定開始

2011年08月24日 | 活動
とうとう、町田・生活者ネットワークでもシンチレーション式カウンターを入手しました。
γ線だけしか測れないし、デジタルで、そのうえ測定値も高めに出る傾向があるという代物ですが。

事務所の側で決まった時間・場所で測定を始めて今日で3日目。
もっと早くから測り続けている人の話では、雨が降ると高めになるとか。
これからは、どちら向きの風が風力何メートルで何μSv/h、雨が降ると何μSv/h、という測定結果が蓄積されるでしょう。

取り組み始めて気付いたのは、やっぱり測定はした方がいいということです。
ぜんぜん、日常的危機感が違ってくる。対策をしようか、という気になる。
しかも、何年も続ければ有用なデータに変わるにちがいないと信じられる。

どんな学者が原発は必要悪ではあるけれど、と下手に出つつ原発必要論を口にしようと、
その口車に乗らないだけの自信がつく。
それは自分のデータを手に入れた強みです。
講習会や勉強会で聞いた話を裏付ける、身近なデータです。

「計測器の性能のばらつきやら、計測データの不確実性やら、測る場所の選定やらで、数値ははなはだ信頼性に欠ける」
といわれて、そうか、素人が取り組んでも無意味かと、実は私は思っていたのです。

改めます。(お)