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まちだ ひろがりネット

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町田・生活者ネットワークの活動日記

福島と沖縄

2011年09月22日 | 活動
福島と沖縄は似ている。
とこのドキュメンタリー作品の中で語られるのですが、みんなが敬遠するものを住民の少ないところに押し付ける、
という身勝手な発想の、同じような犠牲者ということでしょうか。

輿石さんの映像は、よく見る福島県大船渡市の津波や原発の事故をのせながら、
多くのカットを美しい沖縄の山や海で埋めていました。

すぐそこの辺野古のフェンス越しに海兵隊員の姿を捉えながら、
真っ青な空、暖かそうな珊瑚礁の波打ち際とそこで遊ぶある男の子の姿を映していました。
(その子は原発事故の1週間ほどあと、福島から沖縄に家族と一緒に越してきたのです)

輿石さんは福島で幼少をすごし、沖縄に越して26年目に入ったそうです。
しかし未だ本土人だと言われ、義憤に燃えて行動したことがかえって沖縄への無理解だと受け取られたと言います。

沖縄の山原(やんばる)にこだわる映像には、固い拳ではなく柔軟な気持ちを持ち続けたいというメッセージがあると思いました。

これからのドキュメンタリーのテーマを輿石さんが語りました。
「おきなわ(反基地運動)にリーダーはいらない」と言った今は亡き人物を描こうとしています。
一人一人が問題意識を持ち続けなくては運動は継続していかないという信念を表した人でした。

いま放射能汚染に対応するのに、自分で勉強して自分で判断して欲しいと反原発の科学者は誰もが口にします。
そのことと似ていると思いました。誰かの力を当てにするのではなく、自分の力で判断し行動する。

住民の運動はリーダーを持ったところから衰退する。輿石さんは沖縄の反基地運動でさえ、団体の主導を受け入れて
衰退していると言いました。

一人一人が問題意識を持ち続ける、自分のこととして考え続ける。。。つい、日常にかまけて忘れてしまいます。
原発を無くして行くために、いつも自分の身近なものとして感じ続け学び続けるのだよ、と言われた気がしました。

(お)

声明文

2011年09月21日 | 活動
9.19 1000万人のアクション。

大江健三郎さんや落合恵子さんや瀬戸内寂聴さん、坂本龍一さんという有名人が発起人に名を連ねたからかもしれません。
私が参加したデモパレードのなかでいちばんの参加者数、主催者側発表で6万5千人でした。
とかく何分の一になってしまう警察発表で3万人ですから、さすがの警察もその数を認めたということでしょう。



にもかかわらず、まだまだこの列島の舵は切られません。重く錆び付いて動かないのです。


若者が10日間のハンガーストライキをしていました。経済産業省の前で4人です。
そしてこんな声明文を書いています。以下、引用。

      ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 
    『声明文』
     声明文は請願書として9月21日に経済産業省に提出予定です。


                         声明文

      福島第一原子力発電所の事故で多くの方が故郷を追われ、また、暮らしそのものを奪われました。
      この原発事故が収束するまで、放射能が大気中と大地と海に垂れ流しにされます。

      一度事故が起きてしまったら取り返しがつかなく、誰も責任が取れないことが明確になりました。

      それだけではなく、原発は事故が起きなくても大量の温廃水などで自然環境を破壊し、
      何万年も管理しなくてはいけない大量の核のゴミを生みだします。

      私たち若い世代には、すでに日本の54基の原発が生んでしまった、半永久に消えることない核のゴミと
      福島原発から漏れ続けている放射能を残されてしまいました。

      しかし震災後も、新規立地計画されている上関原発建設予定地では、休みなく原発建設のための
      環境調査工事を進めています。
      泊原発も国民になんの説明もなく営業運転を始めてしまいました。

      私たち若い世代は、原発の負の遺産をこれ以上背負いたくありません。
      そして最も放射能の影響を受ける子どもたち、その子たちに繋がっていく命に、
      これ以上の負の遺産を残したくありません。

      私たちは命の糧となる自然や、命そのものを大切にすることを政策に反映してもらうように請願し、
      ハンガーストライキを10日間行います。

      これは、これからこの地球で生きていく私たちの願いです。

                           請願内容

                                  内閣総理大臣 野田佳彦 様
                      経済産業大臣・原子力経済被害担当大臣 枝野幸男 様
                                  文部科学大臣 中川正春 様
                                   外務大臣 玄葉光一郎 様
                      環境大臣・原子力発電所事故収束及び再発防止担当大臣  
                  内閣府特別担当大臣(原子力損害賠償支援機構) 細野豪志 様

       ・上関原発をはじめとする新規建設計画を白紙撤回してください。

       ・放射線量が高い、福島県内や周辺の県に住む方々の健康管理や避難後の生活面での保障、
        また事故による損害の補償を行なってください。

       ・各原発の再稼働を検討する前に、原発事故の危険性と事故の責任の取り方を全国民に
        説明してください。

       ・福島第一原発のような悲劇を、他国で繰り返さないため、原発輸出はやめてください。

       ・原発、もんじゅ、再処理工場など全ての原子力施設の廃炉と省エネ・自然エネルギーの
        社会に向けた方針へ転換してください。

                                      以上

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請願者に名を連ねた16歳から28歳までの、東北、関東、近畿、中国地方の若者たちの必死の願いです。

大人が、シニアが、これまでの経験や人脈や知識を総動員して、もっともっと力を合わせて
これからの世代を守る覚悟をしないで、いったい何を残すというのでしょう。

原発が必要だなどと、冗談じゃない。
金輪際、あってはならないもの、それが原発です。

科学者たちに議論は任せて、私たちは抗議の活動をつづけましょう。しぶとく、しつこく。

      (お)