![]() | 長崎ぶらぶら節 なかにし礼文藝春秋このアイテムの詳細を見る |
去年の「海老名プレミアム映画祭」でこの映画を観てから、原作本を読みたいと思い、買っておいたのだが、ずっと積ん読だった。
漸く、手に取った本だが、読み始めるとその面白さに、一気に読み進んでしまった。
♪ 長崎名物はた揚げ盆まつり 秋はお諏訪のシャギリで 氏子がぶうらぶら ぶらりぶらりと云うたもんだいちゅう ♪
♪ 遊びに行くなら花月か中の茶屋 梅園裏門たヽいて 丸山ぶうらぶら ぶらりぶらりと云うたもんだいちゅう ♪
頭の中に、吉永小百合が歌った、ぶらぶら節が蘇ってきた。
原作を読んでから映画を観たり、または、その逆だったりした場合に、原作と映画の間の違和感が気になってしょうがないことがあります。
それは、原作者と映画制作者と観る私との感性の違いとか、原作をどう捉えるか、映画をどう作ったかをと云った、原作とは離れたところで原作をそれぞれがどのように捉えたかによって違ってくるのでしょうね。
実際に原作本を読んだ感想は、映画のまんまだ。ってことでした。
ホントは、映画が原作のまんまに作られたってことなんだと思います。
本を読み進むと、愛八姐さんが登場する場面では、頭の中に吉永小百合の声が聞こえて、映像が浮かび上がってくるんです。
古賀十二郎は渡哲也、妹芸者の梅次は原田知世、敵役町芸者米吉に高島礼子、花月のおかしゃまは藤村志保、西条八十は岸辺一徳と云うように、本と映像がリンクして頭の中で映画の場面を観ているように本を読みました。
マックのテーブルで、朝マックしながら本を読み、鼻水を垂らして泣いている変なおやじがいました。
♪ぶらり~ぶらり~と 云うたもんだいちゅう~♪
物語は、大正から昭和にかけての長崎の花街を舞台にした芸者にまつわるお話しでしたが、人身売買が平成の今も行われている事を考えると、悲しい気持ちになります。
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