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Design Manhole Cover

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黒島を忘れない

2015年08月03日 | 読書
黒島を忘れない
小林 広司
世論社


大東亜戦争末期、米軍が沖縄へ上陸。日本軍は米軍がもっとも恐れていた。そしてもっとも愚劣で最低な作戦、特攻を行っていた。

黒島は、その特攻機が沖縄へ向かうルート上にあった鹿児島沖の離島でる。

出撃をした特攻機の中、エンジン不良等により、4機6人が島の近海に墜落した。

重傷を負った戦友を救おうと、荒海にはしけで乗り出す特攻兵と島の青年。
重症の兵士を看病する島の人々の苦悩と想い。
生き残った者は、散華して行った人への想いに苦しむ。

戦後59年を経て、「特攻平和観音」が建立された。

愛する人のために命をかけた若者と、無心で助けた島の人々の物語。


七夕につき「妻は、くノ一」

2015年07月07日 | 読書
妻は、くノ一 (角川文庫)
風野 真知雄
角川グループパブリッシング


この文庫本のシリーズが面白くって、一挙に全10巻を読破して、続編3巻も読んでしまった。

わたしゃ知らなかったんですが、テレビ時代劇でご覧になった方も居られるかな。

七夕とこの小説の関係は読めば分かります、・・・。

それじゃあ、あんまりですから、少しだけ。

主人公は雙星彦馬、二つの星と彦星が名前に入ってます。

妻のくノ一(忍者)の名は、織江、織姫ですね。

その物語りは、夫婦になった二人が何故か離れ離れになって暮らすことになる。これも七夕の物語リですな。

そして、・・・・・・。

活劇あり、推理あり、なかなか楽しめますよ。

まあ、後は本を読んでみてください。

ダイヤモンドより平和がほしい―子ども兵士・ムリアの告白

2015年02月16日 | 読書
ダイヤモンドより平和がほしい―子ども兵士・ムリアの告白
後藤 健二
汐文社

後藤健二さんが2005年に書かれた本です。
内戦直後のシオラレオネでの、子ども兵士と子ども兵士によって家族や手足を奪われた人々、そして子ども兵士を支える人の姿をノンフィクションで綴っています。

後藤さんが伝えたかったことが現地の方々の言葉で書かれています。
「子供たちを救わなければなりません。本当に平和を願うなら、兵士だった子どもたへの見方を変えなくてはいけません。確かに彼らは罪を犯したかもしれません。でも、彼らは同時に犠牲者なんです。子供たちは強制されて兵士になったんです。人殺しが好きな子なんて、どこにもいないんです。」
「彼らは、まだ幼い子どもだし、何も知らずに兵士として使われていたんだろう。もし、その子がおれの目に前に居たとしても、俺は彼を責めない。知っている子だとしても、俺は何もしやしない。
俺たちはこの国に平和が欲しいんだ。何よりも平和なんだ。それがすべてさ。
彼らを許さなきゃいけない。でも、絶対に忘れることはできない。理由はこの右腕さ。朝起きるとこの切られた右腕を見てしまう。もともと俺には二本の腕があったんだ。だから、彼らを許せても、絶対に忘れはしない。」

私達日本人は70年前に米国への報復よりも、相手を赦すことを選んだのではないでしょうか。
しかし、日本から被害を受けた人々に、あなたたちも日本がしているように私達を許しなさいとは言えないでしょう。
国の責任として赦しを乞い続けることが彼らの心を癒すことになると思う今日この頃、皆様如何お過ごしでしょうか。

夢をかなえるゾウ3 ブラックガネーシャの教え

2015年02月09日 | 読書
夢をかなえるゾウ3 ブラックガネーシャの教え
水野敬也
飛鳥新社


今回の主人公は、お金持ちの素敵な彼と結婚して世界一周旅行を夢見る独身女性。
対するは、ブラックガネーシャ!

本の帯で「今回の教えは、めっちゃスパイシーやで」って云ってる。
各回に出されるガネーシャからの課題は、痛みを伴う激辛の課題ばかり。

ガネちゃんのライバルも新登場。
お馴染みの釈迦や前作からの貧乏神の幸子さんも交えての騒動と感動のラストシーン!

優しさばかりを与えられても、それだけではホントの成長は出来ないかも知れない。
厳しい現実に勇気をもって挑戦することが必要なこともある。

どんな未来を手に入れたいのかで、自分の未来は決まるのだ。
今を懸命に生きることが大事なんだと、ガネーシャに教えられたような気がする今日の頃、皆様如何お過ごしでしょうか。

火星の人

2014年12月08日 | 読書
火星の人 (ハヤカワ文庫SF)
アンディ・ウィアー
早川書房


火星と地球の距離って12光分(光の速さで12分)あるようですね。(この本に書いたありました)

火星へ行くのには数か月の長旅になるようです。


このお話は人類が火星に着陸した後の物語です。

火星で事故で死んだと思われた科学者ワトニーが生きていた。
ひとりで火星に残された彼は生きて行けるのか。いつまで生きられるのか。

一人で火星に残されたら、どんな気分だろうか。
自暴自棄にならずに、生命の限界まで生きて帰還するよう努力する思考力・行動力ってどこから来るんでしょうか。
宇宙飛行士って、やっぱりこういう問題解決能力や諦めない性格や粘り強く冷静で緻密な判断力を持った人がなるんでしょうね。


ワトニーが生きていると知ったNASAには、彼を救う方策があるのか。
彼を地球へ帰還させるのか見殺しにするのか。

指揮官たちの思惑、リスク管理かチャレンジかの選択も難しいところですね。


彼を置き去りにして地球へ帰還して行った宇宙船の乗員の心境は。

様々な難題に植物学者でエンジニアのワトニーが挑んでゆく。


今年、火星旅行のニュースがありましたが、わくわくするような近未来の物語。

楽しく読みました。映画になったら観てみたいですね。

火星への片道旅行、参加希望者募る オランダ民間団体
http://www.cnn.co.jp/fringe/35031204.html

初めてのアドラー心理学

2013年09月01日 | 読書
初めてのアドラー心理学
アン フーパー,ジェレミー ホルフォード,キャスリン ハイアット
一光社


本書はアドラーの伝記を縦糸に、個人心理学(アドラー心理学)を横糸として編んだ心理学の入門書になっています。

私はコーチングを学び始めてから8年になりますが、当初はコーチングは心理学とは別物と教えられました。
ですが、コーチングも様々な流派があることを知りその中にNLP(神経言語プログラミング)と云うものがあると知りました。
NLPは正に心理学、心理療法のブリーフセラピーのひとつとして発展してきたと物の本には書かれています。
3年ほど前から心理学を本などで勉強しようと試みたのですが、何だか難しくて回りくどくて面倒で取っ付きにくかったんです。
そんな時にこの本に巡り逢いました。

フロイト(精神分析)やユング(分析心理学)の名前だけは知っていましたが、アドラーの名前も知りませんでした。

アルフレッド・アドラー(1870年~1937年、オーストリア生まれ)
個人心理学の創設者、教育者、ベストセラー作家、実践的哲学者。
ヴィクトール・フランクル、カール・ロジャース、アバラハム・マズロー等や、ロゴセラピー、認知療法、NLP等の考え方に影響を与えたようです。

アドラーの理論には、劣等コンプレックス、権力闘争、支配したがる人、ライフタスク、ライフスタイル、目的志向行動、共同体感覚、子育て等々沢山あります。

本書を読んでいて、コーチングとよく似ているなと思ったので、その中からひとつだけご紹介しておきましょう。

理論:アドラー派のカウンセリング手法、4つの目標
①「良い関係」を築く。
②クライエントの私的論理と隠された目標を見付ける。
③上記のものをクライエントが理解するのを助ける。
④クライエントが自分自身の人生を今日とは違ったふうに見ることを通して、より良い目標を見付ける手伝いをする。

これらのアドラー派カウンセリングがセラピストとクライエント両者の協力学習事業であると説いています。
これは、コーチングが病人を癒すことではなく、気付いていない人に気付きを促し、迷った人を導き、勇気をくじかれた人を勇気付けていることと同じでしょう。
コーチとクライアントが対等な立場であると云うコーチングの考え方と、同じ見方でアドラー心理学でも語られています。

私の感想としては、コーチングはネイティブコーチの事例を集めて、その模倣・モデリングで発展してきた経緯がありますが、
コーチングが何故有効なのかの理論付けとしては、アドラーの個別心理学が証明してくれていると云うことで、
実際に使う立場としてはコーチングの手法が分かりやすく使いやすいと思いました。

スタンフォードの自分を変える教室

2012年12月28日 | 読書
スタンフォードの自分を変える教室
ケリー・マクゴニガル
大和書房


意思力って何だろうか。
そんな疑問とやる力、やらない力、望む力に引き込まれて読み進めました。

心理学は脳科学に近づいたのか、脳科学によって心理学が解明されるのか。

本書を読んで思うのは、自分自身の在り方を考える自己認識力を高めることに役立つのではと云うこと。
自分が行動を起こせない人だと思う人には向いているかも。

「携帯ドーパミン装置」と云うのも出てきました。
これなんかは携帯電話やスマホ・ゲーム機などなんでしょうね。
これらも依存症にならない程度に使いたいものではありますが。

やってはいけないと云われるとやってしまったり、意識しないようにするとかえって意識してしまったり、
身の回りには「皮肉なリバウンド効果」で説明されている様な事例も多いです。

あの人を変えたいと云う事をコーチングのテーマに持ってくる人が時々居ますがそんなときには、
「他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる」と云う言葉を紹介たりします。

自分は変らなくてもいいと云う人ほど厄介なことが多いな、等と考える今日此の頃、皆様如何お過ごしでしょうか。

ハーバードの人生を変える授業

2012年12月20日 | 読書
ハーバードの人生を変える授業
タル・ベン・シャハー
大和書房


著者のタル・ベン・シャハーは、ポジティブ心理学の若手の第一人者と紹介せれています。
本書は、52章からなり、それぞれに理論とアクションプラン、偉人たちの名言が掲載されています。

52の「Think」はそのままコーチングの質問として使えるでしょう。
その中からひとつだけ紹介してみましょう。

Think:あなたは変化するために、どんなステップを踏みましたか。または踏もうとしていますか。あなたの変化を妨げているものは何ですか。どうすればその障害を克服できると思いますか。
「人生で一番大事なことは、結局、知識ではなく行動だ」(生物学者トマス・ハクスリー)

行動を起こすのも自分、起こさないのも自分です。
行動を起こせる人には本書は向いていると思います。
行動を起こせない人には違った書物が必要かもしれません。等と思う今日此の頃、皆様如何お過ごしでしょうか。

いちばんやさしい教える技術

2012年12月06日 | 読書
いちばんやさしい教える技術
向後 千春
永岡書店


私たちは学校や社会など様々な場面でいろいろなことを教えられてきました。
しかし、教える技術は教えて貰えませんでした。
ですから、人に物事を教えるときには、その物事を教えてくれた人の真似をするか、自分なりの工夫を施して教えたりしました。

なかなか上手くできない時に、努力が足りないとかやる気がないからだとか云われたりしませんでしたか。
学ぶ努力が足りないとか頑張ればできるなんてことなら教える人なんかいらないじゃありませんか。
本当は教える人の教え方が下手なだけだったのに。

教える技術が必要なのは先生だけではないでしょう。
親子・兄弟、職場、地域社会、多くのところで人は何らかの形で人に物事を教えています。

本書の説明でしたが、私の説明はわかり易かったでしょうか。