シネブログ

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『ハイテンション』

2007年03月30日 00時51分23秒 | 映画レビュー
製作年度:2003年
上映時間:91分
監督:アレクサンドル・アジャ
出演:セシル・ドゥ・フランス 、マイウェン 、フィリップ・ナオン 、フランク・カルフン 、アンドレイ・フィンティ 、ワーナ・ペリーア
オススメ度:★★★★☆

ストーリー:
女子大生のマリーは親友のアレックスとともに、彼女の実家へと向かう。2人は都会の喧騒を逃れ、静かな田舎で試験勉強に励む予定だった。夜遅く、ようやく2人はアレックスの実家に到着する。だがその直後、謎の中年男が玄関に現われ、手にした刃物でアレックスの両親と弟を次々と惨殺したのだった。物陰に隠れ、必死で息を潜めるマリー。ところが、今度はアレックスが殺人鬼に捕まり、トラックで連れ去られようとしていた…。



コメント:
意外や意外。純粋なホラーかと思ったら最後はどんでん返し系ときた。まさかこんな展開になるとは思ってもみなかったので、少々中途半端な終わり方に感じた。どうせやるならとことんホラー路線を突っ切ってもらいたかったところだ…。

だが殺人シーンに関しては百点満点をあげたい。噴水のように鮮血が飛散するスラッシャー描写、そしてギシギシと忍び寄る足音。視覚と音の両方から攻めてくる恐怖の連続に一体どこまで耐えられるだろうか?まさにこの映画は、製作者からホラーマニアに対する宣戦布告のような作品に仕上がっている。ただひたすら怖いものを作ろうという考えは見事に成功しているといえよう。
それにしてもあの殺人鬼役のフィリップ・ナオンという俳優の怖さといったらなんなんだろう。顔は全くといっていいほど映らないのに、体だけであそこまでの恐怖を体現する才能はすごすぎる。変な被り物や武器を持った殺人鬼より数段怖い。まさにうってつけなのだ。

ちょっとオチが気にくわないがまずまずの力作といえる。若干殺人シーンが少なくて物足りないと感じるが、ホラー好きでも十分満足のいく内容であるだろう。オチが気になる人はぜひ自分の目で確かめてくれ。

一応言っておくが間違っても心臓の弱い人は観ないように(笑)
あ、あと観終わったあとしばらくは食欲がなくなること間違いなし!