原題: THE DAY THE EARTH STOOD STILL
製作年度: 2008年
別題:-
製作国・地域: アメリカ 上映時間:121分
監督:スコット・デリクソン
製作:
ポール・ハリス・ボードマン
グレゴリー・グッドマン
アーウィン・ストフ
脚本:デヴィッド・スカルパ
撮影:デヴィッド・タッターサル
視覚効果スーパーバイザー:ジェフリー・A・オークン
プロダクションデザイン:デヴィッド・ブリスビン
衣装デザイン:ティッシュ・モナハン
編集:ウェイン・ワーマン
音楽:タイラー・ベイツ
出演:
キアヌ・リーヴス クラトゥ
ジェニファー・コネリー ヘレン
ジェイデン・クリストファー・サイア・スミス ジェイコブ
キャシー・ベイツ 国防長官
ジョン・ハム
ジョン・クリーズ
カイル・チャンドラー
ロバート・ネッパー
ジェームズ・ホン
ジョン・ロスマン
オススメ度:★★☆☆☆
ストーリー:
ある日、猛スピードで地球に向かって飛んでくる謎の巨大な球体が発見される。アメリカ政府は厳戒態勢を敷き、あらゆる分野の専門家を集めて対策チームを組織する。亡き夫の連れ子ジェイコブと2人暮らしの生物学者ヘレンも強制的に招集される。やがて、球体はセントラルパーク上空で静止し、中からは人間の姿をした宇宙からの使者クラトゥが現われる。すぐさま軍の施設でクラトゥに対する尋問が試みられるが、クラトゥは特殊な能力で拘束を解くと平然と施設から姿を消してしまう。クラトゥの目的も判らぬまま世界中がパニックとなる中、クラトゥは協力者にヘレンを選び接触を図る。そしてついに、ヘレンはクラトゥから衝撃の事実を告げられるのだったが…。
コメント:
あまりの期待感が仇となって返ってきた感じだ。
予告編を見た時点でおそらくほとんどの人が大よその展開が予測できているだろう。
その予測は最後まで覆されることもなく坦々と終わってしまう。
本作の何が一番問題かといえば、真新しさが全く感じられないことだ。
この手の映画の醍醐味といえば、映像でいかにして度肝を抜かしてくれるかに掛かっている。
予告編でも嫌というほど、未知の物体の破壊シーンを見せられ、そして話題を呼んでいた。
だが実際見てみるとどうだろう?
正直言って、予告編が最高の見せ場として終わってしまっている映画なのだ。
これでは観客は驚かない。
それならストーリーで引きつけられればまだ成功と言えるだろうが、これも全くひねりが感じられない。
むしろ全てのセリフが説教くさくてだんだんイライラしてくるくらいだ。
「人間がいなければ地球は救われる」
ってセリフも現代に生きる人間が一番熟知していることで、
それをどうやって解決していくのか?という問題に
親子愛とか出されても今更って感じであまり現実味が持てない。
また本作の悪役として米軍が登場するが、
彼らのあまりに無知な行動が完全に映画の品質を落としている。
なぜ軍事国家としての存在をここまで押し出さないといけないのか、
全く持って理解することができないのだ。
もしかして見せ場を作るために、
むやみやたらにミサイルや銃を乱射しまくったのではなかろうか?
もしそうなら本当に残念で仕方がない。
「窮地に立たされた人間は変われる」
このセリフも口先だけと捉えるほかないだろう。
そしてこの映画のもうひとつの欠点として
キャラクタへの感情移入ができないところにある。
キアヌ演じる宇宙人はただ地球を救うために派遣されたいわば偵察機のようなもの。
感情なんて持っているわけもなく、全てのセリフが客観的な発言ばかりに聞こえるのだ。
そして、その宇宙人と共に行動するヘレン(ジェニファー・コネリー)と
ジェイコブ(ジェイデン・クリストファー・サイア・スミス)。
この親子も何だかいろいろと過去を持つ関係だが、ジェイコブの生意気な態度と
自己中心的な行動に同情なんてひとつもできるはずがない。
ウィル・スミスの息子もとんだとばっちりを受けたものだ。
彼はただ監督に言われるがままに演技をしただけだろうに…。
とにかく本作はテーマだけが一人歩きをしてしまった映画に過ぎない。
心に刻まれる映画には程遠い出来に、期待を裏切られた人は少なくはないだろう。
【余談】
本作開始前の予告編にあの『ドラゴンボール』がついにラインナップ。
その予告編が終わった瞬間、映画館の中は失笑に包まれていた。
この映画、公開するととんでもないことになるぞ(失笑)
製作年度: 2008年
別題:-
製作国・地域: アメリカ 上映時間:121分
監督:スコット・デリクソン
製作:
ポール・ハリス・ボードマン
グレゴリー・グッドマン
アーウィン・ストフ
脚本:デヴィッド・スカルパ
撮影:デヴィッド・タッターサル
視覚効果スーパーバイザー:ジェフリー・A・オークン
プロダクションデザイン:デヴィッド・ブリスビン
衣装デザイン:ティッシュ・モナハン
編集:ウェイン・ワーマン
音楽:タイラー・ベイツ
出演:
キアヌ・リーヴス クラトゥ
ジェニファー・コネリー ヘレン
ジェイデン・クリストファー・サイア・スミス ジェイコブ
キャシー・ベイツ 国防長官
ジョン・ハム
ジョン・クリーズ
カイル・チャンドラー
ロバート・ネッパー
ジェームズ・ホン
ジョン・ロスマン
オススメ度:★★☆☆☆
ストーリー:
ある日、猛スピードで地球に向かって飛んでくる謎の巨大な球体が発見される。アメリカ政府は厳戒態勢を敷き、あらゆる分野の専門家を集めて対策チームを組織する。亡き夫の連れ子ジェイコブと2人暮らしの生物学者ヘレンも強制的に招集される。やがて、球体はセントラルパーク上空で静止し、中からは人間の姿をした宇宙からの使者クラトゥが現われる。すぐさま軍の施設でクラトゥに対する尋問が試みられるが、クラトゥは特殊な能力で拘束を解くと平然と施設から姿を消してしまう。クラトゥの目的も判らぬまま世界中がパニックとなる中、クラトゥは協力者にヘレンを選び接触を図る。そしてついに、ヘレンはクラトゥから衝撃の事実を告げられるのだったが…。
コメント:
あまりの期待感が仇となって返ってきた感じだ。
予告編を見た時点でおそらくほとんどの人が大よその展開が予測できているだろう。
その予測は最後まで覆されることもなく坦々と終わってしまう。
本作の何が一番問題かといえば、真新しさが全く感じられないことだ。
この手の映画の醍醐味といえば、映像でいかにして度肝を抜かしてくれるかに掛かっている。
予告編でも嫌というほど、未知の物体の破壊シーンを見せられ、そして話題を呼んでいた。
だが実際見てみるとどうだろう?
正直言って、予告編が最高の見せ場として終わってしまっている映画なのだ。
これでは観客は驚かない。
それならストーリーで引きつけられればまだ成功と言えるだろうが、これも全くひねりが感じられない。
むしろ全てのセリフが説教くさくてだんだんイライラしてくるくらいだ。
「人間がいなければ地球は救われる」
ってセリフも現代に生きる人間が一番熟知していることで、
それをどうやって解決していくのか?という問題に
親子愛とか出されても今更って感じであまり現実味が持てない。
また本作の悪役として米軍が登場するが、
彼らのあまりに無知な行動が完全に映画の品質を落としている。
なぜ軍事国家としての存在をここまで押し出さないといけないのか、
全く持って理解することができないのだ。
もしかして見せ場を作るために、
むやみやたらにミサイルや銃を乱射しまくったのではなかろうか?
もしそうなら本当に残念で仕方がない。
「窮地に立たされた人間は変われる」
このセリフも口先だけと捉えるほかないだろう。
そしてこの映画のもうひとつの欠点として
キャラクタへの感情移入ができないところにある。
キアヌ演じる宇宙人はただ地球を救うために派遣されたいわば偵察機のようなもの。
感情なんて持っているわけもなく、全てのセリフが客観的な発言ばかりに聞こえるのだ。
そして、その宇宙人と共に行動するヘレン(ジェニファー・コネリー)と
ジェイコブ(ジェイデン・クリストファー・サイア・スミス)。
この親子も何だかいろいろと過去を持つ関係だが、ジェイコブの生意気な態度と
自己中心的な行動に同情なんてひとつもできるはずがない。
ウィル・スミスの息子もとんだとばっちりを受けたものだ。
彼はただ監督に言われるがままに演技をしただけだろうに…。
とにかく本作はテーマだけが一人歩きをしてしまった映画に過ぎない。
心に刻まれる映画には程遠い出来に、期待を裏切られた人は少なくはないだろう。
【余談】
本作開始前の予告編にあの『ドラゴンボール』がついにラインナップ。
その予告編が終わった瞬間、映画館の中は失笑に包まれていた。
この映画、公開するととんでもないことになるぞ(失笑)