シネブログ

このブログは映画に関する記事を書いています☆

『ナイロビの蜂』

2006年12月31日 17時38分13秒 | 映画レビュー
製作年度:2005年
上映時間:128分
監督:フェルナンド・メイレレス
出演:レイフ・ファインズ 、レイチェル・ワイズ 、ユベール・クンデ 、ダニー・ヒューストン 、ビル・ナイ 、ピート・ポスルスウェイト
オススメ度:★★★★☆

ストーリー:
ケニアのナイロビ。ガーデニングが趣味の英国外務省一等書記官ジャスティン。事なかれ主義の彼は、アフリカで精力的に救援活動を続ける妻テッサの行動には深く立ち入らず、見ない振りを通していた。ところがそんなある日、テッサは救援活動中に何者かに殺されてしまう。警察はよくある殺人事件の一つとして処理しようとしていた。しかし、事件に不審なものを感じたジャスティンは、意を決して自ら調査に乗り出す。やがて、事件には国際的陰謀が絡んでいたことを知るジャスティンだが、そんな彼にも身の危険が迫っていた…。



コメント:
アフリカの悲惨な状況を、ある陰謀に巻き込まれた夫婦を交えてリアルに描いた作品。
一応『愛』というのがメインテーマだと思うのだが、その背景にある陰謀がものすごく強い印象を残している。

妻はなぜ殺されてしまったのか?

その謎を暴くためにアフリカの大地を駆け巡る夫。
そしてその謎が解けたとき、自分の命をも失う代わりに妻の強い愛を感じる瞬間はとても感動させられた。
冒頭から妻が死んで、その謎を追いかけていくという構成がよかったと思う。
もちろん主演の二人の演技にも感動した。

自分にとって一番大切なものは人によってそれぞれ違う。
本当に大切なものは何なのか?
それぞれの登場人物の立場になって観ることによりとても奥深い作品に仕上がっていると思う。

『ボニーとクライド/俺たちに明日はない』

2006年12月31日 17時27分24秒 | 映画レビュー
製作年度:1967年
上映時間:112分
監督:アーサー・ペン
出演:ウォーレン・ビーティ 、フェイ・ダナウェイ 、ジーン・ハックマン 、マイケル・J・ポラード 、エステル・パーソンズ 、デンヴァー・パイル
オススメ度:★★★★☆

ストーリー:
ケチな自動車泥棒だったクライドは、気の強いウェイトレスの娘ボニーと運命的に出会い、コンビを組んで強盗をやりはじめる。二人は順調に犯行を重ねていくが……。



コメント:
一度観たら忘れられない。
アメリカン・ニューシネマの第1号となったこの作品では、映画史上最高のインパクトと言っていいほどのラストが待っています。
しかもこれが実話だと知ったときが本当に衝撃的でした。

軽い気持ちで強盗を繰り返していき大恐慌時代の人気者になっていくクライドとボニー。
しかしラストで彼らは87発の銃弾を浴びて絶命する。
まさに天国と地獄の両方を見せ付けられ何とも言えない終わり方をする映画だ。

当時を象徴するかのような作品なだけに観て損はないと思う。

『私の頭の中の消しゴム』

2006年12月29日 01時52分44秒 | 映画レビュー
製作年度:2004年
上映時間:117分
監督:イ・ジェハン
出演:チョン・ウソン 、ソン・イェジン 、ペク・チョンハク 、パク・サンギュ 、クォン・ビョンギル 、キム・ヒリョン
オススメ度:★★☆☆☆

ストーリー:
建設会社の社長の娘スジン。彼女は妻ある男性と不倫の関係にあったが、ついに破局を迎える。その夜、傷心のまま彷徨っていた街で一人の男性チョルスと出会う。その時は気づかなかったが、彼こそスジンの運命の人だった。やがて再会した2人は、ほどなく恋に落ち、幸せの中結婚する。甘い新婚生活に浸る2人だったが、いつの頃からかスジンの物忘れが度を越したものとなっていく。心配になって医者に診てもらったところ、若年性アルツハイマーという思いもよらぬ診断結果を告げられるのだった。



コメント:
この映画は何を目的として製作されたものなのかがよくわかりませんでした。
ただ観る人を泣かせたかっただけなのか?
もしそれだけの目的なのであれば、わざわざ映画にする必要はなかったと思ってしまいます。

病気を扱ったテーマで在り来たりなストーリー。
正直観客の同情を誘って金儲けのために作ったものにしか見えませんでした。
最後は何か希望を持たせるような終わり方だったため、総合的に観ると単なる純愛ドラマのような形で終わってしまったなぁとちょっとがっかりしました。
途中までの展開はよかったんですけどね。

それにしても最近の韓国映画には同系統のものが多すぎる。
とりあえず感動系を持ってきて、主人公は美男美女。
観客に感動してもらえれば満足といった演出が多く、病気というテーマの使い方を間違っている気がします。

別にこの映画がダメとは思いません。
ただ本当に病気の辛さを伝えたいのであれば、もっと違った表現の仕方があるはずです。
ただ”愛”があればいいというものではないということを本気で考えてみて欲しいですね。

『サウンド・オブ・サンダー』

2006年12月28日 01時08分55秒 | 映画レビュー
製作年度:2004年
上映時間:102分
監督:ピーター・ハイアムズ
出演:エドワード・バーンズ 、キャサリン・マコーマック 、ベン・キングズレー 、ジェミマ・ルーパー 、デヴィッド・オイェロウォ 、ヴィルフリート・ホーホルディンガー
オススメ度:★☆☆☆☆

ストーリー:
西暦2055年、人類はタイムトラベルを可能にしていた。シカゴの大手旅行代理店タイム・サファリ社では、6500万年前にタイムトラベルして恐竜狩りを楽しむという人気ツアーを主催していた。地球の歴史が変わらぬよう、ツアーは厳格に管理されていたが、ある時、ツアー客の一人が気づかぬうちにごく小さな何かを過去から持ち帰ってしまったため、地球上の進化が大きく狂ってしまう。それはタイム・ウェイブ(進化の波)として地球に押し寄せる。最初に異常気象が引き起こされ、続く波で巨大植物の異常繁殖、さらには未知の巨大生物まで出現する。そして最後の波が来たとき、人類は滅亡してしまう。それまでに残された時間はあと僅か。はたして、人類はこの未曾有の危機を乗り越えることができるのか?



コメント:
一体これは何年前の作品なんでしょうか?
たった2年前ですよね?

まず何がひどいかって言ったらCGの完成度。
最初、メイキング映像でも見ているのかと勘違いしたくらいです。
明らかに作りかけのようなCGで、この映画の見せ所でもある近未来の建物や恐竜など全てのCGが全然ダメ。
リアル感のかけらもありませんでした。
正直、10年以上も前に製作された「ジュラシック・パーク」などの方が断然リアルで丁寧に作ってあります。

あと、見ようと思ったきっかけがストーリなのですがこれもかなりマズイ出来です。
とにかく根拠のないセリフが多すぎ。
タイムトラベルを開発した女博士ですが、「そろそろ次の波がくるわ」とか何度か言ってるけど、その根拠はどこにあるの?とか、植物に刺された男が、刺された瞬間「この植物には毒がある」とか言ってるけど、なんでそんなすぐに毒があるってわかるんだ?とか、とにかく聞いた瞬間笑いが出てしまうセリフが多いんです。
あまりにひどいので映画を観ながらツッコミを入れまくってました。

よくこんな映画が一般公開されたなと疑問に思っています。
予告編ではそれなりに良い出来に見えたので、本編を見たときのショックはあまりに大きかったですね。
期待しすぎた自分がバカでした。
これから見る人にはとてもオススメできない映画です。

『ナイト・ウォッチ/NOCHNOI DOZOR』

2006年12月27日 00時01分24秒 | 映画レビュー
製作年度:2004年
上映時間:115分
監督:ティムール・ベクマンベトフ
出演:コンスタンチン・ハベンスキー 、ウラジーミル・メニショフ 、マリア・ポロシナ 、ガリーナ・チューニナ 、ヴィクトル・ヴェルズビツキー 、マリア・ミロノーワ
オススメ度:★★☆☆☆

ストーリー:
この世には、人間でありながら特殊な能力を持ち異種と呼ばれる者たちがいた。彼らは“光”と“闇”の勢力に別れ太古の時代より激しい対立を繰り返していた。悪と不幸を好む闇に対し、人類の平和と安定を実現するため戦いを続ける光の勢力。しかしおよそ1000年前、両勢力の力があまりにも拮抗、このまま戦闘が続けば全滅が避けられないと判断した光の王ゲッサーと闇の王ザヴロンは、休戦協定を結んだ。以降、異種に目覚めた人間は、光と闇のどちらに入るかは本人の意思で決められた。そして、闇の行動は光の監視人“ナイト・ウォッチ”によって、反対に光の行動は闇の監視人“デイ・ウォッチ”によってそれぞれ常時監視され両勢力の微妙な均衡は保たれてきた。現代のモスクワ。ナイト・ウォッチとして活動するアントンは、闇のヴァンパイアに狙われた少年イゴールの救出に向かい地下鉄に乗り込む。彼はそこで何者かの呪いを意味する空気の渦が頭上に出来ている女性を目にする。それはアントンの力では消し去ることのできない強い呪いだった。この時アントンはまだ知らなかった。まもなく光と闇の均衡を崩してしまう強力な異種が誕生しようとしていることを。そしてその鍵が、この女性スヴェトラーナにあることを。



コメント:
ロシア国内で歴代興行記録を塗り替える大ヒットとなった本作。
ちょっと期待しすぎたせいなのか全くおもしろくなかった。

まず全体的に言いたいのはハリウッドを意識しすぎだということ。
最近大ヒットとなった『マトリックス』や『ロード・オブ・ザ・リング』のパクリではないかという演出が多数あります。
製作者たちが意識していないと言ったとしても、普通の映画ファンなら絶対そっちに繋げてしまうでしょう。

それに展開が早いし、無駄にCGに凝った映像が多くて内容をつかむのに時間がかかった。
最後はえらい中途半端に終わるなと思ったら、これは第一部だったんですね。
それにしてもあまりに唐突に終わったのでビックリしました。
力を入れて作った作品であるのならもっとストーリーにも重点をおいて、原作を読んでない人にでもすんなり入れる内容にして欲しかったな。

とにかく残念としかいいようがない部分が多かったです。

『ニュー・ワールド』

2006年12月26日 01時31分32秒 | 映画レビュー
製作年度:2005年
上映時間:135分
監督:テレンス・マリック
出演:コリン・ファレル 、クオリアンカ・キルヒャー 、クリストファー・プラマー 、クリスチャン・ベイル 、オーガスト・シェレンバーグ 、ウェス・ステューディ
オススメ度:★☆☆☆☆

ストーリー:
1607 年、新たな楽園を求めてイギリスの港を旅立った船が、長い航海の末に北アメリカのヴァージニア近辺に辿り着く。しかし、そこには先住民のコミュニティが存在した。ニューポート船長は、反乱罪に問われていたジョン・スミスを解放する。彼の勇敢さを買って、先住民との交渉役を任せる。しかし、スミスはたちまち先住民に捕えられ、王の前に連行されてしまう。そして、スミスの処刑が命じられた時、王の末娘ポカホンタスが命乞いをし、彼は救われる。やがて2人は、言葉や文化の壁を超えて深く愛し合うようになるのだったが…。



コメント:
眠すぎるzzz
観ていて眠くなる映画は久しぶりでした。
これ以前で眠くなる作品と言えば『シン・レッド・ライン』・・・もしや!?
と思い調べてみると、やはり監督が一緒だ・・・。

正直、この監督の作品は無理です。
あまりにも退屈すぎる。

セリフは少ないし、話は飛び飛びだし、ほとんどがナレーション風で催眠術にしか聞こえない。
ここまで引き込まれる要素がない映画も珍しいです。

映像美にこだわってるらしいけど、それがわからない人間にはとにかく退屈な映画です。

『アンダーワールド:エボリューション』

2006年12月25日 01時46分04秒 | 映画レビュー
製作年度:2006年
上映時間:106分
監督:レン・ワイズマン
出演:ケイト・ベッキンセイル 、スコット・スピードマン 、トニー・カラン 、ビル・ナイ 、シェーン・ブローリー 、デレク・ジャコビ
オススメ度:★★★★☆

ストーリー:
家族を殺したライカンへの復讐を誓い、闇の処刑人となった女ヴァンパイア、セリーン。しかし一族の統治者ビクターが家族を虐殺していた真実を知り、セリーンはビクターへの復讐を果たす。ついに同族からも追われる身となったセリーン。そんな彼女の唯一の味方はヴァンパイアとライカンの混血種マイケルだけ。2人は追っ手から逃れながらも、やがて両種族の創世にまつわる秘密と、セリーンの中に眠る封印された記憶の謎に迫っていくのだった。



コメント:
前作に比べるとはるかに良くなっているように感じました。
ストーリーは簡潔にまとまっていたし、なんといっても映像・演出の質が格段によくなってます。
前作はヴァンパイアvsライカンという設定にも関わらず単なる銃撃戦で終わった印象が強かったですが、今回はCGがかなり駆使されていて見所映像が満載でした。

それにしても主演のケイト・ベッキンセールは美しいですね!
それだけでもこの作品を見る価値あり!!
監督のレン・ワイズマンはケイトの旦那でもあるので魅力を引き出すのがうまいです。
ケイトの際どいベッドシーンですが、意味が有り気な演出が施されていたけど別に大した展開もなく終わったので単なるサービス映像だったのかなと・・・

前作を観て世界観を楽しめた人は今作でもそれなりに楽しめるはずです。
完全に続編なので予習してから観ることをオススメします。

『アンダーワールド』

2006年12月24日 08時10分50秒 | 映画レビュー
製作年度:2003年
上映時間:121分
監督:レン・ワイズマン
出演:ケイト・ベッキンセイル 、スコット・スピードマン 、シェーン・ブローリー 、マイケル・シーン 、ビル・ナイ 、アーウィン・レダー
オススメ度:★★★☆☆

ストーリー:
ビルの屋上から楽々と地上に降り立つ一人の美女。彼女の正体は吸血鬼<ヴァンパイア>の女戦士セリーン。ある時、彼女はヴァンパイアの宿敵、狼男族<ライカン>が人間の青年医師マイケルを追いかけていることに気づく。不審に思ったセリーンはマイケルの行動を追跡。そして、彼に直接尋問している最中、ライカンたちに急襲される。セリーンはとっさにマイケルを助けて逃走するが、その直前、マイケルはライカンのリーダー、ルシアンに肩を咬まれてしまう。それは、マイケルがほどなくライカンになることを意味するのだった…。



コメント:
吸血鬼vs狼男の戦いという割には、ほとんどの戦闘シーンが銃撃戦ってのはちょっとどうかな?って思いました。
しかも銃弾には、ヴァンパイアに対しては日光=紫外線、ライカンに対しては銀=硝酸銀の効果が発揮されるものを使用していて、ものスゴイ微妙な戦闘に見えてしまいます。
それぞれのキャラの特技を生かした戦闘シーンが少なかったのがちょっと残念。

しかし製作者側からすれば、敢えて銃撃戦という形式をとることによって、どこか人間らしさというものを残そうとしているのだと思います。
あまりにも怪物同士の戦いというイメージが定着してしまうと感情移入もできないだろうしストーリーとしても成り立たないものになってしまいますからね。

そういった意味では成功している作品だと思います。

世界観は常にダークな状態で内容にピッタリの雰囲気が出せていたし、キャラクター設定もなかなかかっこよくて良かったと思います。

続編にも期待したいですね。

『ホステージ』

2006年12月23日 01時50分23秒 | 映画レビュー
製作年度:2005年
上映時間:113分
監督:フローラン・シリ
出演::ブルース・ウィリス 、ケヴィン・ポラック 、ジョナサン・タッカー 、ベン・フォスター 、ミシェル・ホーン 、ジミー・ベネット
オススメ度:★★☆☆☆

ストーリー:
LAPDの凄腕交渉人として活躍してきたジェフ・タリー。しかし1年前の人質事件で失敗を犯した彼は心に大きな傷を負い、その職を辞してLAを去り、いまは小さな町の警察署長として凶悪犯罪とは無縁の平穏な日々を送っていた。ところがそんなある日、小高い丘に建つ豪邸で若者3人組による人質事件が発生する。完璧な防犯設備を備えたその邸宅はいまや、難攻不落の要塞と化してしまう。人質交渉に二の足を踏むタリー。しかし、その邸宅にはある犯罪組織が狙う重要な機密資料が隠されていた。そして、組織は彼の妻と娘を人質に取り、彼らが機密資料を回収するまで、警察が踏み込まぬよう現場を指揮しろと、タリーに要求してきたのだった。



コメント:
全体的に無駄な伏線が多い気がしました。

元々事件の発端となった3人の若者ですが、豪邸にたてこもった動機が単なるおふざけというのがなんとも微妙。
しかも途中から主人公の家族がある組織に人質にされたということで、たてこもり事件は単なるきっかけにすぎなかったというのがちょっとがっかりですね。
若者の一人はやけに不気味で怪しいけど、ただのいかれた少年だったというのも・・・。
もっとストーリーに絡んでくる役なら同情はできたものの、意味もなく人を襲って自滅ってのはねぇ。

結果的には、人質に取られていた主人公の家族と、豪邸に住んでいた家族だけ救出して、若者3人はあっけなく死亡。
交渉人ならもっとすばらしい交渉術を見せて欲しかった。
悪いことをした人間は死んでもいいという考えなのでしょうか?

とにかく個人的には納得のいかないところが多い作品でした。

『蝋人形の館』

2006年12月22日 00時59分17秒 | 映画レビュー
製作年度:2005年
上映時間:113分
監督:ジャウム・コレット=セラ
出演:エリシャ・カスバート 、チャド・マイケル・マーレイ 、ブライアン・ヴァン・ホルト 、パリス・ヒルトン 、ジャレッド・パダレッキ 、ジョン・エイブラハムズ
オススメ度:★★★★☆

ストーリー:
カーリーと親友のペイジら6人の若者たちは、大学フットボールの試合を観戦するため長距離ドライブでスタジアムへと向かっていた。途中、キャンプ場で一泊した彼らは、翌朝何者かの悪質な悪戯で車の一台が故障してしまったことを知る。仕方なく仲間と別れ、修理品の調達で近くにある片田舎の町へ向かうカーリーとウェイド。アンブローズというその町は人影もなく、異様なほど静まりかえっていた。ところが、これといって興味を惹くものがないその町に、なぜか立派な蝋人形館が。そして中には、本物と見まがうばかりに生々しい蝋人形の数々。しかしその人形には恐るべき秘密が隠されていた…。



コメント:
予想以上におもしろかったです!!
蝋の館を舞台にしたというのがよかったですね。

主人公たちは見知らぬ土地でキャンプをし、得たいの知らないやつらによって恐怖のどん底に落とされる・・・
このパターンはよくある話だけど、おもしろいのはここから。

とにかく惨殺シーンは見応え十分!
ペンチで指を切られたり、棒で串刺しにされたり、生きたまま蝋人形にされたり・・・
どれも観ていてリアルで痛い。
これぞホラーの醍醐味だと思います。
そして最後の蝋の館が溶け落ちていくシーンは最高に迫力があってよかったと思います。

主演のエリシャ・カスバートはホラー映画にピッタリですね。
双子のお兄さん役のチャド・マイケル・マーレイもなかなかかっこよくてよかった。
微妙なのはパリス・ヒルトン。
どうせならもっとお色気ムンムンな役でもよかったなぁ。
かなり中途半端な役どころだと思いました。
死に方は最高でしたけどねw

基本的にはありがちだけど、それなりにストーリーもあってホラー映画としては久々に楽しめる内容でした。

『キング・コング』

2006年12月21日 21時32分47秒 | 映画レビュー
製作年度:2005年
上映時間:188分
監督:ピーター・ジャクソン
出演:ナオミ・ワッツ 、エイドリアン・ブロディ 、ジャック・ブラック 、トーマス・クレッチマン 、コリン・ハンクス 、ジェイミー・ベル
オススメ度:★★★★☆

ストーリー:
1930 年代初頭のニューヨーク。野心家で大胆不敵な映画監督カール・デナムは、かつてない冒険映画を撮ろうと、誠実な脚本家ジャック・ドリスコルと美しい女優アン・ダロウを加えた撮影クルーを率い危険な航海に乗り出す。そして、ついに幻の孤島“髑髏島(スカル・アイランド)”へと辿り着いた一行。カールはさっそく撮影を開始するが、やがてアンが原住民にさらわれてしまう。救出に向かったクルーたちだったが、彼らはそこで想像を絶する世界を目の当たりにするのだった…。



コメント:
こんなにスケールのデカイ映画を観たのは久々です!!ゴリラも恐竜も虫も、そして映画館で買ったパンフレットも全てがビッグサイズ!!

全編を通してほとんどがCGで作られているのですが、これがホントよくできてる。
特にコングの表情や毛並みはリアルでした。表情だけであれだけの感情を引き出せるとは思っていなかったのでかなり驚きました。実はこのコングの動きは全て俳優のアンディー・サーキスが演じているんですよ。彼は「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズで登場したCGキャラのゴラムを演じていた俳優さんです。これだけの動きを実現した彼にはもう脱帽ですね。
もうひとつ個人的に驚いたのが、1930年代のNYを再現した映像です。特に映画のラストの方で、コングがNYの街を暴れまわるシーンや、エンパイアステートビルの屋上から見えるNYの景色はため息が出るほどすばらしい。
どれをとっても映画史上最高の制作費を掛けただけのことはありますよ。
とにかく今年最高のエンターテインメントと言ってもいいんじゃないでしょうか?
それくらい僕としてはオススメの映画でした。

『SAYURI』

2006年12月20日 01時38分48秒 | 映画レビュー
製作年度:2005年
上映時間:146分
監督:ロブ・マーシャル
出演:チャン・ツィイー 、渡辺謙 、ミシェル・ヨー 、役所広司 、桃井かおり 、工藤夕貴
オススメ度:★★★★★

ストーリー:
貧しい漁村に生まれ、9歳で花街の置屋に売られた少女・千代。そこには、千代と同じ境遇のおカボという少女と、花街一の売れっ子芸者、初桃がいた。下働きの辛さと、初桃の執拗ないじめに希望を見失いかけていた千代に、ある時、“会長”と呼ばれる立派な紳士が優しく声を掛ける。この一瞬の出会いが千代に確かな希望をもたらした。以来、芸者になって会長さんにもう一度逢いたいと夢見る千代。15歳の時、そんな千代に転機が訪れる。一流の芸者、豆葉が千代を芸者として育てたいと申し出たのだった。そして、豆葉の厳しい指導の末に千代は芸者“さゆり”となり、やがて花街一の芸者へと花開いていくのだった…。



コメント:
美しい!!
感想を一言で言ってしまえばまさにこれです。
僕が思うには、海外のスタッフによって製作されるからこそこの映画のように美しい作品に仕上がるのだと思います。この映画を観る前の僕は、芸者の何がどうスゴイのかが全くわかっていませんでしたが、観終わってみて、外国人からみた芸者のすばらしさを身をもって感じることができました。
また、俳優の演技もスゴイです。
アジアンビューティーなチャン・ツィイーは芸者役がピッタリでマジ美しいです。03年度のアカデミー助演男優賞にノミネートされた渡辺謙もその存在感を存分に見せつけてくれています。周りを固めている俳優陣もかなり力の入った演技でストーリーを盛り上げてくれています。
とにかく全てがすばらしい映画なので観る価値アリです☆

『Mr.&Mrs. スミス』

2006年12月19日 00時13分23秒 | 映画レビュー
製作年度:2005年
上映時間:118分
監督:ダグ・リーマン
出演:ブラッド・ピット 、アンジェリーナ・ジョリー 、ヴィンス・ヴォーン 、アダム・ブロディ 、ケリー・ワシントン 、キース・デヴィッド
オススメ度:★★★★☆

ストーリー:
運命的な出会いの末、電撃的に結婚したスミス夫妻。しかし、この2人には互いに相手に知られたくない秘密があった。実は、Mr.スミスは直感を頼りに修羅場をくぐり抜けてきた一流の殺し屋、一方のMrs.スミスも最新鋭のテクノロジーを駆使してミッションを遂行する暗殺エージェントのエースだったのだ。しかも2人は対立する組織に属していた。互いに正体を隠し結婚生活を送っていた2人だったが、ある時ついに、ミッション遂行中の現場でバッタリ出くわしてしまう。正体を知られてしまった以上、たとえ愛する人でも抹殺するのがこの世界の掟。さっそく2人は相手を始末すべく、壮絶な戦闘を開始するのだが…。



コメント:
これぞ”娯楽映画”!!
コメディ、アクション、ロマンスがうまく合わさっていて気楽に楽しめる内容でした。例えるなら『オーシャンズ11』と『トゥームレイダー』が合体したような感じ。
とにかく主演の二人がカッコいい!!アクションシーンは見とれてしまうほど鮮やかです。正直、アンジェリーナ・ジョリーの美しさには参っちゃいました。改めてセクシーな女優ということを思い知らされましたね。
そしてこの映画の一番の見所はスミス夫妻のやり取りです。
お互い手加減のない喧嘩はすさまじすぎる!!

『エラゴン 遺志を継ぐ者』

2006年12月18日 00時11分17秒 | 映画レビュー
製作年度:2006年
上映時間:104分
監督:シュテフェン・ファンマイアー
出演:エド・スペリーアス 、ジェレミー・アイアンズ 、シエンナ・ギロリー 、ロバート・カーライル 、ジャイモン・フンスー 、ジョン・マルコヴィッチ
オススメ度:★★★★☆

ストーリー:
遥か彼方の帝国アラゲイシアは、かつてエルフ、ドワーフが人間と共存する平和な土地だった。ところが今、帝国は邪悪なガルバトリックス王に支配されていた。辺境の村で叔父と暮らしていた少年エラゴンは、ある日森の中で青く光る石を見つける。しかしそれは、ドラゴンの卵で、やがてメスのドラゴン、サフィラが誕生する。エラゴンは、村の語り部ブロムからドラゴンとドラゴンライダーと呼ばれる種族がこの国を平和に統治してきた歴史を教わる。そんな矢先、暴君ガルバトリックスが新たなドラゴンの誕生を阻止しようと送り込んだ怪物によってエラゴンの叔父が殺されてしまう。エラゴンは、サフィラを守るため、そして叔父の仇を討つため、サフィラ、ブロムと共に旅に出るのだった…。

コメント:
まさかここまで面白い映画に仕上がっているとは!!
正直、映画を観るまでは全く期待感というものは持っていませんでした。
どうせROTRのパクリ版だろうなと思ってたから。
ところが始まってみるとぐいぐいストーリーに引き込まれていってあっという間の104分。

この映画の一番の見所は、なんといっても少年エラゴンと青き竜サフィラの活躍。
ドラゴンの飛行シーンはスピード感溢れ、最後の戦闘シーンでは完璧と言ってもいいくらい迫力満点の映像化でした。
心の声で会話して意思疎通していくエラゴンとサフィラの関係も映画を盛り上げる見所のひとつです。
成長していくということでは、今回映画初主演のエド・スペリーアスはピッタリだなと思いました。
物語が進んでいくにつれてエラゴン役としても成長していくんじゃないかな。
演技の幅にも期待できそうです。

ストーリーはかなり早い展開で進んでいき、まるでRPGのいいところだけを見せられているような感覚。
それでもちゃんと重点は押さえているので特に疑問に思う点はありませんでした。
原作を読んでいる人にとっては物足りないと思いますが・・・。

とりあえず今回は三部作あるうちの第一部ということなのでこれくらいの内容でよかったかなと。
続編にはそれぞれのキャラの濃いエピソードなどを期待したいですね。

『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』

2006年12月17日 02時07分32秒 | 映画レビュー
製作年度:2005年
上映時間:157分
監督:マイク・ニューウェル
出演:ダニエル・ラドクリフ 、ルパート・グリント 、エマ・ワトソン 、トム・フェルトン 、スターニスラフ・イワネフスキー 、ケイティ・リューング
オススメ度:★★☆☆☆

ストーリー:
ハリー、ロン、ハーマイオニーの3人は無事にホグワーツ魔法学校の4年生に進級。その新学期の初日、ダンブルドア校長から重大発表がなされた。100年の封印を破り、もはや伝説となった“三大魔法学校対抗試合”がホグワーツ主催で復活を遂げるというのだ。それは世界の三大魔法学校の生徒が一堂に会するなか、各校から1名ずつ選ばれた代表選手3名が魔法の力を競い合う交流戦。そしてその代表選手は立候補した生徒の中から“炎のゴブレット”が選び出す。ところが、各校の代表3名が選ばれた直後、立候補もしていなければ17歳という年齢制限にも満たない14歳のハリーがなぜか4人目の選手として選ばれてしまう。かくして、理由も分からぬまま、ハリーはこれから始まる3つの危険な試合に挑むハメになるのだった。



コメント:
原作を全て読んでいる人たちにとって、過去の映画3作品は全て物足りない内容だという感想を散々聞かされてきました。今まで全く原作を読んだことがない僕にとっては過去の3作品はとても楽しめるシリーズのひとつでした。そして今回の4作目、この僕ですら物足りないというのが率直な感想です…。
映像だけ見れば最新の技術を駆使しているだけのことはあってとてもいい出来でした。しかし、登場人物に関するエピソードが薄すぎます。今作初登場のビクトール・クラム、セドリック・ディゴリー、フラー・デラクールは三大魔法学校対抗試合に参加するだけのことはあって、それなりにスゴイ魔法使いのはずなのに、活躍するシーンが全くと言っていいほどなかったので、あまり登場する意味がないように感じてしまいました。セドリックが死んでしまうシーンも感情移入できなかったです。
ところで原作読んでいないのでよく知りませんが、2作目に登場した“家敷しもぺ妖精”のドビーはどうなったの?映画雑誌とかには結構ストーリーに絡んでくると書いてたような気がするんですけど…。全く出てこなかったのでがっかり。
後あのダンスーパーティーのシーンで流れるロック系の音楽。あれはマズイでしょ。映画の世界観を完全に壊してしまっている気がしてなりません。
とにかく全体的にストーリーがかなり省かれてしまっているようなので残念で仕方ありません。いっそのこと時間にあまりとらわれず、4時間でも5時間でもなっていいので細かいエピソードを完全に映画化してほしかったですね。
とりあえず時間ができたら原作でも読んでみようかな。もっとたくさん突っ込みどころがあるんだろうな……。