原題:HOSTEL
製作年度:2005年
上映時間:93分
監督:イーライ・ロス
出演:ジェイ・ヘルナンデス 、デレク・リチャードソン 、エイゾール・グジョンソン 、バルバラ・ネデルヤコーヴァ 、ヤナ・カデラブコーヴァ 、ヤン・ヴラサーク
オススメ度:★★★☆☆
ストーリー:
バックパッカーをしながらヨーロッパ各地を旅行しているアメリカ人大学生パクストンとジョッシュ。道中出会ったアイスランド人オリーも加わり、刺激を求める3人の旅は次第に過激さを増していく。そんな彼らはオランダのアムステルダムに滞在中、アレックスという若者から、スロバキアのブラティスラヴァに男たちの求める快楽をすべて提供する“ホステル”があるという情報を入手。さっそくそこへ向かった3人は、やがてそのホステルにたどり着くと、相部屋のナタリーアらに期待以上のおもてなしで迎えられ、夢心地のひとときを過ごすのだが…。
コメント:
タランティーノを製作総指揮に挙げ、またそれを宣伝文句として掲げている割には中途半端な作品であった。とはいえタランティーノ節は随所に反映されていたのは確かだ。『キル・ビル』に続く片言の日本人の登場や、スロバキア語(?)に吹き替えられた『パルプ・フィクション』のワンシーンを挿入するなどの細かいこだわり。いかにもタランティーノらしい演出がぽつぽつと見られる(笑)
だが肝心の映画としての内容はやはり若干の物足りなさが残る。観客が本作に求めるものといえば、今までに見たことのないようなスプラッター描写だろうが、はっきり言って目を覆いたくなるほどの演出はなかったと言える。直接見せるというよりは想像力を掻きたてられるような見せ方がほとんどであった。
近年は狂ったようにスプラッターものが世に出されている。例えば『ソウ』シリーズ、『ハイテンション』、『悪魔のいけにえ』のリメイク版などが代表的なものだろう。これらの作品では、特殊メイクの技術がアップしたおかげで惜しげもなく残虐描写を見せるものが多くなってきている。本作でも見せているといえば見せているのだが、じらすシーンが多すぎていまいちインパクトに欠けているのだ。もしかしたらこの手の映画を観すぎたせいで、僕の目がスプラッター描写に慣れてしまったというオチなのかもしれない。そんなこと認めたくはないが… たぶんそうなのだろう…。
前半は無駄に長いエロシーンで、後半は中途半端な残虐シーン。そしてこの半端な内容に追い討ちをかけたのが時折出演する片言の日本人女性だ。出演するのはいいが、どうせならちゃんと日本語をしゃべれる人を使って欲しかった。この微妙な言葉遣いが僕の集中力を妨げ一気にクールダウンさせてしまっている。この日本人女性の起用は日本での公開に当たって致命的なミスだと言えよう。
おまけに舞台が東欧だというのも何だか微妙である。拷問場というのはある意味リアルで本当に存在しそうではあるが、スロバキアに存在するという設定は単なるアメリカ視線による当て付けのような気がしてならない。スロバキアに何か歴史的因縁でもあるのだろうか?本作には東欧の国々がいくつか登場するが、それらの国のイメージを悪くするような設定がいくつか目についたので若干気になる点ではある。やはりこれも完全なアメリカ映画?なのかもしれない。
製作年度:2005年
上映時間:93分
監督:イーライ・ロス
出演:ジェイ・ヘルナンデス 、デレク・リチャードソン 、エイゾール・グジョンソン 、バルバラ・ネデルヤコーヴァ 、ヤナ・カデラブコーヴァ 、ヤン・ヴラサーク
オススメ度:★★★☆☆
ストーリー:
バックパッカーをしながらヨーロッパ各地を旅行しているアメリカ人大学生パクストンとジョッシュ。道中出会ったアイスランド人オリーも加わり、刺激を求める3人の旅は次第に過激さを増していく。そんな彼らはオランダのアムステルダムに滞在中、アレックスという若者から、スロバキアのブラティスラヴァに男たちの求める快楽をすべて提供する“ホステル”があるという情報を入手。さっそくそこへ向かった3人は、やがてそのホステルにたどり着くと、相部屋のナタリーアらに期待以上のおもてなしで迎えられ、夢心地のひとときを過ごすのだが…。
コメント:
タランティーノを製作総指揮に挙げ、またそれを宣伝文句として掲げている割には中途半端な作品であった。とはいえタランティーノ節は随所に反映されていたのは確かだ。『キル・ビル』に続く片言の日本人の登場や、スロバキア語(?)に吹き替えられた『パルプ・フィクション』のワンシーンを挿入するなどの細かいこだわり。いかにもタランティーノらしい演出がぽつぽつと見られる(笑)
だが肝心の映画としての内容はやはり若干の物足りなさが残る。観客が本作に求めるものといえば、今までに見たことのないようなスプラッター描写だろうが、はっきり言って目を覆いたくなるほどの演出はなかったと言える。直接見せるというよりは想像力を掻きたてられるような見せ方がほとんどであった。
近年は狂ったようにスプラッターものが世に出されている。例えば『ソウ』シリーズ、『ハイテンション』、『悪魔のいけにえ』のリメイク版などが代表的なものだろう。これらの作品では、特殊メイクの技術がアップしたおかげで惜しげもなく残虐描写を見せるものが多くなってきている。本作でも見せているといえば見せているのだが、じらすシーンが多すぎていまいちインパクトに欠けているのだ。もしかしたらこの手の映画を観すぎたせいで、僕の目がスプラッター描写に慣れてしまったというオチなのかもしれない。そんなこと認めたくはないが… たぶんそうなのだろう…。
前半は無駄に長いエロシーンで、後半は中途半端な残虐シーン。そしてこの半端な内容に追い討ちをかけたのが時折出演する片言の日本人女性だ。出演するのはいいが、どうせならちゃんと日本語をしゃべれる人を使って欲しかった。この微妙な言葉遣いが僕の集中力を妨げ一気にクールダウンさせてしまっている。この日本人女性の起用は日本での公開に当たって致命的なミスだと言えよう。
おまけに舞台が東欧だというのも何だか微妙である。拷問場というのはある意味リアルで本当に存在しそうではあるが、スロバキアに存在するという設定は単なるアメリカ視線による当て付けのような気がしてならない。スロバキアに何か歴史的因縁でもあるのだろうか?本作には東欧の国々がいくつか登場するが、それらの国のイメージを悪くするような設定がいくつか目についたので若干気になる点ではある。やはりこれも完全なアメリカ映画?なのかもしれない。