製作年度:1986年
上映時間:95分
監督:ジョン・ウー
出演:チョウ・ユンファ 、ティ・ロン 、レスリー・チャン 、エミリー・チュウ 、リー・チーホン 、ケン・ツァン
オススメ度:★★★★★
ストーリー:
偽札製造を行う組織の元幹部の兄ロンと、香港警察の刑事となった弟チャン。そして兄の親友であり兄弟分であるユンファ。物語は偽札製造組織の陰謀を軸としながら、彼ら3人の兄弟愛と友情を、ド肝抜くガン・アクションに託して見せる。
コメント:
普段あまり回りには口外していないが実はこの映画は、僕が映画にハマるきっかけになった作品なのである。もしこの映画がなかったら今程映画が好きな自分がいなかったのではないかと思うくらい影響を与えてくれた作品なのだ。まあ映画界にとっても大きな影響を与えたというのは有名な話で、香港ノワールの火付け役となった傑作アクションとして知られている。とはいってもまだ未見だという人が多い作品なのではなかろうか?とにかくどこを取ってもすばらしい映画といえるのでファンならずとも一度は観ていただきたい作品のひとつだ。
まず本作で忘れてはならないのが、主演のチョウ・ユンファの存在だ。今となっては世界的にも名を知らしめている彼の次回作は『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』という超大作。最近はツルッパゲの役が多くて、ファンの僕からすればやや不満な点が多いのだが、とにかく最高の俳優であることには間違いないだろう。本作ではとにかく熱い男で、傷だらけになりながらも銃を乱射し敵をやっつけてしまうというカッコいい役を演じている。ガン・アクションは映画史に残るくらい激しいもので、きっと観たものを虜にしてしまうほどのインパクトを持っているに違いない。子供の頃に観たラストの銃撃戦は、今でも僕の脳裏に焼きついており何度でも観たくなる映像として記憶されている。
また脇を固める俳優陣もすばらしい。今となっては俳優として見なくなったティ・ロンだが、彼はとても不思議なオーラを持った俳優で感情表現豊かな演技がとてもうまい。そして47歳という若さでこの世を去ったレスリー・チャンも本作で人気を得た俳優である。ティ・ロンの弟役という設定には「ちょっと無理だろ…」といわざるを得ないが(笑)別にそんなことは気にする程のことでもない。配役については文句のつけようがないほど完璧だ。
そして本作ではずせないのが悲壮感にどっぷり浸かれる音楽の数々。まさに”挽歌”という言葉がぴったりの選曲で、ストーリーをより奥深くすることに成功している。
また話を戻して申し訳ないが、あの銃撃戦はいろんな意味で本当によく出来ている。数十人という敵が相手だというのに3人が受ける弾はほんの数発。しかも普通の人間より遥かに生命力が強い。これは彼らの友情が織り成す戦いで、最後の一人足らずとも見逃さない感情が強い印象を残している。それにしても二丁拳銃で弾を乱射して敵が倒れていく様を見るのは本当に気持ちのいいものだ。チョウ・ユンファ演じるマークは壮絶な死を遂げるが、これもまた心の痛むシーンで観るに耐え兼ねないものである。そんな最後まで手を抜かない演出の数々が感動を呼んでくれるのだろう。本当にいい映画だ。
最後にこんなにすばらしい作品を世に送り出してくれたジョン・ウー監督には敬意を示したい。
上映時間:95分
監督:ジョン・ウー
出演:チョウ・ユンファ 、ティ・ロン 、レスリー・チャン 、エミリー・チュウ 、リー・チーホン 、ケン・ツァン
オススメ度:★★★★★
ストーリー:
偽札製造を行う組織の元幹部の兄ロンと、香港警察の刑事となった弟チャン。そして兄の親友であり兄弟分であるユンファ。物語は偽札製造組織の陰謀を軸としながら、彼ら3人の兄弟愛と友情を、ド肝抜くガン・アクションに託して見せる。
コメント:
普段あまり回りには口外していないが実はこの映画は、僕が映画にハマるきっかけになった作品なのである。もしこの映画がなかったら今程映画が好きな自分がいなかったのではないかと思うくらい影響を与えてくれた作品なのだ。まあ映画界にとっても大きな影響を与えたというのは有名な話で、香港ノワールの火付け役となった傑作アクションとして知られている。とはいってもまだ未見だという人が多い作品なのではなかろうか?とにかくどこを取ってもすばらしい映画といえるのでファンならずとも一度は観ていただきたい作品のひとつだ。
まず本作で忘れてはならないのが、主演のチョウ・ユンファの存在だ。今となっては世界的にも名を知らしめている彼の次回作は『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』という超大作。最近はツルッパゲの役が多くて、ファンの僕からすればやや不満な点が多いのだが、とにかく最高の俳優であることには間違いないだろう。本作ではとにかく熱い男で、傷だらけになりながらも銃を乱射し敵をやっつけてしまうというカッコいい役を演じている。ガン・アクションは映画史に残るくらい激しいもので、きっと観たものを虜にしてしまうほどのインパクトを持っているに違いない。子供の頃に観たラストの銃撃戦は、今でも僕の脳裏に焼きついており何度でも観たくなる映像として記憶されている。
また脇を固める俳優陣もすばらしい。今となっては俳優として見なくなったティ・ロンだが、彼はとても不思議なオーラを持った俳優で感情表現豊かな演技がとてもうまい。そして47歳という若さでこの世を去ったレスリー・チャンも本作で人気を得た俳優である。ティ・ロンの弟役という設定には「ちょっと無理だろ…」といわざるを得ないが(笑)別にそんなことは気にする程のことでもない。配役については文句のつけようがないほど完璧だ。
そして本作ではずせないのが悲壮感にどっぷり浸かれる音楽の数々。まさに”挽歌”という言葉がぴったりの選曲で、ストーリーをより奥深くすることに成功している。
また話を戻して申し訳ないが、あの銃撃戦はいろんな意味で本当によく出来ている。数十人という敵が相手だというのに3人が受ける弾はほんの数発。しかも普通の人間より遥かに生命力が強い。これは彼らの友情が織り成す戦いで、最後の一人足らずとも見逃さない感情が強い印象を残している。それにしても二丁拳銃で弾を乱射して敵が倒れていく様を見るのは本当に気持ちのいいものだ。チョウ・ユンファ演じるマークは壮絶な死を遂げるが、これもまた心の痛むシーンで観るに耐え兼ねないものである。そんな最後まで手を抜かない演出の数々が感動を呼んでくれるのだろう。本当にいい映画だ。
最後にこんなにすばらしい作品を世に送り出してくれたジョン・ウー監督には敬意を示したい。