読書記録

とりあえず、読了本をあげていくつもりです。
…もしかしたら、映画とか、ゲームとかまで…たどりつくのかww

G・M・フォード

2005年06月15日 | ミステリー(翻訳)
白骨
◆「白骨」
 ノンフィクションライターのコーソを主人公とする3作目。
 3作目って知らずに、これから読んだ。
 でも、すごい面白かったので、ただ今1.2作注文中。

 吹雪の中で事故をおこして、逃げ込んだ空き家の床下から発見された何体もの白骨死体。
 巻き込まれてそれの捜査をするコーソなのだが、最初全く手掛かりがないと思われたあたりから、地道に手掛かりを探していくあたりが、すごく面白い。
 また、元恋人メグ(全身にタトゥがある)の存在がいい味だしている。
 なんか、どう書いてもネタばれになりそうなんだが、文庫の帯の「次の一手がまったく読めない。至高のサスペンスあらわる!」つーのは、大袈裟なんかじゃないよ。

カーリン・アルヴテーゲン

2005年06月15日 | ミステリー(翻訳)
罪
◆「罪」
 スウェーデンの女流作家のデビュー作。
 次作で、ベスト北欧推理小説賞を受賞してるそうな。

 スウェーデンが舞台っつーので、名前が覚えられるのかと心配したが、主人公はペーターだったので助かったww 
 ある会社社長に届け物をしてくれと頼まれた主人公が、届けたものは切断された足の指で、その社長からストーカーにつきまとわれていることを聞かされ、探偵として雇われる。
 このストーカー、やることが結構……なので怖かったです。
 で、主人公のバックボーンなどが語られてたりして、ちょっと回りくどいなって思ってたら、最後にぴたっと。でも、カンのいい人だとここらへんでばれちゃうかもね。
 と、同性愛が容認されてる国らしく、そういうジョークみたいなのがころころ出てて、やっぱり世界は広いわねぇなんて思ったww
 ともあれ、面白かったので、その小説賞を取った作品「喪失」も近いうちに読むつもり。

王城舞太郎

2005年06月15日 | 文学ww 邦人
阿修羅ガール
◆「阿修羅ガール」
 日本文学のニューウェーブ、だそうだ、王城舞太郎。

 うーーーーー。
 日本語の美しさを重んじる方は読まないほうが無難。
 確かにイマジネーションはいいのかもしれないけど、でも、それもなんだかTVゲーム的なのだ。でもって、そういう中にふいになんか深い言葉があったりして、故にそれが目立って…いいってことになってるのかな。
 ま、よくわかんないものは語らないほうが無難でしょう。うん。

メアリ・ヒンギス・クラーク

2005年06月15日 | ミステリー(翻訳)
消えたニック・スペンサー
◆「消えたニック・スペンサー」
 企業家のニック・スペンサーが消え、会社は存亡の危機になる。彼の妻の義理の妹である記者が、主人公となってニックの消息と、開発されていた抗癌ワクチンの行方を追う。

 やっぱり、職人です、クラーク。
 最初、なんだかな、って思ってたんだけど、後半からぐいぐい読ませて、これじゃあ真相はわからないのかなっていう危惧もなんのその。しっかりオチつけてました。しかも違和感なく。
 でもって、消息不明のニックの人物像がいいです。なんというか、この人物像ゆえの物語だし、この人物だから成立してると言い切れる。
 クラークらしく、主人公のロマンスもあるし(相手は別の人だが)このロマンスの行方も気になるつか、いい感じなんだけど、ニックの魅力に負けてたな。